日記と短歌
by papiko
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靴下がいつもかたっぽ脱げている誰も知らないきみの冒険
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 鏡に映る自分を愛してやまない娘のために、これまで玄関にあった姿見をダイニングに置いたら、そこがすっかり娘の遊び場になりました。おもちゃを姿見の前に持ってきて座り込み、自分を眺めてはなにやらもしゃもしゃ言いながら遊んでいます。今日は私が台所に立っているときもずっとそうして遊んでくれていて、大助かりでした。やかんに次ぐ、優秀なベビーシッターです。
 写真に写っているフェルトリングで電車ごっこするのもブームで、娘が先頭、私が後ろで立膝ついて「がたんごとんがたんごとん」と言いながら家じゅうを歩きまわり、姿見の駅で止まって、にやにや自分たちを眺めるという遊びを、昨日は延々と繰り返し、膝と腰が痛くなりました。最初、「がたんごとん」ではなく「しゅっしゅっぽっぽー」と言っていたのですが、21世紀生まれの子に「しゅっしゅっぽっぽー」はさすがにどうかなと思い、途中から「がたんごとん」に変えました。

 娘に靴下をはかせると、必ずいつの間にか片方だけ脱げていて、脱げる瞬間を見たいと常々思っているのですが、今までまだ目撃できたことがありません。脱げかけは見たことあるのだけど、そこからどういうタイミングで、どういう力が加わって脱げるのだろう。気になります。片方はいつも脱げてしまうのに、両方脱げるということはめったにないというのも謎です。

 夜、娘が添い乳だけでは寝てくれなくなりました。抱っこと歌でうとうとさせてから添い乳という流れにしなくては、おっぱいを飲みながら暴れて、思い切り噛んだりするのです。前はそんなことなかったのに、どうしたのだろう。子守唄はいろいろ歌いますが、娘の瞼が最もすうっと閉じやすいのは、生後1カ月のころから変わらず中島みゆきです。今日も『わかれうた』を歌いだしたとたん、それまでらんらんと見開いていた目が、急にとろんとして閉じました。すごい。ただ、今の娘の体重は、生後1カ月のころの3倍ぐらいあるので、抱っこで歌うのも楽ではなくて、だんだん息が切れてきます。それに、肩ががちごちに凝ってしまいます。困ったなぁ。甘やかしすぎなのだろうか。
by papiko-gokko | 2012-02-29 00:15 | Diary
雨の日は絵本が時を埋めていき「おおきなかぶ」を七本も抜く
d0038776_23343727.jpg 昨日は朝から雨降りの、長い一日。雨なのをいいことに私がいつもよりだらだらと動いて散歩に行く様子のないことがわかると、娘は絵本よんでよんで攻撃を開始します。今日読んだ絵本は優に20冊を超え、『おおきなかぶ』を7回、『しろくまちゃんのホットケーキ』を5回、『くつしたがにゅー』を3回読みました。それぞれ趣向の異なる絵本ですが、3冊とも娘のお気に入りです。

 今日は夫が休みだったので、3人で少し遠くの大型スーパーまで、食料品の買い出しに出かけました。ベビーカーのなかで、娘は相変わらずぶすっとしていて、おばあさんが、まるまるしてかわいいわねぇと声をかけてくださったのに、表情一つ変えませんでした。ベビーカーの一体なにが、娘から感情を奪うのだろう。
 スーパーを歩いていると、さまざまなタイプの親子連れとすれ違い、自分たちはこれからどんな親子になっていくのだろうか、どんな親子になりたいだろうかと、ぼんやり考えました。どんな親子になりたいだろうと考えても、ふわふわとしたイメージしか浮かんでこないけれど、なにを大切にして暮らしていきたいか、という問いに変えると、なんとなく、具体的なイメージがつかめる気がします。
 帰りに古本屋によって、娘の好きなせなけいこ作『きれいなはこ』と、私の好きな林明子が絵を描いている『ぼくはあるいた まっすぐまっすぐ』を買いました。この絵本の原作者が『ぼくにげちゃうよ』のマーガレット・ワイズ・ブラウンだということに買ってから気付き、ますます嬉しくなりました。今、我が家の本棚に、マーガレット・ワイズ・ブラウン作の絵本が5冊、林明子の絵本は17冊(たぶん)あります。幸せだ! 他にもいろいろ集めたい作家さんがいるので、じわじわ増やしていきたいです。
by papiko-gokko | 2012-02-26 23:48 | Diary
満天の星を探して目を閉じる街灯やさしくともる東京
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 娘と二人、生活リズムという名のダンスステップを踏むように、正しくせわしなく過ごした一日。朝の家事をしてお散歩に出かけ、ベビー用品店でおむつを買ってから公園に寄ってシャボン玉をして、帰ってからお昼を食べ、ブロックで遊ばせながら少しだけ母とスカイプで話し、1時間ほどお昼寝をして、寝起きの娘がとてもご機嫌で私も気持ちに余裕があったのでおやつストック用のバナナケーキを焼き、オーブンをスタートさせたところで明日にパンがないことに気づいて今度はベビーカーで2度めのお散歩に行き、帰ってきてご飯をつくってお風呂に入って、おままごとして遊んでいたら夫が帰宅し、少し触れ合ってから絵本を読んで寝かしつけ、そして今、日記を書いています。娘は元気いっぱい騒がしく、私は眠たがりながらあわただしく動き、平穏な一日でした。
 今日の娘は、フェルトの輪っかにお気に入りのぬいぐるみと一緒に入ることに楽しみを見出したようで、一日中、出たり入ったりしていました。それから私がケーキを作っている間は、全身鏡の前に立って、さまざまな角度から自分の観察をしていました。輪っかをくぐるのも鏡の自分と夢中で遊ぶのも、自分の大きさとか、形というものを、しっかり意識しておもしろがれるようになってきた証拠なのでしょうか。最近、遊んでいる姿が本当に面白いです。

 昨日からずっと、気がつけば『星めぐりの歌』を口ずさんでいます。

 NHK教育の「にほんごであそぼ」でこの歌を知り、なんて美しい歌だろうと検索したら、youtubeでMIGAという方が歌っているのがでてきて、何度も聴きました。作詞作曲宮沢賢治なんだなぁ。目を閉じて聴くと、帰省するたび見上げては息をのむ満天の星空と夜露の匂いが、ぶわぁっと浮かんできて、鼻と胸の奥がつんとします。娘が生まれてから外出の機会が減り、東京という土地を楽しめていないせいでしょうか。空が広くて山と川の身近にある暮らしに、焦がれています。昨晩、娘が大泣きして起きた時にも、最近一番よく歌う『ぞうさん』とこの『星めぐりの歌』を抱っこしながら歌っていたら、そのうちに泣きやみました。そういえば去年の今頃は、「七つの子」をよく歌っていたっけ。
 ちなみに「にほんごであそぼ」で歌っているのは、おおたか静流という有名な方なのだそうで、『星めぐりの歌』以外にも番組内でいろいろな歌を歌っておられて、選曲もいいし、どの歌も本当に美しく魅力的な歌声で、最近はこの人の歌声を聴くためににほんごであそぼを見ています。
by papiko-gokko | 2012-02-25 00:22 | Diary
シャボン玉つかもうとして追いかける背中に向けて次々に吹く
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 娘は今日で1歳1カ月になりました。1歳になってからの娘は、ますますなんでも自分でやりたがるようになり、まだこぼしながらではありますが、スプーンやコップを自分の手で持って、日々意欲的に食事を楽しんでいます。
 言葉はまだ少ないけれど、「はい」「パパ」「ねんね」「まんま」「めんめ」「はいる」「ないない、ばあー」は、毎日何度も言います。しゃべれなくてもこちらの言葉の意味は理解していることが多く、言葉と行動の結びつきも強くなってきて、「くつしたは?」と聞くと、そばに置いてあったくつしたを手に持ち、私に「はいっ」とさしだしたり、自分ではこうとしたりするようになりました。昨日はお風呂上がりに、いつものように下着姿で娘にパジャマを着せていたら、パジャマを着終えた娘が私のパジャマを寝室からもってきて、渡してくれました。これは私の寒さを心配しての行為ではなく、私がパジャマを着たらお風呂上がりのおっぱいがもらえるということを習慣で覚えているからなのですが、娘に初めて世話を焼いてもらって、なんともくすぐったく、嬉しくなりました。
 この一カ月で一番強く感じた変化は、遊び方です。物の形や色や音を楽しむ赤ちゃんの遊び方から、ぬいぐるみにごはんを食べさせたり、しっかりとした手つきでお絵かきをしたり、輪っかをくぐったりなど、幼児っぽい遊び方へと、少しずつですが変化してきています。おままごとの使い方は、包丁を軽量カップに突き刺したり、お鍋にブロックとウサギを入れて頭からかぶったり、まだ今のところキャシィ塚本状態ですが、毎日せっせと遊んでいます。
 絵本も相変わらず大好きで、寝る前に毎日5~7冊ぐらいを選んで読んでやると、最近は全部読み終えたあとで必ずそのうちの1冊を手にとって差し出し、もう一回読んでとせがんでくるようになりました。そのアンコールに応えると、それ以上別の絵本も読んでくれとせがんでくることはないので、毎晩どうやら娘の中に、一番気に入った絵本というのが、明確にあるようです。反対にどうしても今日の気分じゃないという絵本のときもあるらしく、そういうときは、すごい力で無理やり絵本を閉じてしまって、最後まで読ませてくれません。今日のお気に入りはなんだろうと、毎晩読む本を選びながらわくわくします。
 物事の理解度が高まったので、私も娘に母親として何かを教えたり、褒めたり叱ったりすることが増え、お世話することが主な仕事だった一年前よりもずっと、あぁ私ってお母さんなんだなぁ・・・と思うことが増えました。それに、この子のお母さんでいられて嬉しいなぁ楽しいなぁと思うことも増えました。お母さんの私が娘を成長させるのではなく、娘の成長が私をお母さんにしてくれています。
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 今日も午前中は日射しが暖かく、いつもより薄手のコートとポンチョを着て散歩に出かけ、ベンチと花壇のある公園で、シャボン玉をしました。生まれて初めて目にするシャボン玉に娘は目を輝かせ、両手を大きく広げて、風にのってふわふわ飛んでいくシャボン玉を追いかけまわしていました。シャボン玉って本当に、景色のなかに吸い込まれるように、突然パチンと消えてしまうんだなぁ。久々に吹いたシャボン玉の、小さくて儚い虹色が景色の中に突然ばらまかれては消えていくその様を、子供のころほど純粋には、愉快なものと思えませんでした。だけど娘は心から楽しそうにしていたので、満足です。
 できればシャボン玉と戯れる娘を写真に収めたいと思い、一眼レフカメラを首にかけて行ったのですが、残念ながら、シャボン玉を吹きつつカメラを構えなお且つ娘の身の安全を確保するなんて私にはとても無理で、代わりに花壇を眺めているところを数枚ほど撮りました。前々からこの花の名前を知りたくて、ネットで「キャベツみたいな花」と検索したら、葉牡丹という花であることがわかりました(たぶん)。便利な世の中です。でも、他の花はどう検索すればいいのかわからないから、やはり図鑑が必要です。
 散歩から帰ってお昼を食べ、なかなか昼寝をしなくて3時すぎにようやく寝てくれたと思ったら、30分ほどして大泣きして起きてしまいました。起きてからも15分ぐらい、ずっと大声で泣いていて、最初のうちは泣きやまそうと抱っこしたりなんかしていましたが、一向に泣きやもうとせず、むしろますます声を張り上げて喉を震わせてぼろぼろ泣き、どうもこれは、ただ単にストレス発散のために泣きたいんだなと気付いたので、泣きたいだけ泣かせることにしました。あれほど泣けば、さぞやすっきりしたことと思います。きっと、いろんなことがわかるようになって、だけどそれをまだ外に表現する力が未熟だから、ときどき大泣きして発散せねばならないのでしょう。
 お昼寝をあまりしなかったおかげで、夜はすんなり寝てくれました。明日は雨だから、散歩はできないのだなぁ。さて、長い一日を、どう過ごそう。またなにか、おもちゃをひとつ作ろうか。
by papiko-gokko | 2012-02-22 23:00 | 月齢ごとの成長記録(長女)
白い紙目の前にして白色のクレヨンで描くテーブルに描く
 昨日から4月みたいにぽかぽか暖かくて、自然と散歩の時間が長くなります。数日ぶりに遊具のある公園へ行ってみたら、寒いときには誰もいないことのほうが多かったのに、昨日も今日も子供とお母さんでにぎわっていて、すっかり輪ができている感じだったので、その中に入っていく勇気はなく、結局公園には入らずに近所をゆっくり散歩しました。
 外を歩くことにすっかり慣れた娘は、最近あまり手をつなぎたがらず、てってこてってこひとりで歩いて、ハトを追いかけたり、ちょうど娘の目の高さの塀に置いてあった、手のひらサイズの小さな猫の置物を見つけて私に教えたり、駐車場で車のボンネットに映る自分を見てはっとしたり、散歩中のチワワにほえられたり、唐突に座り込んだりして、春先の散歩を楽んでいました。ハトやチワワにしてみれば、なんだあのちんちくりんの二足歩行は!という感じで、相当奇妙な生き物に見えることでしょう。
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 家の中では、義姉が誕生日プレゼントでくれた、小さい子向けの大きなレゴブロックでとてもよく遊びました。娘にはまだ早いかなぁと思っていたけれど、カラフルで軽くて、ひっついたり離れたりするのが楽しいらしく、結構集中して遊んでくれます。ひっついているのを外すことはできても、まだ自分でひっつけることはできないので、私や夫が組み立てたものを壊したり、バラバラにしたのをおままごとのお鍋の中に入れたり、ぬいぐるみに食べさせたりして遊んでいます。レゴをじゃらじゃら触っていると、なにかすごいものを組み立ててみたいという創作意欲がわくわく込み上げてきて、私も夫も、いつの間にか娘のことそっちのけで必死で組み立てていたりします。そうして必死で組み立てれば組み立てるほど、娘が全力で壊しにやってきて、あっという間に土台をバラバラにしてしまいます。
 それからなぜか昨日から、ぐるぐる回るブームが到来していて、今日もふいに思い立っては、ぐるぐるよたよたしていました。何回転かしては止まり、よたよたしながら目の回っている感じを楽しんでいるようです。そのうちふらふら倒れてどこかで思い切り頭を打ちそうで、気が気ではありません。

 そろそろお片づけの習慣をつけようと、別の遊びを始めようとするたび「お片づけしてからね」と言っていたのがストレスになったのか、夕方あたりからはちょっと怒りっぽくなり、わざと悪いことをして顔色を見たり、素直にお返事してくれなかったりしました。反抗するということを早くも身につけ始めています。あまりに言うことを聞こうとしないので、こわい顔をしてこわい声で叱ったら、ものすごく悔しそうな顔をして泣きました。そんな娘をみると、可愛くてつい笑いそうになってしまうのだけど、ぐっとこらえてこわい顔を続けました。今、私のこわい顔とこわい声を世界一いやがってこわがってくれるのは娘なのだろうなぁと思うと、胸の奥がぎゅうっと締め付けられます。私のこわい顔で、今みたいに顔を真っ赤にして泣いてくれるのは、いつごろぐらいまでなのだろう。
by papiko-gokko | 2012-02-21 23:06 | Diary
娘と姪っ子
 今日は横浜から車で、義母と義姉と義祖母と、それから3歳半の姪っ子がやってきました。当初の予定ではこちらから行くことになっていたのですが、インフルエンザの警報がでているというニュースをみて、電車に乗せるのがどうしても怖くなって、夫にごねて頼んでもらい、先月に引き続きまたこちらに来てもらってしまいました。ウイルスとか菌とか公害とか、そういう目に見えないものを怖がって対策する力が、娘にはまだまるでないから、娘のぶんまで私が怖がって対策してやらなきゃと、どうしても、何事にも神経質になるのです。
 姪っ子は娘に会うのを前々からすごく楽しみにしてくれていたみたいで、来てすぐ娘の名前を呼び、靴を脱ぐなり抱きつこうとしていました。娘のほうも、初めだけ驚いて大泣きしたものの、5分と経たないうちにすぐ慣れて、興味津津の顔で姪っ子に近寄っていき、仲良く遊び始めました。義母の持ってきてくれたごちそうを大人たちが食べている間も、ふたりはとにかくあちこち走り回っていました。小さい子同士の絡みって、なんだかもう、可愛らしくてあぶなっかしくて、お菓子の家を見ているような気分になります。
 やはり2歳の差は大きいようで、おままごとにしても積み木にしても、姪っ子はきちんと包丁でおやさいを切ったり、おなべに入れてぐつぐつ煮たりするし、積み木もちゃんと形を理解して遊びます。姪っ子が「わたちシチューを作るの」と真剣に作っているのを、娘が横から邪魔するので、姪っ子の機嫌も娘の機嫌も損ねないようにしながら娘を止めるのが結構大変でした。子供なんてすぐ喧嘩して泣くものなのだから、親が入って止めなくてもいいのかなぁとも一瞬思ったけれど、それは娘がもう少し道理をわかるようになって同じルールのもとで遊べるようになってからの話で、今の娘はまだなんの悪気もなく相手に危害を加えたり気持ちを踏みにじったりしてしまうので、そのことでケンカになってどちらかが泣いたとしても、そのケンカと涙を自分の中で事件として受け止め後々まで痛みが残るのは絶対に年上の子のほうで、娘のほうは泣いたにしろ泣かしたにしろ次の瞬間にはケロリと忘れてしまうわけだから、そう考えるとやはり、せっかく一緒に遊んでくれている姪っ子のためにも、娘にもう少し認識と感情の幅ができるまでは、私が監視していてちょこちょこ助け船を出さなくちゃいけないよなと考えなおしました。私は三姉妹の長女で、よく遊んでいたいとこも娘と姪っ子と同じ2歳年下だったから、年上の子の苦悩は、よおくわかっているつもりです。その代わり、年下の子の苦悩は想像でしかわからないから、娘が3歳ぐらいになるまでに、そのへん勉強しておかねば。
 たっぷり食べてたっぷり遊んで、帰るときには、駐車場まで姪っ子と娘とふたり手をつないで歩きました。ふたりとも仲良く楽しそうで、その様子がたまらなく可愛くて、大人はみんながそれぞれのカメラや携帯で写真を撮りながら歩きました。お見送りをして帰ってからは、娘も娘なりにいろいろがんばって相当疲れていたようで、こてっとお昼寝しました。義母によると、姪っ子のほうも、車に乗ってすぐにこてっと眠ったそうです。子供っていいなぁ、いつも全力で、愛しいなぁ。2時間たっぷり寝たために、夜なかなか寝付かず、今日一日の興奮もあってか、おっぱいを吸いながらかまれまくって、あまりの痛さに、卒乳という言葉が頭をよぎりました。
by papiko-gokko | 2012-02-19 23:35 | Diary
この花の名前をもしも知ってたら笑顔がひとつ増えただろうか
 昨日とは打って変わって、今朝は雲ひとつない晴天。夜にうっすら積もっていた雪も、跡形もなく溶けていました。ご飯を食べて家事を済ませ、しっかり着込んでお散歩に出発です。途中、工事現場のガードマンさんが娘に手を振ってくれたり、公園でベンチに腰かけていたおじいさんが、去り際に「よくにあってるねえ」と着ていたポンチョをほめてくれたり、帰りがけには自転車で向かいからきた女の人が、「まぁかわいいこと」と微笑みかけてくれたりして、そのたびぽかぽか顔がほころびました。娘のことを一瞬でも温かい目で見てくれる人に出会えると、もうそれだけで幸せな気持ちになり、住んでいる町が好きになります。
 今日行った公園には、遊具が何もない代わりに花壇とベンチがいくつもあって、花を観賞しながら歩きました。「お花だねー、ここにもお花がある、みてみて、花だねー、花が咲いてるよ」と、ハナハナ連呼しながら、花の名前を知らない自分がもどかしくなりました。娘の歩幅と目線で散歩するようになってから、近所を周るだけのほんの短い距離の間にも、さまざまな姿形をした木々や葉っぱや花があることに気づき、植物に対する知識欲が芽生え始めています。特に今日はたくさんの花を見て、そのなかではっきり名前のわかったのがパンジーだけだったので、花の名前や生態や花言葉なんかを知っていたら、きっともっともっと楽しいだろうにと、すぐにでも図書館に駆け込んで図鑑を借りたい気分になりました。散歩のとき常に持ち歩けるポケット図鑑みたいなものが、欲しいなぁ。花を見つけるたびにその図鑑をひらいて、娘と一緒に散歩のたびに、花の名前を覚えたいです。
 そんな私のひそかな情熱をよそに、娘は花よりもベンチのほうが楽しかったみたいで、なんどもベンチに座りたがり、ふたりでベンチに腰掛けて、向かいのコンビニやトラックのたくさん止まっている工場の駐車場を眺めていました。コンビニも工場も忙しげに人が行ったり来たりしていて、公園とはまったく無縁の世界という感じで、近所にある4つの公園のなかで、ここが一番居心地がいいと感じました。他の公園は、公園の周りも静かな住宅街なので、公園と公園の外との温度差がそれほどなく、なんとなく、よそのお庭を借りて遊んでいるような気分で、そわそわします。私の場合、公園の外が全く違った騒々しい世界のほうが、かえって公園という場所に没頭できるみたいです。狭いわけでも閉塞感があるわけでもないけれど、周りが騒がしいおかげで公園の存在感が薄く、それがすごく快適です。学校内に、休み時間ひとりでいても心を乱されない裏庭の一角を見つけたみたいな、ちょうどそんな気分です。
 風は冷たかったけれど、日射しはじんわりあたたかく、草や土の匂いも濃く感じられ、どことなく春の気配がしました。そういえば話しかけてくれた人の声や表情も、心なしかやわらかかった気がします。今年の春は、去年のぶんまで春を味わいあかるく過ごそう。花粉で肌が荒れるのは辛いけれど、それでも春が大好きです。

 散歩でいろんな花を見て、もうすっかり春の気分だったけれど、夜になるとぐんと冷え込んできて、洗濯物を取り込もうと窓をあけたら、また雪がちらついていて驚きました。やっぱり春は、まだもう少し、遠いか。
 
by papiko-gokko | 2012-02-17 22:36 | Diary
彫刻のように言葉が少しずつ輪郭を帯び日本語になる
 雲が低く立ち込め、風も強くて寒い一日。それでも娘は元気いっぱいなので、雨が降らない限り、お散歩にいかないわけにはいきません。一番気温があがってくれそうなお昼前、ポンチョを着せ、タイツの上にずぼんをはかせ、てぶくろもはめて、今日は自宅の周りをぐるりと一周だけしました。それでも娘にとっては冒険に満ちていたようで、駐車場の入り口に置いてある敷居を踏んでみたり、風に揺れる植木の葉っぱをじーっと眺めたり、散髪屋さん前でぐるぐる回るあの看板に目を丸くしたり、とても楽しそうでした。寒いし準備が大変だから、出かけるまではいつもちょっと億劫だけど、出て楽しそうに歩く娘を見ると、あぁ連れて出てよかったなぁと思います。
 帰ってからは、お昼ごはん。昨日の夜と今朝、はじめて牛乳を飲ませてみたら、ちょっとうんちがゆるくなってしまったので、お昼はお豆腐とゆでキャベツとおかゆで、おなかを休めることにしました。子供が牛乳を飲む姿って見ていて気持ちがよくて、つい飲みたがるだけ飲ませてしまったからなぁ(といっても、飲んだのは50ml程度)。
 うんちはゆるくなったものの、別におなかの調子が悪いわけではないようで、お昼ももりもり食べました。自分で食べたがるので毎日娘にもスプーンを持たせているうちに、少しずつスプーンの使い方が上達してきて、最初のころ口に運ぶまでに9割エプロンやテーブルに落下していたのが、今では掬いやすいものなら、6~7割ぐらい口の中まで運べるようになりました。娘はそれが嬉しくてますます自分で食べたい思いが強まり、私が離乳食用スプーンで食べさせようとすると、スプーンを差し出す私の手首を左手でがしっとつかんでびっくりするほどの力で動きを封じながら、自分の右手に持っているスプーンで黙々と食事を続けます。毎回、どちらの持っているスプーンのほうが娘の口に食べ物を多く運べるかバトルをしている気分です。
 それに加えて最近は、あまり食べてくれない時に私がよくする、おかずのお皿からおかずをお茶碗に移しご飯と混ぜ合わせるという行為までしっかり覚えて真似するようになり、あっという間にテーブルがめちゃくちゃになります。食事の時間は楽しいものにしたいけれど、しつけなければいけない場面もたくさんあるし、できることならちゃんと食べて栄養を取ってほしいし、毎日3回朝昼晩、どうしたものかと思案しながら、口に入れさせてもらえないスプーン片手にご飯粒を拾っています。
 午後お昼寝のあとは、上の妹と少し久しぶりにスカイプで話したり、おままごとしたり、絵本を連続で読まされたり、お絵かきボードで絵を描いては消したり、Eテレの幼児向け番組を見せつつご飯をつくったりして過ごしました。夜、お風呂に入れるまえにシャッターを閉めようと窓をあけたら、雪がうっすら積もっていて驚きました。道理で寒かったわけだ。明日はお散歩おやすみかな。それとも雪に触れさせようか。

 娘は今日も朝から晩まで、よくおしゃべりしていました。通じる単語はまだ「はい」「パパ」「はいる」「おぱい」ぐらいでさほど増えていませんが、ここ数日でおしゃべりが、宇宙の呪文っぽい雰囲気から、日本語っぽい雰囲気へと変わってきつつあるのを感じます。その気配はとりわけ語尾に表れていて、日本語の動詞の活用形「~する(ある・でる・いる・みる等)」「~した」「~したい」「~して」を思わせるような、たとえば「ちゅゆ」「しゅたい」「じゅて」「ちった」といった発音でおしゃべりを結ぶことが多くなったのです。「あじゅ、はっち、てってって、じて、ちゅった」と必死に顔を見つめながら語りかけてくる娘の言葉から、具体的な単語を聴きとることはできなくても、伝えようとしていることはなんとなくもやっと感じとれたりして、なんだか今の娘の言葉は、彫りかけの彫刻のようだなぁと思います。今はまだぼんやりとした輪郭だけれど、これから毎日少しずつ少しずつ日本語の形に近づいていき、やがてはっきり通じ合えるようになるのでしょう。完成の日が楽しみであると同時に、娘の言葉から削られてふわふわと舞う削りクズをかき集め、顔をうずめて枕に詰めて永久保存したいという思いにも駆られます。

 人間ごっこの短歌、1181首~1210首アップしました。11月後半から昨日までの日記の題名から選んだ30首です。
by papiko-gokko | 2012-02-16 22:22 | Diary
バレンタイン。家族と日常。
d0038776_14344682.jpg 午後出勤の夫に娘を見てもらい、午前中にガトーショコラを焼きました。溶かしたチョコとバターを泡だて器でまぜるところだけ娘にも手伝ってもらって、私から夫へ、娘からパパへ、今年のバレンタインチョコです。去年はどうだったっけとこの日記を読み返したら、まだ生後1カ月もたっていない娘がクーファンでおとなしくねんねしているそばで、スピッツを聴きながら作っていました。優雅!そんなこと今ではとても無理です。
 卵を割って卵黄と卵白を分けるとき、卵白のほうに思い切り卵黄が入ってしまって卵黄のまざった卵白ではちゃんとメレンゲにならず、もう一度やり直して分量よりたくさんの卵を割ってしまったので、失敗したメレンゲ(砂糖入り)と余った卵黄に小麦粉とベーキングパウダーを足して、もうひとつケーキを焼きました。娘のお菓子用にしようと思いバターを入れずに焼いてみたところ、ボウロのような味のする、少しかためのスポンジケーキができあがりました。レシピなしでお菓子を作ったのは初めてです。3時のおやつにさっそく5センチ角ぐらいに切ったものをお皿に乗せて出してみたら、もくもく静かに食べはじめ、「おいしい人!」と聞いたら、「あーい」と手をあげてくれました。よし、また作ろう。

 『育児の百科』との出会いをきっかけに、松田道雄先生の著作を少しずつ読んでいます。今読んでいる『日常を愛する』は長年新聞で連載されていたエッセイ集で、考え方にも、文章にも、惹きつけられっぱなしです。生きておられたら、お返事はいりませんからと、ファンレターを書いたのになぁ。この日記に引用したい文章がそこらじゅうにあって、でもそんなことしていたらきりがなくなりそうだから、最近の考え事にどんぴしゃで答えてくれた文章を、二か所だけ。
生きるか死ぬかの場になって、はじめて日常の重さがわかる。神仏を信じないものにとって、人生はどれほどの豊かさと栄光につつまれるときがあっても、所詮は無なのだ。無の絶望と恐怖とを忘れさせてくれるのが、日常だ。
そこで得た思想は、人間は日常のこまごましたことに深くかかわるのが、いちばん精神の安定にいいということだ。大志をいだくことは青年の日のしげきにはなる。だが、日常そばにいる人間に、この人につくしたいという気持ちになれることのほうが、大志をいだくより骨が折れる。
 かっこいいです。やさしくて的を射ていて鋭くて、こういう言葉を紡ぎだすことのできる人に、惚れこまずにはいられません。一番失いたくないものは何かと聞かれたとき、私が迷いなく「家族と日常」と答える理由が、この文章を読んでよくわかりました。
 医学的な話や政治的な話も結構でてきて、それは難しいので流し読みしてしまっていますが、人の生活というものや人生について書かれている文章は、読みやすくて本当に胸を打たれる内容ばかりです。今はこの日記を書く時間を抽出するのがやっとで、なかなかゆっくり読書をする時間まではとれない日が多いけれど、今後も少しずつ、日常や育児に関するエッセイを中心に読んでみるつもりです。
by papiko-gokko | 2012-02-14 23:20 | Diary
ふたりきり児童公園すべり台なんどもすべる北風のなか
 今日は近くの公園で、何度もすべり台をすべりました。少し前にすべらせたときにはそれほど楽しくなさそうだったのに、今日は楽しかったらしく、なかなかすべり台の前から動こうとしませんでした。これも成長のひとつでしょうか。スリルを楽しむということを覚えたのかもしれません。
 公園には初め誰もいませんでしたが、途中で犬を連れたおじいさんがやってきて、「こんにちは」と挨拶してくれました。私も、私にしてははっきりとした声で、「こんにちは」と返しました。おじいさんは娘に向かって「ほら、わんちゃんいるよ」と、にこやかに話しかけてくださったのだけれど、娘は恥ずかしがって私の足に隠れてしまったので、「はずかしいか」と、笑ってそのままこちらには近づかず、ぐるりと公園を半周して帰られました。その後も娘はなかなか公園から帰りたがらず、私が門のほうへ誘導しても、またてってこてってこ遊具や植木のほうへひとりで歩いていき、結局30分ぐらい、公園内をふたりでうろうろしていました。
 午後、お昼寝のあとは、おままごとをしたり、お絵かきをしたり、絵本を読んだり、おもちゃ箱のおもちゃをあれこれ出して並べてみたり、変な顔と変な声と変な動きの合わせ技で大笑いさせたりして過ごしました。最近娘はおままごとが大好きで、オタマやお皿で、食べさせる真似ごとをするようになりました。娘が、あーんと言いながらくれる透明のお料理を、本当に食べているみたいな音を立てながら食べると、目をキラキラさせて私の手つきや口の動きを見ています。そんな娘を見ていると、私の大好きな映画「フック」のワンシーン、空っぽのお皿の前で子供たちがおいしそうにご飯を食べたり遊んだりしているのを見ているうちに、子供の心を取り戻したピーターにも空っぽのお皿の上にカラフルなごちそうが見えるようになる場面を思い出します。娘もこれから、そんなふうに奇妙で愉快で輝かしい子供時代を生きるのだなぁ。私も一緒にもう一度、いろんなものに憧れたいです。

 昨日は、何かにつけ娘が「キー!」と金切声に近い声を出して癇癪を起し、その声で疲れ果てました。その声はやめなさいと教えると一度は優しい声でお返事するものの、なぜいけないのかを理解するのはまだ難しいようで、結局またすぐに「キー!」と癇癪を起して、叱らなければなりません。どうしたものかと「育児の百科」で癇癪のページを読んだら、癇癪を起こしやすい癇の強い子とは、なるべく衝突の機会を作らないことが大事であること、癇癪を起こしたら要求に従うのではなく場面を変えること(まったく別の遊びを提案するなど)で対処すべしという主旨のことが書かれていて、今日はその通りにしてみたら、昨日よりもずっと「キー!」の回数が減って、仲良く過ごすことができました。さすがです。そうして気を配りながら一日仲良く過ごしたことで、娘とまっすぐ向き合うことは、衝突することとイコールではないのだと気付いて、昨日よりもいくらか娘のことを、やわらかい目で見ることができました。
 最近、ダメといったことをわざと何度もして私の反応を見ることもあって、この対策も考えねばと思っています。じっとこちらの顔を見ながらスプーンをぽいっと落としたり、ファンヒーターにしてある柵のなかに絵本を落としたりして、私が怖い顔をするのを待っているのです。「育児の百科」にも、スプーンをわざと何度も落とすという例がのっていて、そういったテストの機会を与えてはいけない、一度落としたら取り上げてもう渡してはいけないと書いてありました。そんなことしたら、それこそ「キー!」って癇癪を起しそうだけど、今度やったら試してみよう。

 ところで唐突ですが、夫がブランドを立ち上げました。NAYAMUKEDOKUZIKENAI。オリジナルTシャツなどを無料で作成・販売でできるサイトで、オリジナルのデザインさえ持っていれば無料でお店を開くことができ、実際にプリントするのは発注があってからだから在庫も発生せず、売れたらわずかながらデザイン料を受け取れるという仕組みで、前々からオリジナルTシャツを作りたがっていた夫にぴったりなサービスだったので、思い切って登録してみたのでした。結構立派なお値段だから、そうそう買ってくれる人はいないだろうけれど、オリジナルブランドの設立は夫のひそかなる野望のひとつだったし、ネット上に自分のお店があるだなんて、なんだかわくわくします。以上、宣伝でした。
by papiko-gokko | 2012-02-13 22:48 | Diary


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