日記と短歌
by papiko
君だけに起こせる風が吹き抜けてたどり着けない場所へ流れる
 録画していた『風立ちぬ』を観ました。久しぶりの宮崎駿監督作品、内容よりも何よりも、とにかく、映像に魅せられました。幼い頃からジブリ作品を繰り返し繰り返し見続けて育ったため、宮崎駿監督の描く空や大地や風の感じは、もはや私にとって原風景の一つになっており、新作のなかにも、本能的に懐かしさを感じる描写がちりばめられていて、映像のなかで風が吹くたび、ああこの風を自分はよく知っている・・・と、自分のなかにもその風が吹き抜けていくのを感じました。
 とくに印象に残ったのは、廊下や畳や、ドイツの道や、風に揺れる芝生など、主人公の立っている地平の描写です。どれも、ものすごく艶やかにリアルに描かれていて、わぁ歩いてみたいなぁ、触ってみたいなぁ・・・と思わせる感じが、さすがでした。それから、地震の描写もすさまじくて、あまりにもすごすぎて、自分のいる部屋が揺れているような錯覚にさえ陥り、見ながら「こわい、こわい」とつぶやいてしまいました。
 見終わったあとは、久しぶりに駿監督の世界を味わうことのできた喜びと満足感でいっぱいでした。迫力のある美しさが、表面張力のように画面いっぱい満たしている映画でした。この作品を最後に、もう引退されてしまうというのが、残念で仕方ありません。私はこれからも、宮崎駿監督作品が私に刷り込んだ、この足で踏みしめられない原風景を、繰り返し繰り返し、画面ごしに眺め続けることでしょう。

 最近、次女のお昼寝の寝かしつけ中に小説を読むようになって、物語っていいものだなぁとすごく感じています。今回『風立ちぬ』を見たことで、その思いがますます強くなりました。自分の世界に、自分の人生以外の物語を流し込むことは、日常の景色や思考を、やわらかくおもしろく、立体的にしてくれます。それは子供も同じというか、子供にとってはむしろ、体内に流れる物語の存在こそが軸になるような部分もあると思うので、これから幼稚園が始まって寝る時間が早くなっても、寝る前に絵本や児童書を読む習慣は、ぜったいに続けていきたいです。自分の人生を生きていくために、物語は大事です。
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by papiko-gokko | 2015-03-01 23:56 | Diary | Comments(0)
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