人気ブログランキング |
日記と短歌
by papiko
ね・ね・ねこがねなにぬねの
 通勤途中、高い確率で猫に遭遇する。阪を上りきると、視界のどこかしらに座っているのだ。阪のすぐ上にゴミ置き場があるので、そこでゴミをあさっているらしい。すごいときは、5匹ぐらい群がっていたりする。
 私は犬を飼っているし、猫に関する幼い頃の思い出というと、生まれたての猫が箱の中で死んでいたとか、拾った子猫にミルクをあげたのに飲んでもらえなかったとか(今思えばまだ赤ちゃんでお皿から飲めなかったんだと思う)、自転車の籠に入れようとしてひっかかれたとか、病院の裏で死んでいた猫に骨になるまで毎日お花を持っていって観察し続けたとか、そういう悲しいのや恐いのばかりなので、断然犬派なのだが、しかし一定の距離をおいて猫とじーっと見つめ合っているのは、なぜだか少し好きだ。
 私がてくてく坂をのぼり、猫の存在に気づいても、猫は微動だにしない。ただ、じーっとこちらの様子を伺っている。私も歩き続けながら、じーっと猫の目を見ている。お互いにお互いの存在を穏やかに警戒しあっていて、視線を離せない。この、ゆるく張った緊張感が好きだ。息をひそめる、というほどではないけれど、ちょっと呼吸が深くゆっくりになる感じ。猫の目はちっとも私を愛そうとはしなくて、見つめ返す私もまた、彼を愛そうとは思っていない。ただ淡々と警戒しあう視線。その冷めた緊張の心地よさ。
 だけど猫の目をあまりにも見つめていると、感情を見透かされ最後には奪われてしまいそうな気持ちにもなってくるので、やっぱり私は犬派だ。犬は犬で、見つめすぎると、わけもなく、人間であること自体を、謝りたくなってくるんだけど。

*********

 思い出して、一番胸がぎゅうぎゅう混乱するのは、高校時代。たぶん他のどの時期よりも、難しい種類の後悔をいくつか置いてきてしまったから。会いたいと思っても、なんだかうまく会えないのは、高校の頃好きだった人たち。謝りたくなるのも、ひっぱたきたくなるのも、高校時代。どうしてかなぁ。あのころの私は、見抜けていないことが多すぎたのな。もう一度やり直したいとか、あの頃に帰りたいとか、そんなことは思わない。ただ、ふいに浮上してくる後悔に、時々歩幅を乱されるだけ。もう7年も6年も前のこと、かっこわるいな。
by papiko-gokko | 2006-07-31 20:08 | Diary | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< うたぐり深いやつになっちゃったのは 君ばかりでてきてしまう夢でえ大... >>


検索

カテゴリ
このブログについて
Diary
月齢ごとの成長記録(次女)
月齢ごとの成長記録(長女)
幼稚園生活(長女)
手作り
短歌まとめ

以前の記事
2018年 03月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
2004年 06月
2004年 05月
2004年 04月
2004年 03月
2004年 02月
2004年 01月
2001年 01月