日記と短歌
by papiko
まだ立てぬ足を必死に突っ張って母の太腿踏みしめている
 あの恐ろしい地震から一ヶ月。今日も大きめの余震があり、娘を抱いてじっと揺れが収まるのを待ちました。揺れが治まった後も、原発に異常はないという報道を聞くまでは、全身強張り、娘を抱く手の震えが止まりませんでした。自分を落ち着けるために、だいじょうぶだよだいじょうぶと、うわごとのように娘に向って繰り返していました。

 地震の直後にうちへ来て一緒に過ごしてくれた友達一家が、昨日もうちへきていました。一か月前と違ったのは、誰もがコートを着ていなかったことと、それから子供ちゃんが、真新しい制服を着ていたこと。昨日は子供ちゃんの入園式だったのです。子供ちゃんの髪の毛や買ってきてくれたケーキの袋には、桜の花びらがついていました。紺色の制服に、桜は本当によく似合います。子供ちゃんに話しかけられた娘はにこにこして、一か月前よりもずっといい反応をしていました。一か月前の地震直後、片手で抱いて家の中を右往左往していたときはまだぐらぐらしていた頭も、今ではかなりしっかり据わってきています。 地震以来、何をどう考えて行動していけばいいのかわからず、戸惑いっぱなし、呆然としっぱなしで、現実感を持てないまま過ぎた一ヶ月だったけれど、ふたりの子供の成長が、一ヶ月経ったのだということを、私に実感させてくれました。

 これからも、しばらく余震は続くのだろうし、原発も時間がかかりそうだし、恐がっていてもしかたないから、注意しつつ普段通りの生活をするしかないと、頭ではわかっていても、余震や原発ニュースのたびに、心が乱れて、普通の状態でいられなくなります。被災地の人間でもないのに弱音を吐いてる場合じゃないぞと自分で自分を叱ってみたところで、どうしたって恐いものは恐い、しんどいものはしんどいです。楽しいものであるはずの可愛いベッドメリーが、揺れている気がするたびに睨みつけるものになっていることが、悲しいです。一番好きな季節である春を、心から満喫できないことが、悔しいです。
 でもこればっかりは、耐えるしかない、どうしようもないこと。だから、もうここに、地震と原発に関する恐怖や不安を書くのは、ひかえることにします。そして、今後もここを書き続けるためにも、自分の日常をとにかく愛して、書きたいと思える日常を暮らそうと、思います。書きたい詠みたいと思える毎日が、私の愛せる日常なんだと、今回のことで知りました。
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by papiko-gokko | 2011-04-12 23:01 | Diary | Comments(0)
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