日記と短歌
by papiko
かたくなに当たり障りのない会話続けた恋の終わる間際に
 紫陽花がぽむぽむ淡く咲いている。もうすぐで梅雨、洗濯物が悩ましくなる季節だけれど、昨日「部屋干しトップ」を買ってきたので心配ない。布団も五月のうちにいっぱい干したし。
 紫陽花を眺めながら、なんとなく夏の到来を心待ちにしている自分に気付く。夏は苦手な季節で、到来したらすぐさま秋を待ち始めるというのに。自分が普段季節に寄せている気持ちを改めて思い返してみると、新しい季節を待つ気持ちと、去りゆく季節を惜しむ気持ちばかりが際立っていて、自分のそのとき立っていた季節そのものに抱いた気持ちはいつも、漠然としていて具体的に思い出せない。たぶん、そのとき自分の立っている季節に、感情ごと抱かれているからだ。常に今いる季節に感情ごと抱かれながら、別の季節を待ったり惜しんだり、ゆらゆら気持ちを泳がせている。
 それは少し、おんぶされながら景色を眺める感覚に似ている。視界に入る様々ものに気持ちを持っていかれながら、その気持ちすべてが背中の感触と振動のなかで繰り広げられていて、あとから背中の感触そのものを思い出そうとすると、眺めた景色のほうが際立ってなかなか具体的に思い出せない。だけど、おんぶで眺めた景色を思い出すと同時に、背中の感触も、漠然とだけれど必ずよみがえってくる。梅雨の背中でゆれながら、向こうからやってきている夏にぞくぞくして、通り過ぎてしまった春を懐かしみ、そうしているうちに気付けば夏におぶられていて、暑さのなかで、梅雨と秋に思いを馳せる。

 眠気と嫌気に負けそうになりながらも、今日はなんとか目覚ましの叫びに屈して、会社へ行った。朝にめっぽう弱いので、午前中はいつもどおり心身ともにぐだぐだだったけれど、お昼休みが終わり、なんとか気持ちを切り替えようと、『さぁ、お仕事、お仕事!』と心の中で自分に向かって言いながら、記入すべきこと山盛りの帳簿を勢いよく開いたら、くいっと気持ちが前を向いた。そうだ、これは単純に、私のお仕事なのだ、と、体がスムーズに理解を示すのを感じた。楽しいとか楽しくないとか、好きとか嫌いとか、やりがいがあるとかないとか、そんなことはどうでもいい、これが、私の選んだ私のお仕事なのだから、私がしなくてはならない、ただそれだけのことだ。おおげさな疑問を抱き複雑化することがイコール人生を思考していることだと思うのは、大間違いだ。単純化するためにこそ、悩むべし。大体私は、何でもすぐおおげさに考えて切羽詰る癖があっていけない。単純で些細であればあるほど、日常は軽やかにリズミカルに進んでいく。日常を愛しくするために仕事をして、そのお金で日常を彩る、ただそれだけのこと。無駄に染み出す感情を、そのつど洗い流すすべを見つけるべし。昨日のようなことは繰り返すまじ。
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by papiko-gokko | 2007-06-05 20:50 | Diary | Comments(0)
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