日記と短歌
by papiko
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潮風を知ったパラソル折りたたむ誰も待たない私に戻る
d0038776_17301849.jpg 予定のない日曜日。夫は仕事で時間がたっぷりあったので、再びお菓子作りに挑戦しました。お菓子のレシピを手に入れていないため、また前回と同じパウンドケーキです。今回はバターと小麦とと卵のお砂糖の他に、よく熟したバナナを一本つぶして入れてみました。レシピ無しで一か八かの挑戦、前のように上手く焼けるのか、それにバナナの味がうまく出るのか心配だったけれど、こんがりきれいに焼き上がり、味のほうも、感動的にいい感じのバナナ味になっていました。バナナを入れた分この前よりも甘くて、香りも濃厚です。バナナ味のケーキだなんて、そんな複雑っぽい食べ物を私にも生みだせるなんて、お菓子作りって、すごい!
 ケーキの生地を焼き始めたところで夫が帰ってきてオーブンレンジの中をのぞきこみ、今度は笑ったりせず、素直に喜んでくれました。今回も笑ったら本気で人格を疑うところでした。焼きあがってすぐに一切れ食べてもらったら、とても気にいってくれたようで、コーヒーを入れて食べていました。夫が紅茶かコーヒーを入れる時は、つまり自分の気に入ったお菓子が手に入った時なので、嬉しかったです。これからも、夫が紅茶かコーヒーを入れたくなるお菓子を作れる妻でいよう。そして、こんなにお菓子が作れるなら料理は下手でも構わないよと言ってもらえるようになろう。

 パウンドケーキを焼いている間に、投票へ行ってきました。傘を差さなくていい程度の霧雨で、念のため傘を一本だけ持っていきました。夫がなぜかポロシャツの襟を立てていて、変だよと言ったら、「世の中には、ポロシャツの襟を立てて成立する人とそうでない人がいて、自分は成立する側の人間だということを踏まえたうえで投票したいわけ」とよくわからないことを言っていました。本当はただ直し忘れただけなのだと思います。まったく成立していなかったし。
 行列だったら嫌だなぁと思いつつ投票所へ入ると、中は拍子抜けするほど空いていました。ちょうど時間帯がよかったのかな。選挙権を得てから、こんなに大きな変動のありそうな選挙は初めてなので、少し緊張しました。記入する場所に用意されていた鉛筆は、三本ともきちんと削られていて、自分は今とても重要な決定をくだそうとしているのだという感じがして、文字を書く手に力が入りました。この前の都議選では何もわからないまま投票所へ行き、鉛筆を握ってから頭が真っ白になって、選挙権があるからってただ選挙にくりゃいいってもんじゃないんだ!と学んだので、今回は自分なりにネットで確認してから決めたつもりだけれど、果たして、結果はどうなるのだろう。心配の少ない世の中に近づきますように。
 
 昨日の夜中に歯が痛くなって、今日も一日もやっとした痛みがありました。知覚過敏の治療をしている歯です。次の予約は火曜日なので、それまで我慢しなくてはならないのか。歯の痛みは、気持ちが沈みます。最近、そろそろ子供が欲しいなぁと真面目に思い始めていて、妊娠する前に歯の治療をしておいたほうがいいと聴いたから、痛む親知らずも抜いて、今は知覚過敏の治療もしているけれど、なかなか治る気配がなくて、このままじゃ、知覚過敏が治るのが先か、妊娠するのが先か、わからなくなってきました。なるべく健康に不安のない状態で妊娠したいのだけどなぁ。歯の神経の気難し屋め。頼むから、静まりたまえ。
by papiko-gokko | 2009-08-30 21:29 | Diary | Comments(0)
八月の最後の蝉が鳴く真昼ひき止めたくて日陰を探す
 夫も休みの休日。午前中はお出かけをして、池袋パルコの世界堂で、色々なペンといくつかの用紙を買いました。真昼の道は陽射しが強く、あつ・・・あつ・・・とつぶやきながら、日陰を探して歩きました。夏の終わりは寂しくもあるけれど、それ以上に、本格的な秋が待ち遠しいです。
 午後は、録画しておいた「20世紀少年」の第一章と第二章を見て過ごしました。一章も二章も、物語のスケールと深刻さに、圧倒されるばかりです。キャラクターも背景も、漫画がそのまま現実になったという感じで、「そっくりだ・・・」「そのままだ・・・」と、いちいち感動しながら見ていました。ここまで原作を大事にしてつくってもらえたら、原作者さんも嬉しいだろうなぁ。素晴らしい俳優陣の中で特に私が心を奪われたのは、常盤貴子さん。私も、あんな美しい女性になりたいです。そのためにはまず、胸の大きさと脚の長さをなんとかせねばなりません。果てしなく遠い道のりです。憧れは、どうしてこうも、いつだって遠いのだろう。遠いからこそ、憧れるのか。せめて、あの美しい立ち方や歩き方だけでも、真似してみようと思います。
 あまりにも面白くて、今日から公開の第三章を見に行こうかという話も出ましたが、夫も私も映画館が苦手なので、DVD化されるのを待つことにしました。

 夜ごはん前のお風呂あがり、少し眠くてパジャマを着るのが億劫で、夫に叱られるまでだらけていようと、下着だけ着て、ベッドにあおむけに寝そべり天井を眺めていたら、ふうっと意識が揺れて、毎日見ている天井の形が、遠く懐かしい景色ような、儚い想像の産物のような気がして、そのまま見つめ続けていました。
 ぼーっとしていると、こんなふうになることがたまにあります。自分の今を、もうひとり別の地点にいる自分が、見つめているような感覚に囚われるのです。それは、大人になった自分の未来に不安と憧れを抱く、幼い私の視線ような気もするし、死を間際にひかえて自分の人生を振り返り過去を愛おしんでいる年老いた私の視線のような気もします。いつかの自分が今の自分に注ぐ視線は、決して冷たくはないけれど、なんだか、ギクリとしてしまいます。今ここで流れている日常は永遠じゃないのだと、どこかから眺めることのできる未来であり過去なのだと、気付いてしまうから。
 天井に向かって目と口をぽかんと開いたまま、みらいかぁかこかぁふわぁとなっていたら、「いつまでそうしてんの、ご飯の準備手伝ってほしいんですけど」と夫がテキパキ叱りに来たので、我に返ってパジャマを着て、テーブルの片づけをしました。あの視線から、なるべく涙が落ちないように生きられたらいいな。 

 そういえば、昨日もまた夫と4コマを描きました。これとかこれとかこれとかこれとかこれ。右が夫、左が私です。単純に、変な人の絵を描くのが楽しくなってきました。変な絵を描いていると、頭の中から、もやもやした毒が抜けていきます。
by papiko-gokko | 2009-08-29 22:40 | Diary | Comments(0)
理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで
 ミュージックステーションに、スピッツが出演しました。正宗さん、息をのむほど可愛かった・・・!一緒に見ていた夫も、「ええ!?この人なんで未だにこんな学生みたいなの!?」と、そのいつまでも変わらない少年っぽさに驚いていました。
 タモリさんとの力の入っていないトークはほのぼの楽しく、そして、歌のほうももちろん、甘く切ない声に耳たぶがが謎の発光を始めそうなほど素敵でした。今日歌ったのは、つい先日発売された新曲『君は太陽』。まだあまり聴きこめていないけれど、わぁっと視界の開けていくようなサビが爽快で、特に「理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで」というフレーズには、聴くたびハートを鷲掴みにされています。うんうん、大丈夫そうなんで。
 最高潮にきゅんきゅんしながら夫に「ぜひ、こんな風に年をとってね!こんなおじさんになってね!」と懇願したら、「そうするわ」と真剣な面持ちで頷いていました。夫の髪がもう少しのびたら、マサムネさんカットにしよう。あぁ、顔も声も言葉も、最高に可愛かったなぁ・・・。ここのところスピッツ熱が上がっていたところへきて今日の可愛さ、もう、完全にメロメロです。しばらくはスピッツ三昧の日々になりそうです。

 今日は、営業さんの機嫌が悪かったので、つられて私も機嫌が悪くなり、むしゃくしゃして、もういらなくなったかつての重要な紙たちを、ズジャズジャとシュレッダーにかけました。金額の入っているものは、シュレッターにかける決まりなのです。かけているうちにすっきりしてきて、まともでいるためにまともじゃないことをせずにはいられないことも、たまにはあるよねぇと、誰に対してということもなく、頭の中で話しかけていました。これからも、むしゃくしゃしたらシュレッダーをかけまくろうと思います。
 
 最近夫が4コマ漫画にはまっており、昨日は私もその横で、まねして描いてみました(こんなのとか、こんなのとか、こんなのとか、こんなの)。すると、絵も内容も相当めちゃくちゃなのに、なぜか夫が、グッヒャー!と大いに笑い、天才だよ新たなる才能の開花だよと、描くたび絶賛してくれたのです。それで調子に乗ったので、夫と同じテーマで同時に描くということもしてみました(これとか、これとか、これとか、これ)。私は4コマを描くとき、お祭りの金魚すくいみたいな気分で4コマ頭に浮いたものを、大急ぎでコマのなかに掬いあげるように描きますが、それに対して夫は、同じお祭りで例えるなら、射撃ゲームをするような感じで、じっくりと狙いを定めて練って描いていました。
 昨日、そんな風にして遊んだのがとても楽しかったので、今日もまた、寝る時間まで4コマを書いて遊ぼうと思います。あぁ、遊園地より海水浴より、こうしてテーブルでこんなよくわからない表現して遊んでいるほうが、なにより楽しいや。すべての出会いや出来事は、こうした表現の喜びを深め広げるにあるという気さえしてきます。いつまでも夫とこうして、絵や文字を書いて、へらへらげらげら、表現していたいです。
by papiko-gokko | 2009-08-28 21:16 | Diary | Comments(0)
クリックが舌打ちのよう満足のいく情報ははここにもないや
 寝ても寝ても眠たくて、体も心も、ひねくれて、もったりしています。仕事は滞りなくやれたし、夫とケンカもしていないのに、なぜだろう、わけもなく、今日は自分のことが嫌いです。ふざけんなぼけがぁと、みぞおち一発なぐりたい気分。これでも至って真面目に生きているつもりなのだけど、私の何が気にいらないのさ私。

 家に帰ってご飯を食べた後は、本を読んだり、漫画を読んだり、テレビを見たり、絶えず目を使って活動していました。こうしてパソコンに向かうと、インターネットでも色々とニュースなど読むけれど、何か気になることをインターネットの情報から探すというのは、私にとってもはや、トイレのあとで手を洗うのと同じぐらい当たり前の印象でしかなくなり、特別に何かをしているということには、もう入らなくなりました。情報に、失礼です。私はインターネットの世界に役立つ情報を放ったりしないよう、くれぐれも気をつけようと思います。役立たないのに読んでくれる人がいるのなら、そんな嬉しいことってないし。役立たないこと、万歳。日常は、情報じゃない。

 スピッツの『夢追い虫』を聴いています。2番の歌詞「エロ」と「リアル」の発音から、フェロモンがむはぁっと漂ってきて、くらくらします。夫が恋人だったころ、関係性の脳内テーマソングは『ハチミツ』だったけれど、今は夫婦になったから、二代目脳内テーマソングは、この『夢追い虫』に決定しました。その他に、『ロビンソン』と『大宮サンセット』は、恋人のときも今も、変わらず夫との日々の脳内テーマソングです。そういえば夫に関する脳内テーマソングは、スピッツばかりだなぁ。スピッツ的な人なのだろうか。
 
 明日はやっと金曜日。週末は、お菓子作り第二段をしようと思います。今度は、プリン的なものをつくってみようかと考え中。でも、また膨らむ系のお菓子も作りたいなぁ。メラメラ。
by papiko-gokko | 2009-08-27 22:17 | Diary | Comments(0)
音もなく私の上に落下する貴方の汗が海に繋がる
 夏の残りをすくい取るように、ツクツクボウシがヒュイッヒュイッとせわしげに鳴き、湿り気のない涼しい風が、汗をさらって吹き抜けます。真夏が終わった脱力感もまだ抜けきらぬのに、あっという間に秋の足音。夏の終わりと秋の始まりを感じるたび、足の力は抜け続け、背筋には力が入ります。何をあきらめて、何をはじめよう。

 秋は、文豪の日記(もしくは日記形式の作品)を読むと決めていて、今は菊池寛の『無名作家の日記』を読んでいます。この作家さんには、三年前ぐらいに『貞操問答』で一度メロメロにされているので、この日記にも、スムーズに入っていけました。ぎゅむぎゅむと、新しい雪を踏むのに似たような心地よさの文章で、一度読み始めると、もうちょっと、もうちょっとと、なかなか栞を挟めません。こんな偉大な作家さんにも、無名の悩ましい時代があったのだなぁ。
 日記形式の作品は、一切の装飾や技巧が省かれ、直接的に生々しい人間の鼓動を感じることができるから、草をかき分け湿地帯の奥へ奥へと進んでいくように、その人の息遣いをつたって、心の奥へ奥へと入り込んでいくことができます。大学時代に読んで強く影響を受けた高野悦子『二十歳の原点』など、まさにそうでした。そんなふうに入り込んでいける日記を書けるというのは、やはり、それだけ文章力があるということなのでしょう。尊敬します。冬がくるまで、とにかく日記的なものを、探せるだけ探していっぱい読もう。

 今日休みだった夫が『めぞん一刻』を一気に読んでいて、読むのは二度目なのに、初めて読んだ時以上に面白がって感動の言葉を漏らすので、私もまた読みたくなり、読み返すことにしました。人生が小さな区切りや大きな区切りを迎えるごとに読み返してきたこの漫画、一体何度ぐらい読み返したことだろう。私の青春バイブル、恋愛バイブルです。読み返すたび、自然とその時々の自分にあった登場人物に感情移入してその人物を身近に感じ、初めて読んだ時に比べて、今では親しみを感じるキャラクターが随分と増えました。今読み返したら、誰に感情移入するかなぁ。今、私は特に区切りを迎えていないけれど、読むことによって何か区切りが訪れるかもしれません。いざ、読み返そう。

  
by papiko-gokko | 2009-08-26 22:57 | Diary | Comments(0)
レモン色サプリメントを噛み砕く力あしたも生きる気でいる
 サプリメントを買いました。自分の食べたものが体をつくり、力をつくり、感情をもつくっていくのだと、親知らずを抜いて食事のできなかった時に痛感し、それ以来、体と心のために健康的な食生活を心がけようと日々思ってはいるものの、時間のない朝や会社で食べるお昼はついつい簡単なもので済ませてしまいます。だから、サプリメントの力を借りることにしました。賢い現代人になります。
 一箇所の棚全体を使ってずらりと陳列されたサプリメント達の、様々な栄養素とその働きに関する説明を眺めていると、自分にはどれもこれも不足している気がしてきて、全部買いたくなり、散々迷った結果、今日は結局一番わかりやすい、ビタミンCだけ買いました。錠剤があまり得意ではないので、噛み砕いて飲めるタイプのものです。家に帰ってから、ネットでサプリメントに関するページを色々と見ていたら、サプリ初心者には、マルチビタミンとマルチミネラルのサプリメントが最適と書いてありました。ちゃんと調べてからいけばよかったなぁ。明日もう一度買いにいこうと思います。マルチビタミンとミネラルは、夫も飲めるように大きめのサイズにしよう。
 今、ひとつぶ食べてみたところ、確かに噛めることは噛めますが、実にすっぱい!肌によさそうです。

 会社から帰って、床に転がりお菓子のレシピ集を眺めているうちに寝てしまうという、この上なく平和で幸せなうたた寝をしました。約一時間後に目を覚ましたら体が痛くて、あちこちにへんな跡がついていました。ソファーが欲しいです。扇風機のすぐ近くで寝ていたせいか喉がカラカラになり、なぜだか鼻もつまっていて、風邪をひいたのかと思い、あわてて水分をとり鼻をふんふんしていたら治りました。気をつけなくては。ぬるま湯の表面を手で撫でているような、浅くて気持ちのいい眠りでした。
 読んでいたお菓子のレシピ集というのは、「絵本からうまれたおいしいレシピ~絵本とお菓子の幸せな関係~」。随分前に買っていたのを思い出して、今こそ活用する時だと、開いてみたのです。そこには、「ぐりとぐら」のカステラや、「きりのなかのはりねずみ」に出てきた苺のハチミツ煮や、それから、ハイジやモモや赤毛のアンなどといった児童文学にでてくるお菓子も紹介されていて、これを自分で作れるのかと思うと、それだけで夢見心地になれるのでした。夫が子供のころに一番好きな絵本だったという「からすのパンやさん」も載っています。子供は絵本をひらけばそれだけで絵本の世界に溶け込んでいけるけれど、大人はそうもいかなくて、大人が絵本の世界に溶ける近道はお菓子をつくるということだったのかもしれないと、気づいて希望がわきました。昨日の成功に味をしめたので、この情熱の冷めないうちに、また何か完成させよう。ただ、このレシピに載っているお菓子のほとんどが、お菓子作り初心者にはちょっと難しそうなので、まずはこのレシピじゃなく、もっと基本的なお菓子レシピを手に入れようと思います。
by papiko-gokko | 2009-08-26 01:06 | Diary | Comments(0)
オーブンを覗く回数 教室で君とこっそり目があった数
d0038776_22155863.jpg 会社から帰ってすぐ、友達に教えてもらったパウンドケーキ作りを実行しました。そしてなんと、成功したのです。喜びのあまり、デジカメで写真撮影をしました。感極まって焦りすぎて、最初はムービーを延々と撮ってしまっていました。味のほうも思いのほかちゃんと美味しくできていて、友達の家で戴いたのに比べると、ちょっとふんわり感に欠けていますが、初めてにしては大成功だと思います。
 スピッツの「ジュテーム?」を聴きながら、卵とお砂糖と溶かしたバターと小麦粉を、むっしゅりむっしゅり混ぜ合わせているそのひと時、音も匂いも色も感触も、五感すべてが理想的な心地よさに包まれていて、絵本の一ページになることを許されたような一瞬で、あぁ毎日こんなふうに生きていきたい・・・と思いました。
 途中、何度かオーブンを覗いたら、生地のだんだんと膨らんでいく様子がみえて、一緒に心も膨らみました。ちょっと時間が長すぎたのか、膨らみすぎててっぺんが割れてしまったけれど、私の心は割れていません。それどころか、今もなお、膨らみ続けています。私には作れるはずがないと諦めていたケーキが、ちゃんとできたのです。子供のころは、一年に二度ぐらい遊びの一環で妹とクッキーを焼いたりしましたが、中学生になって以降はバレンタインにチョコを溶かすぐらいしかしなくなり、上京してからは、料理も億劫なのにお菓子なんかとんでもないと、まったく作ろうともしていませんでした。だからこれは私にとって、かなり大きな第一歩です。
 久方ぶりに味わった、この喜び。料理の成功とはひと味もふた味も違います。分量通り入れるというのが、私には合っているかもしれません。料理は大抵、味を見ながら臨機応変にあれこれ足していかなければならなくて、味音痴ぎみの私には、それが難しいのです。カレーライス作りが得意なのも、箱に書いてある分量通り作ると必ず美味しく出来るからで、だからもしかしたら私はお菓子作りのことも得意になれる素質があるかもしれない・・・!と、調子に乗っているところへ、夫が帰ってきて、テーブルの上のパウンドケーキを見るなり、「グヒャドゥヒャヒャヒャヒャヒャ!」と、邪悪な笑い声を響かせました。何がそんなに可笑しかったのでしょうか。聞いても、笑うばかりで答えてくれません。ひどい。
 とにかく、「お菓子作りが趣味の人になりたい人」から、「お菓子作りが趣味の人になれるかもしれない人」に昇格した、記念すべきパウンドケーキ、万歳。次は、「趣味ってほどでもないけどお菓子を作るのが結構好きな人」を目指して、手始めに図書館でお菓子作りのレシピ集を借りてきてみようと思います。そしてゆくゆくは我が子に、やさしい味の手作りお菓子を食べさせてあげるお母さんになりたいです。料理は夫がつくって、お菓子を私がつくって、子供が洗い物好きだったら、ラッキーだなぁ。

 月曜日はブザー・ビートの日です。パウンドケーキを食べながら、夢中で見ました。今回は、恋が一気に加速していく様が描かれていて、何度もドキドキしました。いいなぁ、息のつまる告白。いいなぁ、通じ合った刹那の沈黙。いいなぁ、なだれのようなキス。恋っていいなぁ。
 前回に引き続き、今回も男女の友情について考えさせられました。最初友達関係だった子たちは結局そのままではいられず一線を越え、別れた恋人に「友達になれない?」と問われた主人公は、「無理だよ」と沈んだ声で言い放ち、結局、男女の友情は、今のところどこにも成立していません。
 先週の放送のあと夫に「男女の友情は存在すると思う?」と聞いたら、「相手にまったく性的魅力がなければ」という答えが帰ってきました。なるほど男性のほうが、そのあたりを割り切るのは、上手いのかもしれません。私も先週からずっと考えていて、今日の回を見ていてようやく辿り着いたひとつの答えは、お互いの背景に何を差し置いても守るべき確固たる存在(パートナーや、追いかける夢など)というのがしっかりとあり、それが揺るがない自信があり、お互いに相手の確固たる存在について不安定な感情も少しも抱かずにいられるならば、友情が成り立つかもしれない、というものです。どちらかの立場や精神が不安定な状態で男女の友情というのは、難しいのではないかなぁ。
 回を追うごとに、相武紗季ファンになっていきます。洋服も所作も、自立した社会人らしくて素敵です。あんな変な男に引っかからなければよかったのになぁ。まったくあいつはわるい男です。あんなわるい男がいるなんて許せません。あのわるい男を主人公にした小説を読みたいです。「単純に、飢えていたのだ。」で始まる、一人称の小説。
 来週も楽しみです。予告で相武沙季さんが泣いていました。彼女には誰よりも強かに生きて、幸せになってほしい。
by papiko-gokko | 2009-08-25 00:12 | Diary | Comments(0)
空よりも壊れかかった看板を看板よりも褪せた暖簾を
 掃除をしたり、音楽を聴きながらあれこれしたりしなかったりしているうちに、ずるずる時間が経ちました。洗濯物をたたみながら、スピッツの「夢追い虫」を聴いていたら、なんだかやたらと胸が締め付けられ涙が浮かんできて、洗いたてのタオルでごしごししてしまいました。やさしくてあまくてたくましい歌。我が家のテーマソングにしようか。私がそんな風に過ごしている間ずっと、夫は文章を打ったり4コマ漫画みたいなものを描いたりして、楽しそうでした。
 夕方ほとんど日が落ちてから、買い物へ出かけました。長くのびたすじ雲に夕日が満遍なく照って、ひっ掻いたような細くて白い三日月が、ひっそり顔を出していました。隣りを歩く夫に「いい夕焼けだね」「あれほら月だ」と話しかけては「ほう」とか「ふう」という気のない返事をもらいながら、歩いている間ほとんど、空を見ていました。空が美しいことは、誰のためでもないけれど、空が美しいときにその美しさを感じようとしないことは、何か私のなかにある重大な意志に背いているような気がして、半分は習慣、半分は義務のような感覚で必ず空を見上げます。もしかしたら今日の空は、それほど美しくなかったのかも知れなくて、それでも、美しい空を見たかったのだから、少し無理をしてでもそこに美しさをそこに見出そうとすることに意味はあると信じたいし、見たままを書いているつもりが、ついそこから自分の見たい理想がにじみ出てしまっても、それを含めて私の目に見えているものなのだから、それは嘘を書いたことにはならないと、思っていたいです。どうなのだろう。日記として、それは不誠実になるのかな。
 スーパーで夕食の食材とバターを買い、薬局でうがい薬と洗剤と栄養ドリンクを買い、それから百円均一で、昨日友達に作り方を教えてもらったパウンドケーキをつくるための、長方形の型を買いました。私にとってこれが、今日の外出で一番の目的です。昨夜夫に、パウンドケーキをつくるから楽しみにしておくようにと言ったら、「ヒャヒャ君が作るはずないよヒャヒャ」とひどくバカにされてますます燃えあがり、早急に材料をそろえることにしたのでした。夫がそばにいると横からいろいろ口を出してきそうで考えただけでケンカをしたくなるので、いないときに作ろうと思います。こうなったら、今週中になんとしても、成功作をつくって、お菓子作りが趣味の人になりたい人から、お菓子作りが趣味の人になれそうな人に、昇格してみせます。
 百円均一に行ったのは結構久しぶりだったので、他にもあれこれ欲しいものが見つかり、割りばしやら醤油皿やら、1000円分も買ってしまいました。夫は必死で絵やら文字やらかきすぎて右手がすごく痛くなったそうで、ちょうどよく手のサポーターを見つけて買っていました。家に帰ってから早速はめてみると、なんだか急にプロの物書きっぽい感じになり、調子に乗っていろいろポーズをとっています。私も何か手が痛くなるほど書いて、サポーターをはめたいな。
 明日は月曜日。仕事をがんばります。先週はまだ夏休み気分が抜けきらなくて、あまりがんばれませんでした。明日からは、攻めの姿勢でがんばります。甘ったれない。
by papiko-gokko | 2009-08-23 22:47 | Diary | Comments(0)
打ち明けた後の楽しさ夕暮れのシフォンケーキにフォークを入れる
 帰省で買ったお土産と、忘れ物の麦わら帽子を持って、友達の家へ遊びに行きました。麦わら帽子は、私が夫をおいて一足先に帰省していたとき友達家族がうちへやってきて、そのとき子供ちゃんが忘れていったのです。今日は夫が仕事でいなかったので、麦わら帽子を届けに行くという口実でもってお邪魔し、すっかり長居させてもらいました。
 彼女の家は、不思議なぐらい居心地がよいのです。やわらかいカーテンの色のせいか、座り心地のよい椅子のせいか、子供の可愛らしい絵本やおもちゃのせいか、引っ越す前のアパートのころから変わらず部屋全体がほんわかしていて、いつまでも座って居たくなってしまいます。我が家も少しは見習いたいものだな。まずその第一歩として、座布団カバーを可愛くしたいな。もしくはソファーが欲しいな。うん、座布団カバーより、断然ソファーが欲しいな。
 いよいよあと一か月足らずで二歳になる子供ちゃんは、絶えず何かをしゃべっていました。はっきり聴きとれる言葉もあったり、何度聴いても分からない言葉もあったり、可愛い言葉が、次から次へと口からあふれてきて、この前会った時より、何倍もおしゃべりになっていました。まだオムツは取れていないけれど、表情や所作はもうほとんど赤ちゃんではなく、女の子です。
 夫も友達の旦那さんもいない状態で友達と話すのはかなり久しぶりで、だから夫がいるときには話しにくい種類の話をたくさんしました。「実は私・・・」で始まるいくつかの打ち明け話もしたりして、時計で時刻を確認したくなくなるほど、楽しいひとときでした。大学時代からだから、もう結構長い付き合いになるのに、まだまだお互いについて知らないことも多かったりして、会って話すたび、そうだったんだ!と、なにかしら驚いています。
 話をしながら、友達の手作りパウンドケーキを戴きました。甘くて香ばしくて、美味しかった!とても簡単にできるからと作り方を教えてもらったので、100円均一で容器を買って、挑戦してみようと思っています。お菓子作りなんて、何年ぶりだろう。成功したらそれがきっかけで、お菓子作りが趣味の女性になれるかもしれません。
 私と友達がおしゃべりをしている間、子供ちゃんはお昼寝をしていたり、起きている間は「となりのトトロ」を夢中で見たりしていました。サツキやメイが「わー!」と叫ぶシーンでは一緒に「わー!」と叫び、家中を走り回るシーンでは部屋を走り回り、トトロが「うがぁぁぁ」とあくびをするシーンではトトロの動きに合わせて「おあー!」と大きな口をあけ、おとうさんとサツキがお風呂場で「わっはっはっは!」と大笑いをするシーンでも「はっはっは」と一緒になって笑って、完全にトトロの世界と一体化していました。きっと、私が観賞している「となりのトトロ」と、彼女が目撃している「となりのトトロ」は、きっとその立体感とか距離感がかなり違っていて、彼女にとってそれは、私たちにとってのニュースと同じように、自分のいる世界の延長線上で起こっている現実として、見えているのでしょう。大人と子供はやっぱり違うのだなぁ。子供は、目に見えるもの聞こえるものに、一切フィルターがかかっていなくて、全部を素手でつかみ、質感を捉えることができるのだと思います。幼少時に見るもの触れるものって、例え記憶には残らなくても、すごく重要なのだろうなぁ。
 今日は夫の帰りがかなり遅い日で、それを知った友達が「夜ごはんを食べて帰りなよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて、ラザニアを御馳走になり、夫のぶんももらいました。甘え過ぎかな。とても美味しくて、ぺろりとたいらげました。それに、ぽってりつやつやしたグラタン皿も、可愛かったなぁ。あんなグラタン皿、私も欲しいです。友達の家には、家具も食器も雑貨も、欲しくなるものがいろいろあります。
 夜ごはんを戴いている途中で旦那さんが帰ってきて、旦那さんとも少しお話をしました。インフルエンザが恐いという話や、もうすぐ選挙という話をしました。子供ちゃんが旦那さんにしがみつき、抱っこしてもらいながらぐいんと体を外側へ反らせてケタケタ笑い、力いっぱい甘えていて、そのそばで友達が旦那さんのご飯の支度をしていて、その三人の様子を眺めていたら、ちょっと泣きたくなるぐらい、微笑ましい気持ちになりました。お母さんがいて、お父さんがいて、その真ん中で子供が屈託なく笑う。そんな当たり前ともいえる風景にほろりとくるようになったのは、つい最近のことです。なぜだろう、結婚して、両親とは別の家庭を持ったからかな。
 いっぱい話していっぱい食べて、いろいろなことを思って、楽しい一日でした。

 
by papiko-gokko | 2009-08-22 23:59 | Diary | Comments(0)
明日以降わらい話にするべきか洗面台に映す泣き顔
 世界陸上のボルト選手がすごいので、同じ人間として、人間はこんなに早く走れるんだぜ!と、なんだか得意な気持ちになります。でもそういえば、一体だれに対して得意になっているのだろう。人間以外の動物とか、宇宙人とか、人間をどこかで観察しているかもしれない神様みたいな存在とか。スーパースターの快挙は、何度見ても飽きることなく眩しくて、爽快な気持ちになれます。世界最速という称号、かっこいい!オリンピックが楽しみになってきました。

 ボルト選手のニュースを見ながら、ざるそば食べたい気がするわぁつるつるざるそばがさぁ・・・とつぶやいていたら、夫がざるそばをつくってくれました。私の食に対する執着の低さを日々憂いている彼は、私がたまにこうして何か食べたいと具体的な意志表示したときには、それをどうしても私の口に入れたくなるそうです。私が、あれ食べたい気分だと言葉にしただけで満足して食べたかったことを忘れてしまうまえに、食べさせるのだそうです。食べたいなと思ったものを食べさせてくれる人がいるのは、ありがたいことだなぁ。私も夫がなにか食べたいといったら、それを作るための良質な材料を買ってきてあげようと思います。そして、自分でつくった食べ物が何より大好きな彼のため、優秀な助手となって冷蔵庫からバターを取り出したりとかしようと思います。
 平日は、早く帰ったほうがご飯をつくることになっているので私も作りますが、平日を繰り返せば繰り返すほどに、夫のほうが料理上手だということが判明していく(但しカレーを除く)ので、料理はほどほどにして、私は料理以外の家事をがんばることにしようと決めました。そういう意味では、夫が掃除や洗濯まで完璧にこなす人じゃなくむしろ苦手なほうで、よかったなぁと思います。これは自分に任せろと言えることがお互いにあると、気持ちよくいられます。
 
 夫といえば、昨夜、ドライヤをかけながら「イチブトゼンブ」を熱唱していたら、そばにいた夫が「まぁ、その曲は割と、B'z的に成功なんじゃない?」と言い、歯ブラシをくわえて「DIVE」の鼻歌を歌いながら飛び跳ね独りライブを開催していたら、そこにきた夫が「まぁ、B'zのライブって、盛り上がるんだろうね」と言いました。普段、私がB'zへの情熱をどれほど全身で表現しても無反応でいることの多い夫が、二度もそうやって反応を示すとは、驚きの変化です。一緒にライブにいける日も、そう遠くないかもしれません。
 ためしに「ライブすごよ、いこうよ」と誘ってみたら、「ライブにいくのはいいとしても、横で陶酔しているぱぴこを見たくない」と顔をしかめられました。確かに、生稲葉さんが現れたら私の心はもうめまいがするほど燃えあがって他のことが考えられなくなるので、隣りで夫が話しかけてきても、完全無視してしまいそうです。無理かなぁ。「でも、なんだかんだで知ってる曲が多いから、楽しいだろうとは思う」とも言っていたので、これは案外、あともうひと押しで、B’zファンになるかもしれません。夫がB’zファンになれば、ヘッドフォンをして聴かなくてもよくなるので、がんばります。
by papiko-gokko | 2009-08-21 19:46 | Diary | Comments(0)


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