日記と短歌
by papiko
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幼児向け番組かかさず見る日々で意中の人はうたのおにいさん
 昨日は失敗に終わった寝かしつけ、今日はなんとか成功して、9時に寝てくれました。朝いつもより早めに起こしたのと、昼寝を30分しかしなかった(むりやり起こしたのではなく、ベッドから落ちそうになって勝手に起きた)のがよかったのだと思います。お昼寝のあとは、公園でもそれなりに体を動かして遊びました。明日も早めに起こして、短めのお昼寝で、リズムを整えていこう。

 こちらで暮らし始めてから、民放のテレビ番組をまったくといっていいほど見なくなり、唯一かかさず見ている番組がNHKの『いないいないばぁ』『おかあさんといっしょ』なので、娘と毎日毎日そればかり見ているうちに、いつの間にか、『おかあさんといっしょ』のだいすけおにいさんとたくみおねえさんのことが大好きになっていました。二人とも、きらきら爽やかで可愛くて、どんな歌でも歌えて、どんな服も着こなして、踊りもうまくて、子供に優しくて、面白くて、なんて素敵なんだろう・・・と、いつも二人の一挙手一投足にときめきながら、テレビに向かって娘以上に熱い視線を送っています。体操のよしおにいさんも、4月から新しく入ったパントマイムのりさおねえさんも大好きで、この4人がにこにこしているのを見ているだけで、心が満ち足りてきます。ひと月ごとに新しくなる月歌も毎月楽しみで楽しみで、カレンダーを眺めてわくわくしています。今年は去年よりも好みの歌が多くて、楽しませてもらっています。
 娘が生まれてから、私の他者に対する好意の基準が、「娘に優しくしてくれる人」という明確なものになったので、毎日娘を楽しい気持ちにしてくれる『おかあさんといっしょ』のメンバーを大好きになるのは、ごく自然なことなのだと思います。だからそういう意味では、『いないいないばぁ』のゆうなちゃんも大好きです。『いないいないばぁ』よりも『おかあさんといっしょ』のおにいさんおねえさんにより強い思いを抱くのは、おそらく、自分が子供のころから見ていた番組であるのに加え、今のおにいさんおねえさん、とくに歌のふたりは私と年齢が近いこともあって、親近感がわくからだと思います。おにいさんおねえさんが笑顔でがんばっている姿を見ていると、なんだかとても癒されて、励まされて、明るく楽しい気持ちになれるのです。今日も『ドンスカパンパンおうえんだん』を娘とテレビにあわせて踊りながら歌って、もりもり元気がでました。
 できれば、現在のおにいさんおねえさんが交代にならないうちに、舞台を見に行きたいです。きっと、娘よりも私のほうが感動しそうな気がします。いきたいなぁ。会ってみたいなぁ。もう、すっかりとりこです。明日の『おかあさんといっしょ』が今から楽しみです。

 
by papiko-gokko | 2012-10-18 23:24 | Diary
夏休み日にちのネジが緩まって日焼けサンダル打ち上げ花火
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 午前中に家事を済ませて、午後からは今日もアクティブに島根観光をしました。今日の行き先は宍道湖。といっても、外は暑くて数秒立っているだけでくらくらしそうだったので、宍道湖の姿は車から眺めるだけにして、宍道湖沿いにある、ゴビウスという自然館に行きました。ホームページを見ただけではイマイチ規模がわからなくて、私も夫もあまり期待していなかったのですが、宍道湖に生息している魚をはじめ、甲殻類、両生類、爬虫類なども飼育されていて、思っていたよりもずっと内容の濃い、大人も子供も楽しめる場所でした。
 壁一面の大きな水槽も何か所かあって、大きなエイが愛橋たっぷりのお腹をみせながらびろびろ優雅に泳いでいたり、これまで見たこともないほどの大きな鯉やウナギがぬもーっと目の前を通り過ぎたり、かと思えば、小さな魚たちが同じ方向へ模様を描くように進んでいったり、素敵でした。娘は、生まれて初めて目にする泳ぐ魚の姿をじっと目で追い、時々私の真似をして、「いっぱいねえ」「ちいねえ(おおきいね)」と、感想を述べていました。小さい水槽のなかにいたカエルやカメやカニなど、絵本にでてくる生き物にも興味津々で、カメをみて、「かあいいねえ」と言っていました。あと、水槽内に酸素を送る泡ぶくも楽しかったようで、泡ぶくがあるたび見入っていました。
 館内は夏休み中の子供たちでそれなりに賑わっていて、みんなよく日に焼けた細い手足で、元気いっぱい走り回り、生き物を観察していました。やはり、島根の子供たちの様子は、自分の子供時代の様子とかぶって、楽しくなります。東京の子と、どのあたりが違うのだろう。単純に、方言かな。

 そのあとは市立図書館へ行って絵本と紙芝居を借りて私と娘のカードを作り、夕方には家に帰って、夜ごはんを食べてから、夕焼け空のころ、自転車で地元の夏祭りに行ってみました。物心つく前から毎年行っていた夏祭りです。子供のころは光る腕輪やわたがしやお面や花火が楽しくて嬉しくてしかたなかったし、中学生のころは、いつも学校で顔を合わせている男子と私服姿ですれ違う、ただそれだけのことに心をときめかせ、数日前からなにを着て行こうか、一緒に行く友達がもし浴衣着るなら私も着ちゃおうかとか、あれこれ悩んだものでした。
 そんな思い出深い夏祭りに娘を連れて行くのはとても不思議な感覚で、自分が子供を抱いて夫と歩いていながら、中高生ぐらいの子たちのなかに、当時の知り合いがいるような気がしてならないのでした。中学生っぽい子たちの様子は、女の子も男の子も、当時とあまり変わらない感じで、男子は男子同士、女子は女子同士で群れていながら、実はお互いを意識し合っているのがはたから見るとまるわかりな感じで、あぁこんな時代もあったんだなぁと、甘酸っぱい懐かしさがこみ上げてきました。ああ、いいなあ、夏祭り。付き合いたての彼氏と、手もつなげずに同じ色した光る腕輪で見上げる花火の夏祭りとか、そんな王道の青春、一日でいいから体験してみたかったなぁ。
 屋台が並ぶあたりは人でごった返していて、娘を抱っこしていたので、ほんのちょっと雰囲気だけ味わって、すぐに帰りました。それから花火の時間には近所の土手に登って、祖父も一緒に、4人で花火を観賞しました。花火自体はとても遠くで小さかったけれど、土手の上は視界をさえぎるものがなにもなくて、とてもきれいでした。祖父は花火が大好きで、うちあがり始めたら、ものも言わずにじいっと見入っていました。花火を見ながら、一体どんなことを思うのだろう。娘がなにを思うのかわからないのと同じぐらい、祖父の心模様もまた、私にとっては謎だらけです。祖父と夫と娘というメンバーでこの夏祭りの花火を見る日がくるとは、彼氏と見上げるトキメキ妄想ばかりしていた10代のころの私には、思いもよらないことでした。人生って、わからない。
 娘は花火があがると、「あび、ちえいねえ」と言い、そして、花火が消えるたび、「かい、かい(もう一回)」と、アンコールをしていました。
 泳ぐ魚と夏祭りですっかりくたびれた娘は、珍しく9時前に寝てくれました。これから、今日撮った写真で、引っ越しましたのハガキを作ろうと思います。
by papiko-gokko | 2012-08-01 23:44 | Diary
風邪気味の娘。新しいスイちゃん。
 昨日の夜から、娘が風邪気味です。春先は、温度調整が難しくて、つい薄着させてしまったりして、確か去年もこれぐらいの時期に風邪をひかせてしまった覚えがあります。今回も主な症状はいつもと同じくしゃみと鼻水で、元気いっぱいで食欲もあるものの、熱を測ったら37度7分で少し高めだったので、小児科へ連れて行って、シロップのお薬をもらいました。
 連れて行った小児科は一番近くてよく注射を打ちにいく場所なので、娘は先生を見るなりビクッとして、ひいいいいっと泣き出しました。今日は注射じゃないからねと何度言っても、診察の間中、怖がって体を硬くして泣いていました。見るからに穏やかな初老の先生ですが、きっと娘の目には、「はいちょっとチクッとしますよ」と脅してちょっとどころじゃないことをする凶悪な妖怪に映るのでしょう。今回は注射がなくて、診察の後ほっとした顔をしていた娘ですが、また二週間後ぐらいには、水ぼうそうの予防接種を受けに行かねばらないので、心が痛みます。痛くない甘いにおいのする注射、開発されないかなぁ。

 NHKの幼児向け番組『みいつけた!』に登場する、今年度からの新しいスイちゃんが可愛くて、目が離せません。小さくてすれていなくて初々しくて、大人と仕事するのも、スタジオでカメラや照明に囲まれるのにも、まだまだ全然慣れていない感じで、目が泳いだり手足がそわそわしたり、セリフがたどたどしかったりして、見ていてハラハラするけれど、それも含めてたまりません。これまでのスイちゃんとはかなり雰囲気の違う子だけど、あまり子役っぽくないところは前のスイちゃんと共通していて、作られていない子供らしさに好感が持てます。前のスイちゃんの今後の活躍も、今のスイちゃんの成長も、すごく楽しみです。今のスイちゃんは、この一週間でも、月曜と金曜ではかなり様子が違ってきていて、今日のスイちゃんは月曜日よりもずっと笑顔が素敵でした。サボさんとコッシーが、戸惑いでいっぱいのスイちゃんを一生懸命サポートしているのが伝わってきて、あぁ娘が新しい世界に飛び込むときにも、あんなふうに、一生懸命にサポートしてくれる大人たちが、周りにいてくれるといいなぁ・・・と、思いながら見ていました。これからよろしく、新しいスイちゃん。
by papiko-gokko | 2012-04-06 22:26 | Diary
去年とは異なる春を生きているきみは桜を見上げて笑う
 散歩の途中で娘とふたり、早咲きの桜を見上げました。娘がふいに立ち止り、足元に落ちていた無数の白い花びらを不思議そうに見つめ始めたので、どこかに桜があるのだろうかとあたりを見渡したら、すぐ目の前、歩道に面したよそのお庭に、一本細い桜の木が植わっていて、風が吹くたび花びらが舞っていたのでした。足元に落ちている花びらばかり見ている娘を抱きあげて、「ほら桜だよ、風で花びらひらひらだよ」と指差して教えると、娘はゆっくり顔をあげて桜の木と舞い散る花びらを視界にとらえ、目と口をまんまるくひらいて、ほうっとした顔で見上げていました。その、ほうっとした表情と、風に舞い散る桜とが、私の視界で溶け合って、通りを走る車の音も、どこかで響く工事の音も、映画みたいに消えました。
 去年の春も家族で一度だけ桜を見に行ったけれど、生後2カ月すぎだった娘は眩しそうに顔をしかめるばかりで桜を認識しなかったし、冬に何度か降った雪は家の中から眺めただけだから、空から自分のほうに向かってひらひらふわふわ降ってくるものを娘が目の当たりにしたのは、おそらくこれが初めてです。抱っこをやめたあとも、娘はしばらく歩き出さずに、舞い散る桜をじっと見上げていました。もっともっとすごい桜吹雪を娘に見せてやりたいから、4月の休日には、夫も一緒に娘を連れて、桜並木のある場所へ、娘を連れて行こうと思います。

 「おかあさんといっしょ」でダンスを踊っているまゆお姉さんと、「みいつけた!」のスイちゃんが、3月いっぱいで卒業と知り、今日は家事をせずに娘と一緒に最初から最後まで見て、何度か目頭が熱くなりました。特に「おかあさんといっしょ」は今日のが舞台公演の回で、私は舞台でキラキラしている人というのにすごく弱いので、まゆお姉さんが明るくダンスを踊っているのを見ながら、もうちょっとで泣きそうでした。娘がお花の形を手で作れるようになったのも、お姉さんのダンスのおかげです。ありがとうまゆお姉さん。
 「みいつけた!」のスイちゃんは、初めて見たときから大好きで、こんな自然体で元気いっぱいの可愛い子をみつけたNHKってすごい!と、毎回思っていました。あの屈託ない笑顔がもう毎日見られないのかと思うと、本当にさみしいです。いつも元気と癒しをありがとうスイちゃん。
 娘の記憶には、まゆお姉さんもスイちゃんも残らないのかと思うと、交代は残念ですが、新しいお姉さん(今度はダンスじゃなく、パントマイムなんだとか)と、新しいスイちゃん、とても楽しみです。
by papiko-gokko | 2012-03-30 23:10 | Diary
僕じゃない人の痛みが僕のもつ言葉の無力いつも教える
 体重の増加に比例して、どんどんだっこ大好きっ子になっていく娘。よほどご機嫌な時以外は、抱っこしていないと怒って泣きます。寝たなぁと思ってバウンサーやベッドに寝かしてみても、数分と持たずに泣き出します。片手に娘を抱きながら、子育て中の人たちが集まる掲示板を読んでみると、同じぐらいの子を持つ人たちが、同じようなことを書きこんでいて、ちょっと安心しました。家にいてばかりで人とのかかわりがない今、同じ月例の子を持つ人たちの書きこんでいる掲示板を読むのが楽しみのひとつであり、情報収集の場にもなっています。みんな似たりよったりなんだなぁとわかると、気持ちが軽くなって、それまで割と深刻に悩んでいたはずなのに、ふふっと笑えてきます。そして、他の赤ちゃんたちと似たり寄ったりでありながら、この世で唯一私の子供である娘のことが、きゅんっと愛しくなります。ネットのある時代に子育てできて、よかったです。

 携帯に緊急地震速報の機能がないことと、抱っこしていると出来ることがかなり限られてしまい退屈なため、夫のいない時間は、音量を1とか2にしてテレビをつけています。今、一番みているチャンネルは、NHK教育。『みいつけた!』という幼児向け番組に出てくる謎の男オフロスキーのファンになりました。口調も表情も佇まいも、なんともいえず魅力的で、日々心を奪われています。オフロスキーは演劇をやっている人みたいなので、いつか娘と一緒に舞台を観に行けたら素敵です。子供と一緒にいろんな演劇を観に行くというのは、娘が生まれる前から抱いていた夢の一つなので、まずは子供向けの人形劇から始めて、舞台を見るということに、慣れさせていこうと思います。楽しみだなぁ。

 言葉について考えています。言葉を失う現実のなかにいて、それでもやっぱり言葉にしがみつくことでしか、自分の愛することのできる日常を取り戻せない、私にとっての言葉というものについて、考えています。今、こんなにも自分の言葉に向き合うのが難しいならば、もう日記を書くことをやめたら、もしくはしばらく休んだら、そのほうが楽になれるのではないかとも思ったけれど、後悔したくないから、やっぱりやめられません。書くことが私にとって、自分や自分の生きる世界に対して誠実でいることの、一番の方法だと感じています。
 今日読んでいた本に、人間が言葉を所有しているのではなく、人間は言葉に所有されているのだというようなことが、書いてありました。そう考えると、言葉に対する思いがなんだか謙虚に大らかになって、風景を眺めるような気持ちで言葉と向き合える気がします。自分が今、どんな言葉のなかにつつまれているのかを、眺めて記す作業。うん、その作業、好きだ。続けよう。
by papiko-gokko | 2011-04-14 22:50 | Diary
サヨナラを決めて無数の水滴がいつもの日々を閉じ込めて散る
 入社してからずっと担当させて頂いた営業さんの担当事務員として行なう、最後の月末集計。来月からは引き継ぎがはじまるので、今日を最後にだんだんと、私は担当ではなくなっていくのです。結局、業績不振で私の後任にあたる新人さんを入れてもらうことはできないらしく、これまでの事務員4人体制から3人体制でやって行くことになりました。そんなふうになるとは思いもよらなかったから、辞めるのがひどく心苦しいけれど、せめて上手に引き継げるようがんばるしかありません。最後の勤務日は、12月3日と、もう決めています。
 毎月そうであるように、月末はひと月で一番忙しく、感傷に浸る間もなく慌ただしく働きました。あまりにもいつも通りの気持ちで働いていて、自分がもうすぐ辞めるのだということを忘れてしまいそうで、何度となく意識的に、この表をつくるのも、このファイルをまとめるのも、この書類を提出するのも、これで最後なんだよなぁと、思っては、実感をたぐりよせる努力をしました。それでもやっぱりまだ今は、来月もその次も、月末には月末集計をしなければ、ひと月が終わらないような気がしています。ひと月の売り上げを締めくくる緊張感のあるこの日が、大変だけど好きでした。これまでに経験した事務員の仕事は、これから始まる私の家族の家計簿に、いかせるだろうか。
 辞める直前にはお腹がますます大きくなって大変だろうから、もう今週から、会社においていた私物を持って帰り始めています。主に私物を入れていた一番下の引き出しには、レターセットやら文庫本やら空のビンやらが、主に文房具の入っている一番上の引き出しには、ガムやら手鏡やら頭痛薬やら手荒れようの薬やらが、ごしゃごしゃ入っていて、全部詰めたらエコバックいっぱいになりました。そのずっしり重たいエコバックを、終業式前の子供みたいな気分で持って帰りました。感覚としては、卒業式前のほうが正しいはずなのだけど、いつもより長い休みを頂くだけのような錯覚が、まだ抜けません。仕事を辞めてからもしばらくは、休んでいるだけのような気分がするのかな。それとも卒業式前みたいに、「最後」のつく業務がひとつまたひとつと終わっていくにつれて、だんだんと、自分が去りゆくものであることに、気づかされていくのかな。
 今朝、担当の営業さんは別の営業さんと、AKB48のなかだったら誰が好みかという話をしていました。営業さんたちのこういうなんでもない会話を聞けるのもあとほんのちょっとなのだと思うと、そんな会話すら、宝物に思えました。ちなみに担当営業さんの好みと言っていた子は、ネットで調べてみたら、茶色い髪ですらりとしていて、目鼻立ちがはっきりとしてエロ可愛い感じの、私と正反対の子でした。そんな正反対の私だったのに、5年間も担当させてもらえて、感謝。担当営業さんに関する記憶は、振り返ればにがい思い出のほうが断然多いはずなのに、あふれるのは感謝の気持ちばかりで、最近、仕事の会話ひとつひとつが、かけがえのないものに思えます。いつだって、はじめはなんでもなかった人を、月日の流れがかけがえのない人に変え、やがてかけがえのない人とのさよならに流れ着き、船着き場には思い出の舟が、ゆらゆら増えて揺れ続けます。

 明日は、三週間ぶりの妊婦検診。どのくらい成長しているだろう。緊張するなぁ。
by papiko-gokko | 2010-10-30 00:34 | Diary
足元をヘッドライトが行き交って命の透けていく歩道橋
 今日は朝からうきうきしていました。ミュージックステーションに、スピッツが出演したのです。ひさしぶりの正宗さん、相変わらず麗しくて、常にちょっと戸惑い気味なのが可愛くて、素敵だった!歌声にもトークにも、心ゆくまできゅんきゅんさせて頂きました。
 テレビやDVDでマサムネさんを見るたび、夫にもぜひこんな風に年を重ねてほしい・・・と強く思います。夫の髪はいつもマサムネさんの写真を参考にしながら切るし、マサムネさんのあの素朴な服装は、そのまま私が夫にして欲しい理想的な服装です。PVで着ている洋服も、今日のMステで着ていた洋服も、きどってなくて、ほどよくカジュアルで可愛らしくて清潔感があって、同じ服が欲しくなりました。歌う姿に見惚れつつ、「こんな40代を目指してね」と夫に言ったら、「うんわかった」と眠たそうに頷いていました。彼はスピッツを聴くと眠たくなるそうです。お腹の子の子守唄に最適なのかも。
 今日歌った『シロクマ』も大好きですが、もう一曲の『ビギナー』のほうもまた、歌詞がたまりません。10月の終わりにはアルバムも発売されるのだそうで、これはもう、お腹の子と一緒に聴きまくらなければと思っています。
 今日のミュージックステーションはアーティストの故郷スペシャルということで、都道府県ごとに、その土地出身のアーティストが紹介されていました。岡山県ではB’zがでたし、福岡県では椎名林檎がでて、同じ日にこんなにたくさん好きな人の歌う姿をテレビで見られるなんて、なんて幸せな夜。その他にも知っているアーティストが紹介されるたび、この人ってこの県出身だったのか!と、3時間楽しく見ていました。みんないろんな土地から、東京へ出てきて歌っているのだなぁ。そう思うと、東京ってやっぱり、すごい場所です。
 最近、見たいテレビ番組が減ってしまって、朝から夜のテレビを楽しみにするなんてことめったになくなったので、今日はひさしぶりにそんな一日を過ごすことができて、なんだか懐かしいような気持ちになりました。あぁ、楽しかった。
by papiko-gokko | 2010-10-02 00:06 | Diary
自転車のカゴに私のリュック乗せ君は帰りの道を間違う
 高校時代の夢を見ました。高校時代の夢には二種類あって、ひとつがテスト当日だというのに勉強を全然やっていなくて、そのうえ教科書も持ってくるのを忘れていて、「どうしよう!なんで忘れとったんだろう!」と焦り騒ぎたてる夢、それからもうひとつが、演劇部の公演当日にまったく自分のセリフを覚えていなくて、必死でアドリブをするもののまるで的外れなセリフを言ってしまい、冷や汗をかく夢です。今回見たのは、冷や汗をかくほうの夢でした。なぜだかその公演は、丸井百貨店の広場で行なわれていて、お洒落女性の冷めた視線に耐えながら、必死でへらへら取り繕っていました。あぁ、くたびれた。中学や高校時代の夢を見ると、なんだかすごくくたびれます。あの頃だからがんばれた大変なことというのが、いっぱいあるんだなぁ。

 そんな夢をみて目覚めれば、今日は夫も休みの休日。布団から出ると空気も床もひんやり冷たくて、ふたりとも衣替えで出した冬服をさっそく着こみました。私は先日ネットで注文した妊婦用の厚手タイツを履き、その上から腹帯をして、腰痛ベルトもして、だるまのようになりました。急な寒さによる風邪と腰痛には、万全の対策を取って挑まなくては。着替えながら、温度変化に弱い夫がくしゃみを連発して、これはいかんと、漢方薬と鼻炎薬を飲みました。
 朝ごはんを食べて少し落ち着いてから、お出かけをしました。家から割と近いと知っていながら、これまでまだ歩いてみたことのなかった、普段使っているのとは別の最寄り駅まで、歩いてみることにしたのです。一度、その駅から家まで私ひとりで歩いてみようとしたときは、途中で道に迷ってしまい散々だったので、今回も覚悟して出たのですが、夫と歩くと案外すんなり、駅まで辿り着くことができました。夫も方向音痴ではあるものの、私よりはマシなのかもしれません。
 出かける間際に窓から確かめた時には曇り空だったので、外はさぞかし寒いだろうと思い薄手のコートを着て、今年初のブーツをはいて出かけたら、みるみるうちに雲が散り、日が高く昇るにつれ暑くなってきて、途中でコートを脱ぎました。いくら急に寒くなったとはいえ、さすがにちょっと気が早すぎたみたいです。それでも、コートを脱ぐと日陰では風が冷たいぐらいで、日陰から日なたに出るたび日光が、「あっつい!」じゃなく「あぁ、あたたかい・・・」と感じられる心地よさで降りそそぎ、あぁこの日を待っていたんだ・・・と、穏やかな秋の光に感謝しました。
 すんなり駅についてから、せっかくなので買い物をしようと駅の近くのブックオフに寄ったら、半額セールをやっていて、夫は漫画とレシピを数冊、私はいわさきちひろ画集を買いました。ブックオフのあとは、駅からちょっと歩いたところにある電気屋さんで、蛍光灯を買いました。リビングの電気が、昨日の夜から切れていたのです。ちょうどいいタイミングで電気屋さんのある街に行けて、ラッキーでした。
 電気屋さんを出たころにはお腹が減っていて、私のリクエストにより、おそばを食べて帰りました。天ぷらそばのでてくる夢をみて、とてもおそばが食べたかったのでした。どういうわけか妊娠してから、このような具体的な食べものの夢をよく見ます。一昨日はイカリングフライでした。お腹の子は、揚げ物が好きなのかな。

 帰り道、家のすぐちかくに、昔からやっていそうな貫禄のある自転車屋さんを発見して、家に帰り荷物を置いてひと心地ついてからすぐ、夫の自転車をひいて、その自転車屋さんへいきました。夫の今乗っている自転車には買った当初からカゴがついておらず、自転車通勤するには不便なので、どこか自転車屋さんがあればつけてもらいに行きたいと、前々から言っていたのです。
 こういう昔からやってそうなとこのおじさんは頑固だったりするから恐い・・・と怯える夫を勇気づけつつ、緊張ぎみにガララとサッシの引き戸を開けると、演歌のかかる店内の真ん中で、分厚いメガネをかけたおじいさんが丸椅子に座っていました。夫が自転車を引いて入って「カゴを取り付けたいのですが」と言うと、おじいさんは「はいよ」と立ち上がり、「こんなのと、こんなのと、こんなのがあるよ」と、数種類のカゴを出してくれました。ステンレス製の目が粗く底の浅いスタイリッシュな形のものや、丸みのある典型的なメッシュタイプのものや、大きなプラスチック製のものや、いろいろとあるなかから、夫は茶色い籐カゴ風のカゴを選びました。夫の自転車はサドルもハンドルも茶色だから、茶色いカゴがとても似合います。素敵な自転車、羨ましい!
 元々カゴのついていなかった彼の自転車は、やはりカゴをつけないものとして作られている特殊な自転車だったらしく、おじいさんさんが、ネジやらボルトやら大量に入っている引き出しをジャガジャガ開けたり閉じたりして、「これならはまるかな、いや、はまんねぇなぁ・・・これなら・・・お、これならいけるか・・・」と、プロっぽい長いドライバーで、一生懸命に取りつけてくれました。おかげで、特殊な自転車なのに、しっかり固定してもらうことができました。さすが町の自転車屋さんです。「ガタガタするようなら、また来てくれたら直すからね」と言ってくださって、私も夫も、入る前の警戒心と緊張が嘘みたいに、ふわふわやわらかな心地でお店をでて、つけてもらったばかりのカゴに、私のリュックを入れて帰りました。雨合羽もあるし、カゴもあるし、夫の自転車通勤はこれで安泰です。

 二度も外出してくたくたになったので、家に帰ってからは、編み戸の窓から吹き込む自然風のなかで、少し眠りました。いつのまにか夫がお腹に毛布をかけてくれていました。これからは、お腹を冷やさないことを、なにより注意して過ごさなくてはいけないなぁ。
 夜は、叔母が「赤ちゃんがぐんぐん大きくなるように」と島根から送ってくれた上等の和牛で、焼き肉をして食べました。やわかくて最高においしくて、でもあっという間にお腹が一杯になってしまい、半分以上は冷凍することになりました。私も夫も小食で、特に焼き肉など若者向けの料理だと、一人前食べきらないうちに満腹になります。子供が生まれても、食べ放題なんかは絶対に元が取れないから、連れていってやれないなぁ。
by papiko-gokko | 2010-09-25 22:50 | Diary
会いたくて会いたくなくてあの頃に流行った歌を繰り返し聴く
 秋が来て、過ごしやすくて切なくなって、スピッツを聴くようになりました。昨日『ロビンソン』が流れている間中、お腹の子がぽこん!ぬるん!と動きまくっていて、驚きながら嬉しくなりました。ロビンソンに本能を揺さぶられるなんて、さすが私のお腹の子。生まれたら、子守唄にしよう。
 昨日と今日で腰痛が収まってきたのに比例して、お腹の動きが、ぐんと活発になりました。時々、うおっと声が出そうになるほど、にゅるんと大きく動くのです。そんなふうに動いているときは、お腹に手をあてると、手のひらにも動きが伝わってきて面白いので、慌てて夫にも触らせます。胎動って、へんてこでかわいいなぁ。母から「胎動は感動するよ」と聴いていたけれど、私の場合、感動というより面白くて可笑しくて、へらへら笑ってしまいました。こういう神秘的なことって、自分の外側で起こっているのを見ているときには厳粛な気持ちになるのだけれど、いざそれが自分のなかで起こっていると、「へんなの~」と、思わずへらへらしてしまいます。妊娠は、へらへらしないと通過できない不思議現象だらけだなぁ。子供のころから、私のへらへらしすぎるときは、大体もうすぐ感情が爆発して泣きそうなときなのだけど、今のところ、それは大丈夫みたいです。

 ここ数日、仕事でよく電話をする取引先の人から、「またこんなもめごとばっかり持ち込んで、妊娠してるのに、悪いねぇ」と言われたり、「あぁよかった、まだいた、もういなくなっちゃったのかと思っちゃいましたよー」と言われたりしました。どうやらいつの間にやら担当の営業さんが、取引先の色々な人に、話しているみたいです。私がいるときに電話で私の妊娠のことをしゃべっているのは聴いたことがないので、私の帰ったあとの電話や、外回りで取引先を回った時などに、言っているのだと思います。それってなんだか、くすぐったいなぁ。
 自分のいないところで自分のことを話されるのは、それが好きな人であればあるほど嬉しくなります。逆に、好きじゃない人だったら、恐くて不愉快です。今回、私はとても嬉しくなったので、営業さんのことを大好きなのだとわかりました。仕事以外のことをほとんど話したことがないし、B'zが好きということ以外、趣味も性格も考え方も全然違って、恐らく話せば話すほど噛み合わないのはわかっているし、会ったばかりのころは鋭い口調も表情も恐くてすごく苦手だったのに、それでもこうして大好きになれたのは、仕事を一緒にできたおかげです。仕事で出会えなかったら、「わーぜんぜんちがう感覚で来ているタイプの人だー」と思うだけで、終わってしまう人でした。出会い方次第で、ひとりの人を好きになれたりなれなかったり、興味をもてたりもてなかったりするのだから、人生って、考えれば考えるほど、その時にならないとわからないことだらけで、つかみどころのないものだなぁ。

 明日から三連休。明日は夫が仕事なので部屋の掃除と洗濯をがんばって、明後日は、久々に吉祥寺へ行く予定です。楽しみだ!
by papiko-gokko | 2010-09-17 22:38 | Diary
離れたら古びていたよ新品の色を知ってる橋もベンチも
 朝、会社でほんの少量の出血に気づき、慌てていつも行っている婦人科へ電話をしたら、なるべく早く来るようにと言われたので、急きょ会社を早退して、冷静に冷静にと自分に言い聞かせながら、病院へいきました。先生がすぐにエコーを映し「赤ちゃんは元気に心臓動いてますし、発育してますから、心配ありませんよ」と言ってくださって、その言葉を聞いたときは、そのまま眠りに落ちそうなくらい、ほっとしました。そして、画面に映っているまだまだ小さな自分の子を、かわいいなぁ、と思いました。エコーをみるたび、すごいなぁ不思議だなぁとは毎回思うけれど、ただ単純に、かわいいなぁ、と思ったのは初めてです。かわいいなぁ、生きててくれて、かわいいなぁ。
 ごく少量の出血は妊娠初期によくあることで問題ない場合が多く、三人に一人もの割合で経験するのだそうですが、先生からは「お仕事は大変なんですか?あんまり、無理しないでほしいです」とも、今まで以上に厳しい口調で言われました。確かに少し、無理をしていたかもしれません。仕事内容も通勤の道も、これまで平気だったはずのことが日に日にしんどくなってきていて、にも関わらず、なるべく前と同じように働こうとしてしまっていました。今回、すごく怖かったから、もうとにかく、疲れないように、自分を甘やかすようにしようと、反省しました。私と同じぐらい怖かったであろう夫からも、「先生の言葉は赤ちゃんの言葉だと思いなさい」と言われました。
 それにしても、いきなり顔面蒼白の震え声で「体調が優れないので早退させてください」と伝えられた営業部所長や周りにいた人達は、びっくりしたことでしょう。私のただならぬ様子に所長が「送っていこうか?」と聞いてくれたことや、みんなが仕事の手を休めて「お大事に」と声をかけてくれたことを、とてもありがたくあたたかく感じました。仕事では相容れないこともあるけれど、みんな出会えてよかったと曇りなく思える、魅力的で離れがたい人達だなぁ。
 妊娠していることは今のところ、営業部所長と、直属の上司である担当営業さんと、それから直接的に迷惑をかけることになる営業事務員仲間にだけ伝えてあります。みんな、さりげなく気を遣ってくれて、おかげでしんどくても働けています。時期を見て他の営業さんにも報告するつもりですが、これだけ休んだり早退したりしていたら、もうわかるかもしれません。でもやっぱりもう少し落ち着くまでは、今の状態でいさせてもらおう。
 
 家に帰ってからは、本を読んでいました。暑いのでスパスパ小気味よく進む文章が読みたいと思い、本棚から選んだのは夫がずっと前に買った関川夏央「白樺たちの大正」。やっぱりこの人の文章は読んでいて気持ちがいいし、文学と時代の関係性や当時を生きた文豪の人間味あふれる描写に、ぐんぐんひきつけられていきます。この人の本を読むと、いつも遠い存在に感じている時代や文豪や歌人のことを、まるで隣に住んでいるおじさんみたいに身近に感じさせてくれるから、なんだか文学のテーマパークに行ったみたいな気持ちになれるのです。このテーマパーク内の乗り物に実際に乗るためには、その作家の本を手に取らないといけないわけで、関川夏央氏の本はあくまでも、テーマパークの入場券とパンフレットに過ぎないのだけれど、このテーマパークは入場しただけでもう大興奮だし、パンフレットがまた、眺めているだけで最高に楽しかったりするのです。妊娠関係の本は夫が熱心に読んでくれているので、私はつわりの晴れるまで、このテーマパークで遊んでいようと思います。
by papiko-gokko | 2010-06-17 19:16 | Diary


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