日記と短歌
by papiko
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おめでとうよりさみしいの一言が嬉しくてでも、だからサヨナラ
 しばらく有給消化で休んでいた営業事務の先輩が久々に出勤した。もうすぐ赤ちゃんが生まれるので、今日が最後の出勤なのだった。明日はその先輩の送別会がある。私は今回プレゼント係に任命されていて、プレゼントは数日前に買いに行き(赤ちゃんを抱っこするときに使うスリングにした)、お花も今日の帰りに予約した。明日ヘマしないようにしなくては。送別会は、寂しいなぁ。入社したときから仕事を教えてもらってお世話になった先輩だから、お酒を飲んだら泣いてしまいそうだ。飲みすぎないようにしよう。と、思っていても、飲み会に行くと必ずがぼがぼ飲んでしまう。酔いながら話すのが好きみたい。

 自分は真面目な人間なのか不真面目な人間なのか、二十五年生きてきて未だイマイチわからない。日常生活ではガサツで適当で忘れっぽくて面倒くさがりで、けれど自分の人生そのものをどうでもいいと思ったことはなくて。そもそも、自分が真面目でいたいのか、不真面目でいたいのかも、よくわからない。真面目すぎる人は一緒にいて疲れるし、不真面目な人は不安になる。とりあえず、不誠実にはなりたくないなぁ。

 昨日の、ラヴ・イズ・オーヴァーから火がついて、youtubeで好きな昭和歌謡曲を探しては聴いている。初期の長渕剛、切なくていい!今みたいな特徴のあるあの歌い方じゃなくて、もっとさらりと歌っていて、私はそののほうが聴きやすくて好きだ。
巡恋歌
「こんなに好きにさせといて勝手に好きになったはないでしょう?」のところが、たまらない。
順子
「君の名を呼べば僕は切ないよ」。なんだかすみずみまで切なさでいっぱい。
by papiko-gokko | 2008-07-31 23:54 | Diary
忘れよう今日のところは忘れても出会えたらまた恋になるから
 職場の人たちに、今日ようやく、結婚しますと報告した。いつも一緒に仕事をしている営業部の人たちにだけだけれど、なぜかガチガチに緊張した。営業さんたちが外回りから帰ってきて落ち着いてから、営業部で一番えらい上司のデスクへいき、何度も頭の中でリハーサルした順序でつっかえまくりながらもなんとか報告したら、すぐに上司がみんなを私のほうに注目させて、「ぱぴこさん、結婚するんだって」と報告してくれたので、みんな仕事の手を止めて、おめでとうと、拍手してくれた。
 こんなふうにして営業部みんなの注目を浴びたのなんて、入社した日以来のことだったから、舞い上がってしまって声も手足も震えて、変な汗をかいて、始終きょどりっぱなしだったものの、嬉しかった。一緒に働いているとどうしたって、腹の立つことや悲しくなることもいろいろあるけれど、でもやっぱりみんな、いい人達だよなぁ。もっともっと、人見知りせず、この人たちと話せるようになりたい。入社してから今まで働いてきたなかで、一番嬉しい出来事になった。

 こうして、関わりのある人たちへ、報告していくごとに、結婚する自分を、実感していくんだなぁ。あとは友達などへの報告。これは入籍してからお葉書でしようと思っている。式をしていないから写真がなくてどうしようかなぁと困っていたら、大学時代の友達が、似顔絵入りの最高に可愛い絵ハガキを作ってくれたのだ。今日完成したのをメールで送ってもらって、痛く感動。今まで彼女の作ったプログラムや招待状や結婚披露宴の座席表など見て、いつもなんていいセンスしてるんだろうと思っていたのだが、まさか自分のお葉書を作ってもらえることになるとは! こんなに出すのが楽しみなお葉書を手に入れたのは、はじめてだ。

 私の恋愛バイブル「めぞん一刻」を、読みかえす。物語のはじめでは浪人生の五代君が、大学生になり、辛い就職浪人時代を経て就職し、想い続けた響子さんと結婚するまでの物語。大学一年生で出会って以来、自分の人生が変化を迎えるたびに読み返して共感したり発見したりしてきたけれど、ついに自分の人生がこの物語のクライマックスに追いついたのかと思うと、感慨深い。五代くんの就職が決まるか決まらないかあたりから最後にかけてをざっと読み返しているうちに、ラヴ・イズ・オーヴァーが、頭の中をぐるぐるしはじめたので、聴いている。なんて泣ける歌なんだ。今回読み返して共感した登場人物は、こずえちゃんだった。これまで一度も共感したことなかったこずえちゃんに、ここにきて共感するとは。
by papiko-gokko | 2008-07-30 22:41 | Diary
押し込んだ過去も畳んだ結末もだいなしにする君の優しさ
 結婚の報告をするのが、私にとって最も躊躇われた人に、今日報告した。それをしなければ、自分のなかでいろんな整理が、進んでいかないように思われた。電話は苦手だし今の住所もわからなかったから、メールで報告をしたら、しばらくしてから、これ以上ないような、優しい言葉が返ってきた。あんまり優しくて、動揺するほど。報告してよかった。三日かかって文面を考えて、結局たったの四行にまとまってしまったメール。送ってよかった。
by papiko-gokko | 2008-07-30 00:42 | Diary
自惚れと卑屈が同時に攻めてくる君にメールを打ち始めると
 仕事を終えて電車に揺られ、駅から出たら夕焼けだった。駅前の歩道橋を渡る人だれもがなんとなく夕焼けのほうを見上げながらゆっくりと歩き、その姿が逆光でシルエットになって、夕焼けの一部みたいだった。綺麗な景色に、誰かが見惚れている姿ごと出会えると、ひとりで出会ったときより嬉しい。横断歩道も建物も、バスの窓も、夕陽に照って桜色。人の作り出したものは、光に染まりやすい。

 やってきては通り過ぎていく行事が、私の頭に義務感を生み付けていく。その辺に散らかる適当な決まり事で武装した義務感は、裸で踊る欲望を蝕んで、「~したい」という感情を、「~しなければならない」という思考へと、イコールで結びつけていく。自分が一体、何をどこまでどの程度、やりたくてやっているのか、やらなくてはならないからやっているのか、わからなくなって、楽しいはずのことまで嫌になって、くたびれながら空まわり。ひとつひとつの過程を、がむしゃらに破いて消化してくのではなく、手触りを味わいながら折りたたんでいくように、豊かにゆったり生きていけたら。
 私は私の人生について、もう少し不真面目に、柔軟になってみたい。意固地な自分にくたびれる。この暑いのに、うるさいな、私は少し黙ろうよ。
by papiko-gokko | 2008-07-28 22:02 | Diary
鳴り止まぬ名残りの鐘を青白い鎮痛剤でふやかして笑む
 暑くて、だるくて、気付けばアイスバーをしゃぶっている。昨夜からがんがんと頭痛がひどくて、先ほど薬を飲んで横になっていたら、ようやく楽になった。薬ってすごいなぁ。痛みが徐々にふやけていって、そのまま奥のほうへ沈んでいく感覚。しくみが知りたいような、怖いような。
 どうして私はこんなにも、夏が苦手になったのだろう。子供のころは夏でも元気に遊んでいたはずなのだけどなぁ。できることなら、冬眠ならぬ夏眠がしたい。蛇などの爬虫類は、夏の間冷たい土のなかにもぐって夏眠をするそうだ。いいなぁ。私も冷たい土にもぐりこんでごろごろしたい。
 毎年のことながら、夏は短歌が詠めない。私の短歌はたぶん、アイスクリームやバターみたいな、暑さに弱い成分で構成されていて、だから暑いと、でろんでろん溶けて、分子の並び順とかがかわって、三十一文字という形を失い、すっかり違う元素記号になってしまうみたい。あれ、元素記号ってなんだっけ、温度じゃ分子は変わらないのだっけ。あれ、H2Oは凍っても沸騰してもH2Oだっけ、あれ、化学なんてちっとも忘れてしまった、そもそも当時からわかっていなかったし。わからないからとりあえず、アイスバーの化学式が知りたい、そんな夏。

 これも暑さのせいなのか、もやがかかって浮遊して、人の気持ちがつかめない。気持ちを知りたいほとんどの人とまともに会ってさえないのだから、当たり前か。その人たちに関する過去と記憶と対話したって、何もつかめっこない。あぁ、暑い。とりあえず、日本に住んでいるのなら、誰もが暑いと思うのだろう。季節があってよかった。会えなくなった人たちとの、最後の共通項。暑いよ、暑い。今年も暑い。暑いですね、暑いですか。

 一昨日もらったプロポーズの言葉は、結婚しましょう。池袋を歩きまわってついに素敵なデザインの指輪を発見し、うちへ帰ってそれを手渡してもらうときに、無理やり言わせたのだった。結婚するからには、一度ぐらいちゃんと聞きたい。いつか言ってくれるなら、結婚してくださいじゃなく、結婚しましょうだろうなぁとなんとなく予想いていたので、予想通りで満足。指輪は紺色のチタン製。チタンはアレルギーを起こしにくいし頑丈らしい。くれぐれもなくさないよう、大事にしよう。

 ヤフーで高橋留美子特集をやっていて、すっかり嬉しくなる。犬夜叉は途中までしか読んでいないけれど、らんま1/2もうる星やつらもめぞん一刻も、大好き大好き。読みかえすたびこれほど幸せになる漫画はほかにない。特集を読んでいて知ったのだが、7月30日から8月11日まで、銀座で高橋留美子原画展が開かれるらしい。これは、是非とも行きたい!でも銀座なんてたぶん、大学一年生のころに行ってみたきりだ。果たして目的地に辿りつけるだろうか。

 なんだか、視点がバラバラの日記。焦点が定まらない。ろくに直視できない太陽に、思考の中心をじゅうじゅう蒸されかっさらわれている模様。まったく夏は、生命の力が、なんでもかんでもすさまじすぎて、無害を求める私はもう、呆然とするしかない。

***

ぐっときた文を抜き出すのコーナー。今日は詩でなくて、太宰治の短編「善蔵を思う」より。私が故郷で感じたものは、これだったんだなぁ。こんなふうにして、自分の内側にあるもやっとした部分を、バシッと言い当ててくれる表現者に、私はとにかく恋をする。
私は故郷に甘えている。故郷の雰囲気に触れると、まるで身体が、だるくなり、我儘が出てしまって、殆ど自制を失うのである。自分でも、おやおやと思うほど駄目になって、意志のブレーキが溶けて消えてしまうのである。ただ胸が不快にごとごと鳴って、全身のネジが弛み、どうしても気取ることが出来ないのである。
by papiko-gokko | 2008-07-27 18:20 | Diary
ところどころ幸せだからクセになる君と気長に築く生活
 気だるい。夏はやっぱりへこたれる。暑さで眠りが浅くなり、常に眠たくて、朝から晩まで健やかじゃない。体がこうも辛いと、気分も自然と沈んできて、ろくなことを考えない。仕事の内容や人間関係についても、どんどんネガティブになってしまう。あと二か月近くもこんな日々が続くのかと思うと、それだけで気が滅入るけど、今日は元気のでるお葉書が届いたし、妹から熱中飴という、夏になめると元気になる飴をもらって帰ったから、舐めて眺めてがんばろう。負けない負けない全然負けない。

 夏は暑さでぼんやりして考え事が全然はかどらず、そういうときほど日記に真っ当なことを書こうと力んでしまうから、後で読み返すと、いかにもいい子ぶった頭でっかちの文章に思えて、恥ずかしくなる。肩の力を抜こう。先日届いた会報で稲葉さんが、仕事をする上での大切なことを問われてこう答えていた。「力は抜いて、手は抜かない」と。稲葉さんかっこいい!! 日記は仕事じゃないけれど、私はこの言葉を、日記を続けていく上での目標にしよう。

 「ところどころ幸せ」。これは、少し前のヤフーニュースでちらっと見かけた、オダギリジョーの言葉。何かのインタビューで、結婚生活について聞かれてこう答えたのだそうだ。そのとき実家に帰っていたから、母にそのままこの言葉を伝えたら、「いい言葉だわ、その通りだわ」と、想像以上に気に入ったようで、「本当にいい言葉だわ、すうっと心に入ってきたわ」と、時間がたってからも思い出しては感心していた。我が母親ながら、影響を受けやすい人である。でも実際、ところどころ幸せなのが、一番クセになって飽きなくて、素敵かも。

***

 ぐっときた詩。中原綾子「悪魔の貞操」より『同情』。

誰より彼より真剣で
命賭けではありながら
まるでふざけてゐるやうな
あの軽業の 綱渡り
ふざけついでに墜ちて来い
狡くて間抜けで薄情な
見物人の眼の前に
by papiko-gokko | 2008-07-24 13:06 | Diary
今日
 仕事が終わってから、恋人と渋谷へ出向いた。渋谷駅周辺は、相変わらずのピカピカ大都会。巨大テレビや電光掲示板やイルミネーションが日暮れの街を眩しく彩り、あらゆる音が慌しく混ざり合い、途絶えることなく人々が行き交い、建物の自動ドアが開くと同時にひんやりクーラーの風が流れ出てきたかと思えば、ぶわっと生ぬるいビル風が吹きつけてくる。飲食店に洋服屋さん、カラオケ、マンガ喫茶、CDショップ、映画館、数えきれない娯楽を抱え込み、すきまなく立ち並ぶ雑居ビル。混沌という言葉が、ぴったりの街。
 目的地を目指して雑踏を歩きながら、私が東京を心地よく感じるのは、ここには自分に無関係な人と無関係な出来事があふれているからだと気づいた。なんでもかんでも大規模で、多すぎて、とてもじゃないが自分の視野には入りきらず、関わりようがない。だから私は、私の感覚に集中しながら私の人生を生きていける。どんな私でいようと、人様に迷惑を書けない限り、他人から必要以上の関心を持たれることもない。地元にいれば、身の回りで暮らす人の絶対数が少ないぶん知り合いの割合が多くなり、出来事もそう多くないから、いろいろなことが自分にも関わってくる。それを頼もしいことと感じるか、煩わしいと感じるかが、地元に残って生きるかどうかの分かれ道なのかもしれない。
 渋谷では結婚指輪を探していたのだが、今回見つけることができなかった。まだ入籍日と決めている8月8日まで二週間ちょっとあるし、結婚式なんかまだまだ先だし、焦らずいいものを見つけよう。

***

 今日は仕事で、立て続けに注意力散漫による失敗をした。営業さんにも取引先の人にも迷惑をかけてしまって、申し訳ない。ここ最近私生活のことで頭がいっぱいで、仕事中も心ここにあらずだった。ちゃんとやらなくては。あまりにも無様な失敗に、がっくりして、ようやく芽生えつつあった自信がつぶれた。営業さんも、さぞかし呆れていることだろうと思う。10の成功で育んだ小さな自信と信用は、1の失敗でどしゃりとつぶれる。仕事ってそういうものらしい。このままじゃ、いつか仕事を辞めるその日まで、私は自分の仕事に自信をもてないまま、誰からも信用してもらえないまま、終わってしまうなぁ。
by papiko-gokko | 2008-07-23 23:47 | Diary
私の矛盾を許して欲しい
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 電車が動き出した。これから約7時間、走って走って東京へ。駅を離れる瞬間は、いつまでたっても、どうしてもどうしても、涙が溢れてくる。淋しさよりも、罪悪感で。故郷を離れて生きるということは、離れていることの罪悪感に鼓舞されたり引きずり落とされそうになったりしながら、西日に背を向け笑むことだ。
 濃密な三泊四日だった。実家に帰るたび、我が家の抱える小さいとも大きいとも言い難い問題に、ぐったりさせられる。それから、人の集まる場所に出かけると必ずといっていいほど知り合いに会ってしまうのにも、毎回うんざりする。狭くて逃げ場のない蜘蛛の巣的人間関係、そんなふうに誰もが知り合いとして繋がりあっていることを、温かさとは捉えられない。それは私にとって、しがらみでしかない。もしものことがあったときにみんなで助け合えるこの関係は、確かに人間関係の基本で大切だけれど、もしものことがないほとんどの日々を、もしもの日のために苦しむなんて、私にはそんな忍耐力ない、堪えられない。
 今回の帰省ではっきり感じたのだが、不満なことがあっても、「しかたない」の一言で片付けて和もうとする、地元のそんな風潮が、私は嫌い。すごく歯痒い。しかたないで片付けられない人間は、出ていくしかない。そういう風潮。地元を守るって、そういうことじゃないはずでしょう?
 県や市が様々な努力しているのも知っていて、それはありがたいと思っている。何も知らないくせに、でていったくせに、わかったようなことを言うなという意見、ごもっとも。ただ、私は、私の故郷の現在を、愛し続けたいのだ。愛したいから、いつまでも改善されていかないあれこれが悲しいし、腹が立つ。
 この感情はそのまま、自分の実家に対するものでもある。私にとってかけがえのないひとりひとりで形成されている家族そのものを、曇りなく愛し続けていたいから、その家族がいつまでも同じ問題を抱えていることに、心底苛立つ。自分になにもできないことが、ものすごく悔しい。私を育んだ人たちには、いつも心地よく暮らしていてほしい。私を育んだ土地には、いつも堂々として誇り高くいてほしい。私は私の原点を、愛し続けたい。そう願うのは私のエゴだろうか。
 変わらない、相変わらずの私でいることが、自分に対して何よりの正直であり、他者に対して一番の誠実であると、これまで信じていたところがある。けれどもそれは、必ずしも正しくないと気付いた。変えていかなければ、大切なものは守れない。
by papiko-gokko | 2008-07-21 15:03 | Diary
恋人がきました
 東京から恋人と恋人ママがやってきて、親同士、始めましての一日。恋人はネクタイを締めていて、表情もキリリとしていて、いつもより男前だった。空港の到着ロビーで恋人と恋人ママを発見したときは、はるばる来てくれたのだなぁと、嬉しさがこみ上げた。
 空港からは車で宍道湖の見える料亭に行き、ご飯を食べた。もっとぎくしゃくするかと思っていたけれど、思いのほかほがらかなムードで、恋人はビールを飲んでいた。私は夏バテと緊張でほとんど食べられなかったけれど、父と母が選んでおいてくれたその料亭は、きっとおいしいお料理だったのでしょう。ごめんなさい。
 ご飯を食べたあとは、式場の下見も兼ねて、出雲大社へ。パンフレットをもらい、ちょっと話も聞いてきた。質問をする際「結婚するのですが」と話し始めたら、式場の人から「おめでとうございます」といわれ、もじもじした。二人で一緒にいるときに言われたのは初めてだった。恋人と一緒にもらえる「おめでとうございます」、一緒に言える「ありがとうございます」。こんなふうにして、一緒に生きていくことを実感していくんだなぁ。せっかく出雲大社まできたのだからと本殿をお参りしたのだが、直射日光がすごくて、とにかく暑くて暑くて、くらくらだった。真夏真昼の大社はしんどい。
 大社のあとは少し日本海をみながら車で走り、実家でゆっくりお茶を飲み、そのとき、親に婚姻届のサインもしてもらった。そのまえに恋人が、凛々しくたたずまいを正して、結婚させていただきますと私の両親に挨拶してくれて、この人本当に私と結婚することにしたんだなぁと、厳粛な気分になった。
 お茶を飲んでサインをもらったら、もう帰りの飛行機の時間がだんだん迫ってきていたから、再び車で空港へ向かう。空港で軽く食事をとり、お土産を買って、あっと言う間に搭乗時間。島根と東京って遠いけれど、飛行機ならば日帰りできるのだなぁ。終ってしまえば、本当に、あっと言う間のことだった。楽しかったし、嬉しかった。お互いの親がにこやかに、私と恋人についての会話をしているのを眺めながら、あぁ親ってすごく、ありがたい存在だよなぁ、と、なんだか今更ながら強く思った。育て上げるって、すごいことだ。披露宴で花嫁が両親への手紙を読んだりすると必ずでてくる「育ててくれてありがとう」という言葉の重みが、今日始めてわかった。
 そんな感じで、今日は素敵だったけれど、ただし炎天下を歩いたことにより、夏バテに拍車がかかった。眠ろう。自分の親にも、はるばる来てくれた恋人と恋人ママにも、ありがとうの気持ちでいっぱいだ。それはもう、深く考えれば震えるくらい。結婚式は、参列してくれる人みんなにとっての、いいものにしたい。三月ごろの予定だから、ゆっくりやろう。
by papiko-gokko | 2008-07-20 01:03 | Diary
新幹線より。
 新幹線に乗っている。出雲には、日暮れのころに着く予定。ここ数日は精神的に落ち着かなかったが、予定通りの新幹線に乗り、席について友達にメールを打ったら、ほっとざわめきが静まった。
 東京駅をでてから品川に到着するまでの、窓の景色が大好きだ。凛々しくそびえ立つビルと、サクサク擦れ違いながら歩く人々の姿。50センチ四方ほどの窓が捉えるそのなかに、数え切れない日常があり、あらゆる事情が動いている。今を生きるものたちが、断然強い力をもつ、容赦ない街、こわい街、かっこいい街。そんな東京の人間パワーを眺めるだけで、嬉しくなるのだ。六年暮らして尚そう思うのだから、きっといつまでも、私は東京を好きだろう。好きですように。

明日には、恋人と恋人ママが、出雲まで挨拶にやってくる。彼らは日帰りのため、飛行機だ。飛行機がひさびさの彼は、鉄が空を飛ぶなんて尋常じゃないと、怯えている。
 昨日の夜、婚姻届けをふたりで記入した。紙の薄さが緊張感を煽り、今にも間違えそうだったけれど、なんとか無事に書き終えた。あとは証人の欄。明日顔合わせの際、両方の親に記入してもらう予定だ。入籍の日は、八月八日にしようかと話している。2008年8月8日でちょうど覚えやすいし、友引だし。

 今窓の外には、雨模様の田園風景が広がっている。ここはどこだろう。と、思っていたら、ただいま三河安城駅?を通過しましたとアナウンス。あと10分で名古屋につくそうだ。あ、だんだん都会になってきた。あ、前のほうの文章を直しているうちに、名古屋に着いた。雨が降って、街も静か。

 うとうと眠って目を覚ましたら、京都についていた。雨は降っていないようだが、低く曇っている。京都は、瓦屋根の家が多い印象。程よい大きさで、コトコト並んでいる。京都についたら、もうすぐ大阪、神戸、そして岡山だ。岡山からは在来線に乗り換えて、がたんごとんと山のなかをひたすら走る。少しお腹が空いたから、乗り変え前におにぎりをひとつ買っていこう。あ、もう大阪。

 実家についたら、今実家にいる上の妹と、B'zのDVDを見るのだ。実家の大きいテレビで稲葉さんを見たくて、旅行かばんに入れてある。楽しみだ!
by papiko-gokko | 2008-07-18 12:22 | Diary


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