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日記と短歌
by papiko
脱走を試みながら整然とタイムカードは鱗のように
 ゴールデンウィークが近づき、なんとなくみんな、機嫌がよくなってきている。月曜から水曜あたりまでは、私を含め、誰もが気だるそうで、どことなく不機嫌なオーラを放っているのだ。機械じゃないので、いつも健やかな心ではいられないし、平日よりは休日が好き。それはみんな一緒なんだな。
 誰にでも不機嫌な日や気持ちの乗らない日があるのだということを、会社は学校以上にくっきり浮かび上がらせる。同じ教室にいながらみんながそれぞれ別の目標を持って自分のために勉強する学校と違い、会社では、利益というひとつの目標のために、様々な部署に分かれ連携を取り合いながら仕事をしているので、どこかの部署の誰かが不機嫌だと、ファックスの渡し方や電話の出方ひとつで、人から人へ、部署から部署へ、本社から営業所へと、どんどんその不機嫌が伝染していく。しかも会社は学校に比べて、個人的な感情を受け入れてくれる存在もぶつける機会も逃がす場所もずっと少ないないため、溜まる一方の不機嫌はオーラとなってその人全体を囲うのだ。だから自然と、人の発するオーラに対して敏感になる。朝一番にすることは、みんなの機嫌を感じ取ること、といってもいいぐらい。
 入社したばかりのころは、自分を大きな機械の小さな小さな部品みたいだなぁと思っていたけれど、最近は、魚の鱗みたいだなぁと思う。意思を持った鱗で泳ぐ魚は、大変だろうな。目の役目の人とか、疲れきるだろうな。鱗は鱗で、行きたくもない方向へ泳がされて、ふりまわされて、大変だし。「労働は美徳だ」と、今日読んだ小説に出てきた人が言っていた。自分が美しい魚の鱗なのかどうか、せめてそれさえ自分でわかることができれば、私も、労働は美徳だ、と、思えそうなのだけど。

***

 今日は金曜日だったから、会社から帰ったあと恋人と一緒に図書館へ。近くの図書館が平日八時まであいてくれていて、本当に嬉しい。今回は文庫本ばかり借りた。美しい文体をたくさん読みたいな。内容よりも、文体重視だ。どんなに魅かれる内容でも、ぱっと本を開いて瞳に吸いついてこなかったら、その本はアウト。今日はアウトも多かったけれど、ヒットも結構あったから、これから読むのが楽しみ。読んだ後、その文体に酔いながら自分の言葉を綴るのが、もっと楽しみ。言葉を綴らなくては後悔するしくみの人生を、自分で作り込んでいる。
by papiko-gokko | 2008-04-25 22:25 | Diary | Comments(0)
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