日記と短歌
by papiko
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カレンダーも時計も読めない君の練る計画のどかで綿密な今日
 昨日とは打って変わって、今日の娘は朝からご機嫌麗しく、「おはようごじゃいまーちゅ!」と元気いっぱい目を覚まし、部屋を歩き回りながら、「ごはんたべたりー、かおあらったりー、クリームぬったりー、おきがえしたりー、えほんよんだりー、こうえんいったりー、あしょんだりー、おっぱいのんだりー、はみがきしたりー、ねんねしたりー」と、楽しそうに一日の計画を練っていました。なんてのどかで綿密な計画だろう。そして大体この計画の通りに、一日は過ぎていったのでした。
 お昼にうっかりご飯を炊き忘れて炊飯器のお米が空っぽで、ホットケーキミックスで簡単な蒸しパンを作ったら、大喜びで食べてくれました。難しいかと思っていたら、ホットケーキよりも楽に短時間で作れて驚きました。ホットケーキミックスは、いざというときご飯にでもおやつにでもなってくれて、しかも作る段階から娘と一緒に楽しめて、育児生活の強い味方です。常に備蓄しておくようにしよう。
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 夕方になるとご機嫌だった娘もだんだん疲れと眠たさでぐずぐず言い始め、料理しているそばでごねて困ったので、久しぶりに危なくない本物の調理器具を渡して、調理中に出た野菜の皮やヘタも使わせてやったら、ものも言わず真剣におりょうりし始め、最後はきれいに色どりよくお皿に盛りつけていました。台所でぐずられたときはこの作戦に限るなぁ。夫が帰ってきたら、上機嫌で自分のつくったおりょうりを見せて、褒めてもらっていました。将来、お料理の好きな子になって、いろいろ作ってくれたら嬉しいです。
by papiko-gokko | 2013-02-27 21:12 | Comments(0)
折り紙のおべんとう持ち空箱の船でシーツの海へ漕ぎだす
 どういうわけか、今日は朝から娘が不機嫌でへそ曲がりで、私に向かって一日中、要求と拒否を繰り返していました。若干気だるそうではあったけれど熱も咳も鼻水もなく、体調が悪いわけではなさそうだったのですが、大人と同じで子供にも、何をやってもつまらなくて気分のくさくさする日というのがあるのでしょうか。食事中に夫と「東京で動物園も行きたいね」と話していたら、「いかなーい」とわざわざ口をはさんでくるほどのへそ曲がりっぷりで、これには笑ってしまいました。
d0038776_21422938.jpg そんな不機嫌な娘をなんとか笑顔にしたくて、折り紙のお弁当を作り、娘のお気に入りのリュックに入れて、りっくまちゃんと一緒に空箱の船でシーツの海まで旅して、海を見ながらお弁当を食べて、海でひとしきり泳いでからまた空箱船でカーペットの岸辺まで帰る、という遊びをしたら、このときだけは不機嫌を封印してはしゃいでくれました。
 行き先が海なのは、先日図書館で借りた『いかだはぴしゃぴしゃ』という絵本の影響です。動物たちがお弁当を持っていかだで海を目指し、たどり着いた海辺で海を見ながらお弁当を食べるというストーリーで、娘はこの絵本に出てくる「そろそろおべんとうたべましょうよ」「まだまだ。だって、うみをみてないもん」という会話が好きで、遊びのなかで何度も言っていました。この絵本、文も絵も好きな作家さんの作品なので、そのうちぜひ買いたいです。
 不機嫌なのもちょっと面白かったけれど、要求と拒否ばかりの会話は疲れるので、明日は娘のへそ曲がりがなおっていますように。
by papiko-gokko | 2013-02-26 21:49 | Diary | Comments(0)
わたしいま ひとりぼっちをしていたの しょんぼりしょんぼりすわっていたの
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 朝からぱあっと青空が広がったので、洗濯を2回まわしてシーツを干して、午後には近くの公園へ、お砂場遊びの道具を持って出かけました。めったに晴れない日々だから、晴れたら大忙しなのです。今日は三輪車に乗らないと言い、右手を私と繋ぎ、左手にお砂場セットを持ってカタカタとゆらしながら歩く娘が、影も歩幅もなにもかも含めて可愛くて、いつもよりもたくさんおしゃべりしながら歩きました。
 公園の手前で、畑の脇にタンポポが咲いているのを見つけて、娘に「ほらタンポポ咲いてるよ、もう春だよ」と言ったら、娘は何かを確認するようなゆっくりした口調で、「はるになったら、たんぽぽがさくのねって、いったのね、まっていたのよね」と答えました。最近、1ヶ月以上前の会話や出来事も娘なりに記憶していて、こうして会話のなかで思い出話として普通に出てくるので、驚きます。毎日こんなに記憶しているに、大人になったらもう2歳のころの記憶そものもが残っていないというのが、不思議でなりません。この今を、娘はどのタイミングで忘れてしまうのだろう。忘れてしまうというよりも、まだやわらかな娘の地盤に記憶のすべてが吸収されて、記憶よりももっとゆるぎないもの、その後の記憶を支える役割を担うものに、変化するのかな。そうだといいなと思います。 
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 公園にはやっぱり相変わらず誰もいなくて、2人で静かにはしゃいで遊びました。一番長くしたのはお砂場遊びで、ケーキを作って食べるまねごとをして遊びました。寒くてしばらく砂場遊びはできなかったので、ひさしぶりに遊んでみると、娘の成長がよく分かりました。このまえはケーキを作ってそれでおしまいだったけれど、今回は、「食べてもいいよ、これがスプーン」と、スコップを渡したり、「これは、ふりかけごはん」と言いながら小さな器に砂を盛ったりなどして、ただ目の前の事象を楽しむだけでなく、想像力とじゃれあいながら遊べるようになりました。砂場のほかは、ブランコに乗って、すべり台を1度だけ滑って、鉄棒に1度だけぶら下がって、あとは広場を走ったりベンチに座ったりして、公園全部を使って遊びました。
 40分くらい遊んでから、帰る前に一休みしようと、テーブルのあるベンチに座り、持ってきたビスケットを食べました。食べる前に、まず娘の手を洗ってベンチのところに座らせ、「お母さんも手を洗ってくるから、ちょっとここに座って待っててね」と言って、そこから約10メートルほど離れたところにある手洗い場へ走って行き、手を洗いながら娘のほうを見たら、娘は正面を見据え、ぴんと背筋を伸ばして、言われた通りじっとしていました。ベンチが高くてちょっと不安なのかなぁと思いつつ急いで駆けもどると、娘は一度私の顔を見てからうつむき、「○○(娘)いま、ひとりぼっち、してたのよ。しょんぼりしょんぼり、すわってたのよ」と、私に寂しさを訴えました。たった10メートルの距離が、娘をそれほどまでにひとりぼっちにさせるのか。子供がひとりぼっちでしょんぼりするときには、背筋がぴんと伸びるものなのか。この寂しさの訴えが、あとから思い出すとほぼ短歌になっていたので、娘の名前の入っていた初句だけ変えて、今日の日記の題名にしました。娘の人生初詠み短歌、センチメンタルです。
 おやつを食べて、公園にバイバイして、小さな白い花を見つけて少しだけ摘んで、帰りは私がお砂場セットを持って、娘は家までほぼ小走りで、てってかてってか帰りました。外をお散歩すると、家にいては生まれない会話がいろいろ生まれて、楽しいです。これから春になって外で過ごしやすくなったら、また自転車も使って、いろいろお出かけしたいです。 
by papiko-gokko | 2013-02-25 23:44 | Diary | Comments(0)
しかたないしかたないけど考えないこともできずに月を見上げる
 夫が休みの一日。午前中、車で20分ほど走って、これまで行ったことのなかった図書館へ行ってみました。今度の仕事で使う参考文献をこの図書館が所蔵していたためそれを借りる目的だったのですが、行ってみると絵本の蔵書が思いのほかよくて、とくに面陳されていた絵本のセレクトがすごく素敵でどれも面白そうで、仕事の本そっちのけで絵本を選んでいるうちに、30冊くらいになりました。
 きっとこの図書館には、絵本好きの司書さんがおられるに違いありません。うちから一番近くにある図書館にも絵本はあるけれど、面陳されている絵本がいつもいまいち自分の好みじゃなくて、だからあまり借りる本を探す気にもなれませんでした。これからは、今日行った図書館でどんどん絵本を借りよう。この図書館、絵本以外の蔵書もとてもよかったようで、夫が絵本以外の本をたくさん選んでいて、参考文献数冊も合わせるとすごい冊数になり、一人20冊まで借りられる図書カードを、私と夫と娘の3人分使って借りました。図書館でいい本をたくさん借りられたときの充実感は、何物にも代えがたいものがあり、娘の手を引き無意味に深呼吸をしながら車まで歩きました。
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 午後は借りた絵本を読んだり、3人で少し近所を散歩したりしました。誕生日プレゼントの三輪車、夫の希望で買ったにも関わらず、夫はこれまでまだ娘の乗っているところを一度も見たことがなくて、今日やっと見ることができたのでした。娘はまだ足が短いため自分で漕ぐことができなくて、でも後ろを押してやると、わりと喜んで乗ります。今日は娘が飽きるまで、夫がずっと押して歩きました。後半になると飽きてきて降りるようになり、最後はずっと歩いたり走ったりしていました。日射しはあっても、風がまだまだ冷たくて、凍えながら歩きました。春まであともう一息。投げやりな気分になりそうなほど待ち遠しいです。
by papiko-gokko | 2013-02-24 22:41 | Diary | Comments(0)
黄色ってこんなに明るい色だった冬の終わりに見た菜の花の
 近場を少しお散歩したら、畑に菜の花が咲いていて、冷たい風に揺れる菜の花を、娘としばし立ち止まって眺め、とろとろ歩きだしながら、もうすぐ春が来るね、本当にもうすぐだね、もうすぐ春だねと、何度も言いました。三輪車を押す音にかき消されて、娘にその声はほとんど聞こえていなかっただろうけれど、娘も何か言いながら笑っていました。
 そうなのです。もうすぐ春が来るのです。ついに昨日、羽田空港行きのチケットを購入しました。日程は4月8日から4泊5日、ひさびさにの東京、ひさびさの横浜です。ついにあと1ヶ月で東京に行けるのだと思うと、嬉しくて嬉しくて、わくわくしてしかたなくて、大学時代によく聴いていたスピッツのアルバムを聴いています。
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 4月8日からの5日間でやりたいことは山ほどあって、ちゃんと書いていかなくてはと思っています。確定している行事のひとつに、三鷹の森ジブリ美術館があります。これは、東京にいたころ長らくご近所だった大学時代の友達一家と一緒に行くことになっています。ジブリ美術そのものも楽しみだし、それに、5歳になった子供ちゃんと、12月に生まれたばかりの二女ちゃんとの絡みが、すごくすごく楽しみです。
 ジブリ美術館に行くからには、トトロ以外のジブリ作品もある程度見せておきたくて、今日は一緒に『魔女の宅急便』を見ました。娘は本をめくりつつ、途中まで真剣に見入っていましたが、ジジそっくりのぬいぐるみをなんとか無事届け終えたところまでで集中力が切れて、そこからは遊びながらたまに画面に目をやる程度でした。まだちょっと、ストーリーを理解するのが難しかったかな。つぎはポニョを見せてみることにします。数ヶ月前に見せたときは、ポニョのお父さんのことを怖がって途中で見るのをやめてしまったけれど、いまなら大丈夫かもしれません。

 あちらに滞在中はずっと夫の実家に泊まらせていただくことになるので、姪っ子と娘の再会も楽しみです。、それから1月に生まれたばかりの甥っことの初対面も楽しみです。でも、これに関しては、楽しみな半面、ちょっと不安もあります。姪っ子は弟(甥っこ)のことをすごく可愛がっているそうで、娘が寂しい思いをしやしないかと、そんな無駄な心配をしてしまっているのです。寂しい思いをしたらしたで、それも大事な経験なのだから、私がどんと構えていなければ。いまのところ一寸の陰りもないピュアな心で生きている娘の心に、影が射すのを、歪みが生じるのを、私は恐れすぎています。きっと、子供の心は、私が思っているよりも、ずっと強くて逞しいのに。育児に限らず、ここのところどうも考え方が、後ろ向きでいけません。後ろ向きというより、変に深刻に考え過ぎてどうでもいいことでぐるぐる悩んでいるような。やめようやめよう、こんなことは。

 
by papiko-gokko | 2013-02-23 22:59 | Diary | Comments(0)
決心は紙切れよりも軽いから風よ吹くなら思い切り吹け
 娘が2歳1ヶ月を迎えました。このひと月で、だって・だけど・せっかく・ちょっと、が口癖のおしゃまさんになり、「だって~なんだもん」「せっかく~のに」「だけど~なんだから」「ちょっといま~してるんだから」と、日々さまざまな言い訳を編み出して、私と夫を笑わせたり呆れさせたりしています。いつも何かを思案しているような顔をしていて、そんな娘の言動を見ていると、どうも彼女は感情で動くタイプではなく、理屈で物事を考えて動くタイプのような気がしてきました。すべての行動にはちゃんと娘なりの理屈があって、だからそれを理解してもらえなかったり、言い訳が通用しなかったりすると、ふわあんと顔をくちゃくちゃにして泣きだします。それは、感情をぶつけるような激しい泣き方ではなく、心底つらそうな悔しそうな泣き方で、きつく閉じた目からぽろぽろ涙がこぼれ、悪いのは娘のはずなのに、思わず私が「わかったわかった、ごめんごめん」と謝ってしまうこともあります。

 2歳になってから、娘を怖い声で叱ることが増えました。娘の口が達者になり理解力も進んだことに加え、明らかに悪いことをしたのに素直に謝らないことが増えたからです。ちょっと叱っただけでは、だってだってと言い訳をしてちっともひるみませんが、怖い声で強く叱りつけると泣きだします。だから、怖い声で叱らなければならないときは、あぁこの子このあと辛そうに泣くのだろうなぁと思うと、叱りながら喉の奥がぐうっと締め付けられて、鼻の奥がつんとして、こっちが先に泣きそうになります。
 子供のころ、親が私を叱るのは、私に対して腹を立てているからだと思っていたけれど、実はそんなときばかりじゃなくて、むしろ本当は叱りたくない気分のときのほうが多かったんだな、こんな泣きそうな気持ちで怖い声を作って叱っていたんだなと、初めて気づきました。母がよく、私を強く叱りつけた直後に、ぶふっと吹き出して「本当はおこっとるんだけんねえ!」と言いながらケラケラ泣き笑いをすることがあって、当時は単純に喜怒哀楽の激しい人だな・・・くらいに思っていたのですが、その気持ちも、いまはすごく分かります。わあっと力いっぱい叱ってから、叱られて歪んだ娘の顔を見ていると、なんだかふっと緊張が緩んで、おかしくてやるせなくてたまらなくなり、わけのわからない笑いが、涙と一緒にこみあげてくるのです。どこのお母さんもそうなのだろうか。それともこれは遺伝なのだろうか。
 叱り方でとくに娘がきらいなのは「謝りなさい」という言葉で、その言葉を聞くと、逃げ場を失ったような顔をして必ず泣きだすので、この言葉を言うのは辛いです。だけど、やっぱり、悪いことをしたら謝るというのは人と誠実な付き合いをしていく上で基本中の基本だし、社会に出れば謝らねばならない場面はなにかと多いのだから、娘が将来苦労しないためにも今のうちから教えておかなければと思い、泣きたい気分で「謝りなさい」と口にします。

 叱ることが増えたとはいえ、1日の大半は仲良くべたべた過ごしています。朝、目を覚ました娘と毛布のなかで目が合って、にんまり笑いあう瞬間が大好きです。娘の抱き心地は私をいくらでも幸せにしてくれて、生まれたてのころ娘を抱いて感じた、陽だまりを抱いているような明るさと温かさが、いまもずっと変わらず続いています。
by papiko-gokko | 2013-02-22 23:29 | 月齢ごとの成長記録(長女) | Comments(0)
1泊2日の岡山旅行。
 土日で1泊2日の岡山旅行をしてきました。この旅行が決まったのは金曜の夜、旅行前日のことです。約2週間日本に滞在した母が19日に父の待つ駐在先に戻ることが決まっていて、当初の予定では17日の日曜に母一人でバスに乗って岡山まで行き、大阪まで新幹線で行ってから一泊して、関空から飛行機で日本を発つことになていました。私は、そんなふうに岡山や大坂へ行ける母がうらやましくて、「日帰りでもいいから、お母さんを車で送って自分たちも岡山で遊びたい」と、夫にも母にもぼやいていました。でもさすがに娘がいるのに日がえりはきついよなと諦めていたら、金曜の夜になって夫から土日休みを取れると連絡があり、それじゃあいい機会だし、泊まりがけで行こう!と決まったのです。
 決まるとすぐ、土曜の夜なんて空いているホテルあるんだろうかと心配する間もなく、日本と駐在先の往復ですっかり旅慣れた母が、ばばばっと空きのある駅近ホテルを探し出し、私と夫と娘の泊まるツインの部屋と、母の泊まる一人部屋をあっという間に予約してくれました。母の常に前のめり気味な性格は困ることもありますが、こういうときにはとても頼もしい存在です。

 そんなわけで、迎えた16日土曜日の朝。この日は前日から雪の予報が出ていて、直前まで道路交通情報を見ながら、やめておいたほうがいいのだろうかと悩みました。とくに雪道の怖さをよく知る母は、悩み過ぎて最終的に「ゆき!いいかげんにせい!」と怒っていました。母は晴れの国岡山で生まれ育った人だから、山陽と山陰の冬のギャップには、結婚当初かなり苦しんだそうです。結局どうしようどうしようと11時ぐらいまで悩み、雪は降っていても気温が高めで凍結はしていなさそうだということで、少し早目のお昼ご飯を済ませて家を出ることに決まりました。
 出発予定時間めがけて私と母がせわしなく旅行鞄の準備しているそばで、娘もタンスから自分の服を持ってきてリュックサックに詰めようとしたり、旅行前のせわしなさを共有していました。その様子を見ているのはとても面白かったけれど、そのまま任せておくとめちゃくちゃなことになりそうなので、一緒に相談しながら持ち物を決めて、最終的に娘のリュックサックのなかには、リ音の出るピアノと、うーたんの指人形と、小さめの絵本を詰め込みました。それから、最近娘と日に日に親密度を増しているりっくまちゃんも連れて行くことになり、背中にリュックを背負い、胸にくまちゃんを抱いた娘が、まだ私たちの準備が整わないうちから、ドアの前で準備万端という顔をして出発の時を待っていました。
 山陰側から山陽側へ行くには中国山地を越えねばならなくて、山の方へと進むごとに雪はだんだん強まり深まり、一時は視界が見えにくいほどになりました。そんな厳しい気象条件(もっともっと厳しい日もざらにあるのでしょうが)のなか、前半を母が、後半を夫が運転しして、なんとかかんとか、一番ひどい豪雪地帯を抜け、そのうちにだんだん雪が減ってきたかと思うと、道がからりと乾いてきて、ぱあっと空が明るくな、中国山地を抜けたことが分かりました。山を隔てるだけで、どうしてこんなに違うのだろう。不思議です。
 1度休憩をはさんで計3時間の移動中、娘は童謡CDを集中して聴いたり、りっくまちゃんと遊んだり、私と絵描き歌をしたりして、比較的大人しく、困らせることなく過ごしてくれて、助かりました。高速を降りて岡山駅へと向かう道は、車道が何車線もあって、その両脇にたくさんの建物が並んでいて、歩道を人々が歩いていて、ああ都会だ!都会だ!都会の感じだ!と、思わず夫とはしゃぎ、はやる気持ちを抑え、ひとまず荷物を置きにホテルへ行きました。娘にとって今回は人生2度目のホテル宿泊で、何をどこまで分かっているのか、不思議そうに部屋全体を見回しながら部屋の奥まで入っていき、「あ、ベッドだ!」と、靴のままベッドによじ登ろうとして、慌てて靴を脱がしました。小さい子が泊まるのは、和室のほうがいいのかな。
 荷物を置いたらすぐホテルを出て、岡山駅周辺を歩きました。娘がどうしてもりっくまちゃんを連れていくというので、りっくまちゃんも一緒にベビーカーに乗せて行ったら、案の定、5分でりっくまちゃんを私に渡してきて、その後ずっと邪魔になりました。駅ビルも、地下の商店街も活気があって賑わっていて、私も夫も、その感じが嬉しくて懐かしくて新鮮で、わあわあはしゃぎっぱなしで、一緒に歩いていた母から「よっぽど都会に飢えていたのねえ」と言われました。飢えていたのかな、やっぱり。賑わう中を歩いていると、身体がわあっと軽くなって、心がふわあっとほぐれて、自分がとても自由な存在になれたような気持ちになれます。きっと人には、自分を知る人が周りにたくさんいる地元だったり、ムラ社会的な雰囲気が残っていて隣近所の結びつきが強い田舎でこそ自由な心で活動できるタイプの人と、そういう場所から出て自分のことを知らなくて興味も示さない人間が絶対的に多い雑多な場所でこそ精神的に自由でいられる人との2種類がいて、私と夫は、後者なのだと思います。
 はしゃいで歩いているうちにあっという間に夕方になったので、可愛らしい300円均一で耳あてと膝かけほど買って、それから夕食を食べてからホテルに戻りました。娘はもうくたくたに疲れているはずなのに、ホテルに戻ってお風呂を済ませてからも興奮気味でなかなか寝てくれず、りっくまちゃんを隣に寝かしたらようやく心が落ち着いたらしくなんとか10時前に寝てくれたものの、4時すぎに目を覚まし、それから6時まで眠りがずっと浅くて、ぐずぐずと寝たり起きたりを繰り返していました。暗闇の中で、少し泣きそうな声で「おうちにかえるの、おうちにかえるの」と言いながらベッドから降りようとしたときはどうしようかと思いました。結局そのときもりっくまちゃんを隣に置いたら、その後すうっと深い眠りに入ってくれました。りっくまちゃんを持っていって、本当によかったです。そういえば夫も寝るまで「なんか、寂しい。ホテルって、寂しい。ホームシック」としきりに繰り返していました。夫と娘は、たった一日でも家を離れると心が不安定になるというところまで似ています。

 寝不足のまま一夜明けて17日。朝食をホテルで済ませて10時にチェックアウトし、岡山駅まで車で母を見送って、そこで母とさよならしました。母は岡山駅から新幹線で神戸に行って上の妹と会い、それから関西空港へ向かって、父の待つ駐在先へと旅立つのです。娘は車から母に一応手を振っていましたが、あまりお別れを分かっていなかったようで、その後何度も「ばあばはどこなの?」と聞いていました。ばいばいまたねとさよならしたら、それからしばらくは会えないんだということを、娘もこうしてだんだんと学んでいくのでしょう。
 母と別れてから、私たちは車でそのまま倉敷へ行きました。倉敷駅のすぐ近くのショッピングモールに、夫が前々から行きたがっていたメガネショップがあるというのを下調べしてあって、まずはそこで夫のメガネを作り、完成を待つ間、店内をぶらぶら歩いたりプリクラを取ったりしました。娘が生まれるまでプリクラを撮ったことがなくて、私が冗談半分で撮ろうよと言っても「絶対に嫌だ」と応じてくれなかった夫が、娘が生まれてからは、「撮ろう撮ろう」と気軽に応じてくれるようになり、嬉しいです。今回やったプリクラには落書きがあったのだけど、私も夫も落書きが下手すぎて、日付と地名を書いただけで終わりました。夫はかろうじてキラキラのスタンプを押していました。
 ショッピングモールには子供向けの本屋さんもあって、そこには子供用の椅子とテーブルがいくつかあり、テーブルの上に置いてあったおもちゃで娘が遊んでいたら、娘と同じくらいの子が近寄って来て、娘と同じおもちゃで遊びたがりました。果たして娘はどうするのかなと見ていたら、娘はその子が同じおもちゃに興味を示したとたん、すっと、そのおもちゃから手を引き、私そのおもちゃにはそれほど興味なかったんでという顔をして、別のおもちゃで遊び始めました。
 その子とは、そのあと野外の遊び場でもばったり会い、ピンクの乗り物と緑の乗り物が並んで置いてあるところで、娘とその女の子が同じピンクの乗りものめがけて同じくらいの速度で駆けより、どうなるのかなと思ったら、その子がピンクに乗ろうとしているのが分かるとすぐ、表情一つ変えずに、もう一つの緑のほうに走っていき、またがりました。そしてその子がいなくなってから、ピンクのほうに乗っていました。本当は娘もピンクのほうに乗りたかったようです。無表情ですっと身を引く娘の様子は、親切心や恐怖心で譲っているのではなく、めんどうなもめごとになるのを避けているように私の目には映って、その、あまり子供らしくない冷めた態度に、ちょっと不安を感じました。うーん、集団に入ったら、どんな子になるのだろう。
 メガネを受け取ってお昼ご飯をフードコートで簡単に済ませたあとは、これまた駅のすぐ近くにある三井アウトレットに行き、夫はあったかそうなアウターを一枚、私はSM2でコートを買いました。数年前に買ったSM2のコートは着古してもうかなりくたびれていたので、とても嬉しいです。倉敷にこんな大きなアウトレットができたなんて知りませんでした。数年前まではここに、アンデルセン童話をテーマに作った『チボリ公園』という遊園地があって、私はその遊園地の雰囲気がとても好きだったので、それがなくなってしまったのは残念でなりません。
 買い物をひとしきりしたところで、四国在住の妹が壊れたコピー機を持って車でやってきてつかの間の再会を果たし、そのコピー機を受け取って、軽くお茶をしてから別れました。地元の電気屋さんで買ったコピー機で、地元の電気屋さんでなければ無料の修理ができないため、地元に住んでいる私たちに託したのでした。
 そんなこんなであっという間に4時になり、なんとか8時までには帰りたいねと言いながら、ガソリンを入れて帰路につきました。帰りは雪もなく、混むこともなくて、行きよりもスムーズに進みました。帰りの車でも娘は、私と絵描き歌をしたりりっくまちゃんと遊んだり歌を歌ったりおやつを食べたりして過ごしました。家についたのは7時40分ごろで、買って帰ったお弁当を食べて、お風呂に入って、9時過ぎには娘が眠りにつきました。

 今日は楽しかった旅行の余韻に浸りながら、日常生活を仕切り直すべく、冷蔵庫の整理などして過ごしました。今回の旅行で、岡山って好きだなぁと、再認識しました。夫の実家にも新幹線一本でいけるし、位置的にも、都市の規模的にも、自分にとってすごく理想的です。将来的に住みたいという思いが、一層強まりました。また近いうちに行って、今度は岡山の祖父母にも会って帰りたいです。
by papiko-gokko | 2013-02-18 22:57 | Diary | Comments(0)
人生で初めてきみが描いたカオ照れくさそうに笑っているね
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 偶然そうなったのか、意識的に描いたのか、娘が自分の指に、マジックで顔を描いていました。人生初の顔の絵です。まだあまりしゃべらないころから、娘にせがまれるたび『おはなしゆびさん』を歌いながら娘の両手全部の指に顔を描いて遊んでいて、いつのころからか自分でもペンを持たせると手にちょんちょんと書くようになり、だから、ああ今日もまた書いてるなぁと見ていたら、親指と人差し指が、ちゃんと顔になっていたので、最初は夫が書いたのかと思い、でも夫も書いていなくて、2人で驚きました。まだ、これまで紙にはっきり目と口がある顔を書いたことはないので、80パーセントくらいは偶然の産物なのだろうけれど、でも、なんとなく顔っぽいものを書こうとしていたのもきっと事実で、それがたまたま成功したのだと思います。始めて書いた目と鼻と口のあるお顔、紙の上じゃないからとっておけなかったのが残念ですが、代わりに記念撮影できてよかったです。

 昨晩遅くに新しい仕事が届き、納期は今日いっぱいだったから今日やってもよかったのですが、やっぱりできれば娘の寝ている時間帯のほうが集中できるし、もう届いていると思うと寝る気になれなくて、届いた直後から朝方までかかて終わらせ、今日は一日頭がもったりしていて、そんな私の代わりに母が娘を見てくれていたので、ぐだぐだと過ごしました。母がいてくれて助かりました。
 母のいるそんな日々も、いよいよ今日でおしまいです。本当は明日ものんびりの予定だったのですが、夫が土日休みをとれたので、母を岡山まで見送りがてら、明日から一泊二日で急遽岡山旅行することになったのです。決まったのが今日の夜なので、まだなんの準備もできていないのですが、宿泊するホテルは格安で予約することができました。島根県から出るのって7月引っ越してきて以来だし、小さいころから岡山大好きだし、娘を連れて夫と帰省以外の家族旅行をするのが実は今回が初めてで、すごくわくわくしています。
 
by papiko-gokko | 2013-02-15 23:28 | Diary | Comments(0)
誰よりもおまえを深く知っているつもりでいたいずうっといたい
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 今日は春のようないいお天気だったので、母と犬たちも一緒にお散歩しました。三輪車で出たのだけれど、娘はほとんど降りて走っていました。私も娘の背中を追いかけて走ると、いつもより身体が軽く感じられて、ああ春の空気なんだなあと、嬉しくなりました。これから少しずつ、こんなぽかぽか陽気の日が増えてくるのかと思うと、心もどんどん軽くなります。
 それから午後には、夫にあげるバレンタインのチョコケーキを作りました。母がいるまえで夫のバレンタイン準備をするのは、なんとなく気恥ずかしさがあって、中高生のころを思い出しました。「だれにあげるん?」と聞かれるのが、恥ずかしくてうっとうしくてでもちょっと嬉しいような楽しいような気もしながら、「べつにー」とかなんとか答えていました。実際、べつに渡せそうな気のする相手がなくても、ときめきタイムを味わいたくて作っていたのでした。たぶん渡せないけどでももしかしたら渡しちゃうかもしれないしもしかしてもしかしたらそれで両想いになるかもしれないし・・・と、少女マンガ的想像で胸をいっぱいにしながらドキドキ作るのが楽しかったのだよなぁ。ああ、娘もそのうち、そんなふうに作るようになるのだろうか。そうしたら、「ねえねえだれにあげるの?○○くん?それとも○○くん?ぎりちょこ?ともちょこ?」とかなんとかニヤニヤ聞いて怒らせてしまいそうです。13年後くらいも、相変わらず平和にのんきにバレンタイン文化が続いていますように。

 昨日のお昼過ぎに下の妹が、今朝早くに父が、それぞれ実家を発ちました。妹はバスだったので母と私と娘とでバス停まで行き、ちょうど昼休み時間だった夫も来て、みんなで見送りました。娘はこのお別れを、分かっているようないないような微妙な感じで、妹がバスに乗り込むのを見て「○○(娘)ものる!」と言ったり、「パパものってみたら?」と提案したりしていました。バスがざーっと動き出すと、手を振りながら、「しゅごい、おおきいくるまに」とかなんとか、妹が去ったことよりも、バスの大きさに圧倒されていたようでした。
 ただ、見送りを終えて、車に乗り込んだとき、行く時に妹が座っていた助手席を見て、「ここは、○○ちゃんが、すわるのに」とつぶやき、「もう遠くのおうちへ帰っちゃったんだよ」と私が教えたら、首を小さく振りながら、すごく寂しそうな顔をして、誰も座っていない助手席をふっと見つめていました。その上、家に帰ってからすぐ母が美容院へ出かけて父も夫も仕事でおらず、ひさしぶりに私と娘とふたりだけになってしまったので、娘の心は沈んでしまい、「パパもおさんぽいっちゃったし、ばあばもおさんぽいっちゃったし、○○(下の妹)ちゃんもおさんぽいっちゃったし、だあれも、あそんでくれないや・・・」と、しょんぼりした口調でつぶやいて、つまらなそうに絵本をめくり始めました。その様子を見兼ね、母親として少しでも娘の心を盛り上げようと、「じゃあ、お母さんと遊ぼうよ」と明るく声をかけてみたものの、「あそばなーい」と、抑揚のない声で拒否されて、ちょっとショックでした。きっとそれだけ、若い叔母ちゃんと遊んだ時間が楽しかったのでしょう。
 今朝の父の見送りは、まだ朝早かったので、家でしました。娘もなんとかぎりぎりで起きて、「いってらっちゃい」と手を振りました。父の滞在期間は6日間でしたが、そのうちの大半が仕事で、大変そうでした。1日だけ完全に何もない日というのがあって、その日は一緒に歌を歌って遊んだり、お風呂に入ったりして、父も娘も嬉しそうでした。父は大学卒業からずっと同じ会社で勤めていて、会社のために身を粉にして働き続けてきて、とくに海外赴任になってからは心身ともにしんどそうで、だから定年後はゆっくり暮らしてほしいなと強く思います。ただ、父はそうやって会社のためにがんばっている自分が好きなのだろうなぁとも思うから、定年後にうまく頭を切り替えられるのだろうかと、それはそれで心配です。まあ、私が心配しなくても、母がなんとかするのだろうけれど。
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 妹がいなくなってから、娘と四六時中遊ぶ相手は、再びくまちゃんになりました。ピアノ絵本でくまちゃんと一緒に歌うのが好きで、くまちゃんを自分の横に座らせて、何度も何度も同じ歌を歌っています。娘は「リラックマ」とうまく言えなくて、「りっくまちゃん」と呼ぶので、私や夫も、りっくまちゃんと呼ぶようになりました。なんだか可愛い呼び名です。あと3日で母もいなくなるから、そうしたら娘はますます、このりっくまちゃんに執着するかもしれません。どうやら、娘にとって私の存在は、誰かがいなくなった寂しさを紛らわすことのできるものではないみたいで、むしろ寂しさを増幅させかねないから、ここはひとつ、物言わぬりっくまちゃんにがんばってもらいたいです。
by papiko-gokko | 2013-02-14 21:55 | Diary | Comments(0)
抱き寄せる腕ふり解き走れ走れ自由は与えられるものじゃない
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 下の妹が帰って来てから、娘は四六時中この若い叔母ちゃんにべったりです。末っ子の妹は、小さい子ってどう接していいか分からなくて苦手だと10代のころから言っていたのですが、私の娘が生まれてからは会うたびに全力で可愛がってくれて、とくに今回は、元気印のひょうきん者なキャラクターが2歳児の感性と相性抜群だったらしく、大の仲良しになっています。仲良くなりすぎて、娘を私がきつく叱って娘が泣いたとき、妹までもらい泣きしていました。
 昨日も今日もとにかく一日中、娘は妹のそばにいて、パペットで遊んでもらったり、おままごとをしたり、絵本を読んでもらったり、背中にしがみついてお馬さんをしてもらったりしていました。おでかけももちろん一緒で、昨日はみんなで犬の散歩にも行ったし、今日は買い物にも行きました。それから、母と私と妹と娘とで、実家の大きなお雛様を飾ったりもしました。飾り終えたあとは、私や妹が生まれたころから毎年そうしていたように、お雛様の前で写真撮影もしました。妹もいるときに飾れてよかったです。
 明日には妹がもう帰ってしまうので、お別れのときに泣かないが心配です。娘が泣いたら私も泣いてしまいそうです。泣きませんように。
by papiko-gokko | 2013-02-13 01:04 | Diary | Comments(0)


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