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日記と短歌
by papiko
転がったサッカーボール手に取ってしまった君が駆けて来るのに
 帰り道、会社の前の道を渡ろうとしているところへ、ころころころとサッカーボールが転がってきて私のそばで止まり、続いて5歳6歳ぐらいの小さな男の子がタカタカと駆けて来た。会社の向かいにある公園でボール遊びをしていて、道路にでてしまったらしい。どうすべきなのか迷って男の子のほうを見ると、道路の向かい側で彼もまた躊躇いがちにこちらを見ている。子どもが公園から容易に飛び出せないように、道路と歩道橋の間に男の子の胸ぐらいの高さの柵がしてあるため、男の子はそこで立ち止まったのだろう。心の勢いが止まらないのか、ちょっと柵から身を乗り出していた。
 しゃがんでサッカーボールを手にとると、ザラリとした感覚が懐かしかった。白い部分に砂の色が染み込みザラザラになったサッカーボールに触れたのなんて、たぶん高校時代以来だ。懐かしさにちょっと感動しつつ、渡そうと立ち上がったとたん、私と男の子の間を行き交う人や自転車のスピードが、急激に速まった気がした。ボールを持って立ち止まったのなんて久しぶりだったから、わたさなくちゃ!という新鮮な感覚に、動転してしまったのかもしれない。昔から、鈍くさすぎてボール遊びは苦手だったんだ。
 あたふたと道路をわたり、男の子の細い両腕にサッカーボールを渡すと、彼は「すみません」と小さくだけどサワヤカに一言残し、タタタっとまた公園へ戻っていった。ボールを手渡す時って、あんなにゆるりと、手と手を移動するものだったっけ。ほんの一瞬のことだったはずなのに、なんだかボールを手渡すのが惜しくなるような、ゆるやかな移動だった。
 ちょっと歩いてから公園のほうを振り返ったら、男の子がよく日に焼けた華奢な体でボールを蹴って走り回っているのが見えた。もう日も暮れかかっていて、男の子のほかには誰もいない。将来の夢は、サッカー選手なのかな。そういえばあのサッカーボールは、2006年FIFAワールドカップで使われていたのと同じデザインの、アディダスサッカーボールだったなぁ。七夕には、サッカーのお願いをしているのかな。私は何をお願いしようかな。
by papiko-gokko | 2006-07-07 20:13 | Diary | Comments(2)
Commented by すぴ at 2006-07-08 14:46 x
わたしも同じ、球技は苦手でした(汗
少し前にイトコの子供にキャッチボールをせがまれてグローブを渡されたときは「え?!やるの?!」とあせってしまったよw
でもやってみたらなんか新鮮だった~

今年も天の川みられなかったねぇ 残念
Commented by papiko-gokko at 2006-07-11 23:31
>すぴさん
コメントをありがとうございます♪
子どもとキャッチボールなんて、難しそう・・・!
私は絶対グローブでボール受け取れそうにありません。
でもちょっと、やってみたいかも・・・
天の川、見えなかったですね。寂しいなぁ。
小さいころすっごく見えたことがあって、あれが忘れられません。
また見たいなぁ。
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