日記と短歌
by papiko
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匂いにも手を伸ばせないほど遠い君は私を知ろうとしない
 お風呂上がりの濡れた髪の毛とか、だらしなく投げ出された足の裏とか、無防備に横たわる背中とか。身近な誰かの見たことのないプライベートな場面を、じっくり思い浮かべてみる。なるべくリアルに、鮮明に。そうしているうちに、だんだん寂しくなってきて、それでも思い浮かべ続けていたら、やがて不思議な安心がうまれる。ちょうど、水槽のなかの金魚を観察しているような。手をつっこんではいけない空間への、寂しさと安心。

 誰にもそれぞれくつろぐ家と生活があり、誰もがお互いにその中身を知ることはなく、けれどもちゃんと、それぞれに家と生活があるのだということ自体は知っていて。毎日顔を合わせていながら、お互いに見たことのない面のほうが断然多いなんて、人はひとりひとり、一日のなかにどれだけ沢山の場面を抱えて生きているというのだろう。そのいくつもの場面のうち、ひとつでも共有しているということは、どの程度の奇跡なのだろう。

***

 外回り中の営業さんからかかってきた電話をとったら、「いい天気だねえ~」と、のどかな声で言われて、内勤の私は、ブラインド越しの青空に目をやりながら、思わず「私も外に出たいです」と返してしまい、困ったように笑われた。外で春を感じることはできなかったけれど、営業さんの「いい天気だねえ」は、明らかに冬じゃなく春のリズムだったから、暖房のよくきいたオフィスのなかにいながら、春の喜びが体に湧いた。春は内側からわく季節。つくづく私は、春を予感が好きだなぁ。毎日、春のことばかり書いている。まだ明日まで2月というのに。

***

 「鹿男あをによし」のドラマにでてくる綾瀬はるかがいつも可愛らしいので、私も髪をあんな感じに伸ばそうと思った。パーマは恋人から絶対に似合わないとひどく否定されたし、やめることにする。ドラマのなかで綾瀬はるかが着ている服も、毎回可愛い。このドラマを見ているうちに、綾瀬はるかが好きになった。あと、鹿も。玉木宏は、千秋先輩のときのほうが好きだな。
by papiko-gokko | 2008-02-28 23:37 | Diary
「いいよ」とは頷けなくて「どうだっていいよ」とそっぽ向いて笑った
 秋になると、遠く離れた人への恋しさと懐かしさが胸の奥を締めつける。春がくると、身近な人への愛おしさと憧れが胸いっぱいにあふれだす。
 夏の眩しさに疲れた瞳が、内側に向かって沈む秋。冬の寒さが緩みほぐれた視界が、外側に向かってひらいていく春。短いふたつの季節には、似ているようでまったく反対の切なさがある。
 ブーツは、遠くにいる人の眺める風景に、一歩一歩近づいていくための形。サンダルは、身近な人の立っているところまで、タッタカ駆け寄るための形。下の妹が無事に大学合格して、東京に遊びに来る日がきまったら、ブーツをしまってその日を待とう。神様どうか、妹に春をお願いします。

***

 自分や自分の担当する営業さんの仕事用文房具をカタログで注文するのは、事務員の大事な仕事のひとつだ。電話帳ほどもあるそのカタログには、ついつい時間を忘れて眺めてしまうほど様々な種類の文房具がカラー写真で載っていて、退屈な内勤にとって数少ない楽しみのひとつだったりもする。
 ところが今度から、カタログで注文するときは、上司のチェックが入ることになってしまった。なんでも上の人から、「経費削減しろ、無駄なものを買うな」と言われたらしい。無駄なものなのか。私がちょうど一昨日注文したのは、請求書を止めるクリップがなくなったから100個入りのを一袋と、担当の営業さんから頼まれたZ式ファイルを五冊と、忘れっぽい私には欠かせない付箋三色セットと、ペンのインク。全部スムーズに仕事をするために必要なもので、無駄なものは、買っていないと思うのだけどなぁ。そんなふうに言われるなら、これからは自分で100円均一で買うことにする。文房具カタログはカラフルですごく楽しかったけど、上司のチェックが入ると思うと、そんなのとたんに薄暗い本。あぁ、残念だ。
 そんな、私にとって今日最大の事件。我ながら小さい。もうすぐ月末。忙しくなる。
by papiko-gokko | 2008-02-27 21:37 | Diary
すききらい花占いのそのあとにケジメのような春風が吹く
 年上の人は苦手だ。特に、男の人は謎すぎる。二十歳以上離れていれば、もう完全に父親と同じ世代の人なんだなぁという感覚で全然平気なのだけど、十歳前後年上の男の人は、一体何をどんな風に考えているのか、さっぱり見当つかない。
 十歳前後の年上の男の人に笑いかけられると、なんでもお見通しだよと言われているような気分になる。私は見通されたくないことがたくさんあるから、それはとても、うろたえる。
 年上の男の人からは、得体のしれない匂いがする。もちろん、クサイとかではなくて。これまでに嗅いだことのない、身近に感じた事のない、なにか近寄りがたいような、あとずさりしてしまうような匂い。匂いというよりは雰囲気といったほうが正しいかもしれないぐらいの、かすかなその匂いを一瞬でも感じてしまうと、それだけでぎくっとしてまごついて、どうしていいかわからなくなる。優しいのか厳しいのか、強いのか弱いのか、一体全体、どうなんだ。

 ああ、春。どこよりも私の頭の中が春。ピラピラツルツルの安いサテン生地でつくった、カラフルな舞台衣装のような春が、ぽらぽらほぴほぴ、頭の中で踊っています。

 そんな感じで、今日は頭をぽらぽらさせつつ、会社から帰ってすぐ、私より帰りの早かった恋人と共に、自転車で近所の図書館へ行った。ここのところ寒くて図書館へ行く足が鈍っていものだから、返却期限が切れてしまっていて、大急ぎで返しにいくことになったのだ。
 図書館へ向かう道、恋人の背中を追って自転車こぎながら、あぁ自分の恋人が十歳前後年上の人でなくてよかったなぁとしみじみ思った。十歳前後年上だったら、威張ることも頼ることも、うまくできそうにないものな。今、彼と私は同じ匂いのなかにいる。
 ひさびさの図書館はあちらこちらの背表紙が輝いてみえて、今日も素晴らしい収穫に終わった。行くたびに、この図書館の蔵書センスには感動する。読みたいと直観的に思える本が、いくらでもある。どの本から読もうかな。今回は頭がぽらぽら春めいているので、文がぽらぽらやわらかそうな本ばかりを借りた。恋人が北欧の生活雑貨に関する大きな本を借りていて、それもかなり気になっている。

 ヤフーニュースのエンタメトピックに、太宰治の「人間失格」はブログの文体っぽいとかいう記事が載っていて、やかましい!余計な御世話だ!と心の中で憤った。太宰治は最も大好きで影響を受けている作家さんなので、集英社文庫で漫画の表紙にされたのも、ブログっぽいとかさらりと語られるのも、何だか知らないけどいろいろいろいろ腹が立つ!プライドが傷つく感じがする!心が狭いとは思うけど、いやなもんはいやだ!太宰治の作品は、そんなんじゃない!タレントがブログを再開したとか休止したとかいう記事と並べて表示してくれるな!なんかもう、ヤフーニュース、最近、うるさい!若者のブログ文化の分析とかもうたくさん!そんなもん、十把一絡げにして語るな!もう、もう、もうほっといて!本当にもう、うるさい!
by papiko-gokko | 2008-02-26 22:48 | Diary
育ててはならぬ芽生えと知りながらその指に恋そそいでしまう
 好きになるのはいつも春。砂っぽい風と日向の匂いに満ちた教室で、ためらうことも忘れて、一気に注ぎ込まれるように好きになる。一度だけ秋に好きになったときは、ぽとぽとしずしず長引いて、ずっとしんどかった。たぶんもう、秋には人を好きにならない。スムーズに好きになるなら春なのだ。だから、ざわざわ。同期の子が、付き合い始めたばかりの彼氏とデートにどこいこうかなどと話していて、こっちまで気分がざわざわ。春のざわざわが始まったので、ざわざわするときには、短歌をたくさん詠もう。

***

 帰り道、飛行機雲が夕日に照って、まっすぐな黄金色に輝き、とてもきれいだった。いつだったか飛行機雲を眺めていたら、「飛行機雲の雲は、飛行機の汚い排気ガスなんだよ、空にとって害でしかないんだよ」と、隣にいた誰かが教えてくれて、とたんに気持ちがささくれた。そんな知識、飛行機雲を見ている時には教えてもらいたくなかった。意地悪だ。地上から見上げる飛行機雲は美しい、それだけを感じて見上げることは、浅はかなことなのだろうか。いくつもいくつもの可能性を背負って目を開かなければ、真実を見ていることにならなくて、ひとつの可能性でも忘れていると、それが何かの事情や誰かの心を軽視していることになってしまうのなら、ますます目を、凝らしたくない世の中。
by papiko-gokko | 2008-02-25 21:33 | Diary
春一番ぼくの背中を押しまくる全てそのまま背負っていけと
 今年も東京に、春一番が吹いた。ついにこれから、季節が春に向かっていくのか。そう思うと急に、何かを終えなければいけないような、始めなければならないような気がして、焦りだす。
 明日は下の妹の大学入試二次試験。先ほど電話してみようかなぁと思って携帯を手に取った瞬間に電話がかかってきて驚いた。ちょくちょく起るテレパシー。今日と明日ホテルに泊まるらしい。
 試験を目前に控えた妹は、「なんか喉が痛い気がするし」と言いながら電話口でシゲキックスを食べまくっていたので、即刻シゲキックスをしまって喉あめを舐めなさい、あとお風呂に水溜めてタオルを干しなさい、と言っておいた。母も一緒なので大丈夫だとは思うけど、喉が痛いといいながらシゲキックスを食べる妹なだけに、ハラハラする。あと、忘れものもよくするので、受験票とペンケースだけは忘れないように言っておいた。どうにもこうにも、ハラハラするなぁ。無事に明日が終わりますように。明日の今頃、母と妹がそれなりにほがらかな気持ちでいますように。

 今日は図書館へ行くつもりでいたのだが、風が強くて自転車に乗るのが恐くなり、結局家から一歩も出なかった。ひさびさに長時間ネットをして、目が疲れたなぁと思いながら自分のブログを見たら、文字がごちゃっとして読みにくい印象を受けたので、少しだけいじってみた。本文の幅を少し狭くして、行間を少し広げてみたのだけど、少しは読みやすくなったかな。

 自分の書いているものについて、あーでもないこーでもないと考えるのは、もう何度も何度も繰り返してきていい加減疲れたんだけど、こうして書いている以上、定期的に考え込まずにはいられない。書くことによって救われる日もあれば、書くことで痛みの強まる日もあり、その痛みは、擦りむいた膝小僧を外の風にわざわざ晒して、無理やりに乾燥させているような、私にとって結構きつい感覚だ。私が文章を書くという行為でただ救われたいと思うのならば、もっとキラキラの嘘を撒き散らすか、もっとギリギリまで本当を叩きつけるかしたほうがいい。でも、今私が文章に求めているのは、救いだけじゃない。普段の私にはノックできない物事や人の扉を、文章のなかでならノックできるかもしれないという、その可能性が好きで書く。
 書きたいものは日々変わっても、書きたいという欲求は変わらないということ。伝えたいことを言葉にしていく作業は、私にとって唯一、何がすり減ろうとも自分らしさを一ミリも譲らずに取り組めることなのだということ。何も特別なものを持たない私が、そのふたつの実感だけで、どこまでその可能性に近づいていけるだろう。とりあえず、日記をアップしたあとに、「あぁ今日の記事って引かれるかな・・・」「イタイ人って思われるかな・・」と、びくびく心を痛めているようじゃ、ダメだなと思う。書いてアップしたからには、それに自信を持たないと。読んでくれる人に失礼だ。
 以上、定期的に沸き起こる、自分の書くということについての、自問自答。
by papiko-gokko | 2008-02-24 21:49 | Diary
知りたいと知ってほしいと体じゅう欲張りになる君が笑うと
 今日は大好きな土曜日で生理も終わったばかりだというのに、なにか憂鬱な気分だ。薬を飲むほどでもない中途半端な頭痛もあって、視界も思考も曇っている。
 何かを真剣にがんばる気は起らないので、とりあえず、ちんたら掃除機をかけ、無駄に時間をかけつつ野菜の皮を剥いてカレーライスをつくり、洗濯干さんといけんなぁと思いつつ本を読み、一冊読み終えて顔をあげたら完全に日が暮れており、洗濯やらな臭くなるわぁと思いつつ、日記を書き始めている次第。
 平日、気持ち的にはりきりすぎたのがいけなかったのだと思う。平日を明るく楽しくがんばったから、休日テンションがガクンと下がってしまった。休日大好きな私としたことが、なんてもったいないことを。
 いや、実際体調がいまいちすぐれないのは、昨日マクラが変なことになったままで寝て、眠りが浅くなってそのうえ肩も凝ったからだ。平日の私に罪はない。

***

 怒りが頂点に達すると、ぶっと噴き出して激しく笑い出してしまうのは、母譲りの性質だ。ある程度まで我を忘れて怒り、怒りが頂点に達したとたんふっと気持ちが冷めて我に返り、怒っている自分も怒りを向けられている相手も怒っている理由さえも可笑しくて愛しくてたまらなくなって、いきなり吹き出し、そのまましばらく笑いが止まらなくなって、怒りが中断する。しかし、これはあくまでも中断であって、怒りが消えたわけではない。笑っているうちに相手が謝るなりして怒りを鎮めてくれればそのまま穏やかに終結するが、大抵の場合、笑いだしたのをいいことに、相手は強気な態度を取りだすため、ひとしきり笑い終わったあと私の怒りはぶり返し、ここに生きすべてに向きあっているということの悲しみみたいな、そんなやっかいで解決しようもない感情を伴って、涙とともに再び相手に向けられる。どうしてわかってくれないの?こんなに怒ってるのにどうして?どうして?と、悲しみを伴った怒りは、傲慢で切実な「どうして」をいくらでも生み出し、関係をどうしようもなくする。
 外で溜め込んだ鬱憤を内で吐いては母を激怒させていた反抗期のころ、言い合いしているうちに怒りの頂点に達した母が突然ぶっと噴き出して、「今笑っとるけど怒っとるんよ!」と言いながらヒィヒィ笑い続けるのをいいことに、私がますます反駁な態度をとって見せたら、母の笑いはふっと止まって、今度はいきなり涙まじりの怒りへとグレイドアップし、ものすごいパワーで私を後悔と反省に追いやったものだった。それと同じことが今、時たま私と恋人のあいだで繰り広げられている。
 昨日、つくった夜ごはんを、恋人に「朝ごはんみたい」と言われ、そのときはそれが許せない一言に聞こえて怒り狂い、頂点に達して笑いだし、笑ったのちに泣きながら再び怒り、恋人に謝られてようやくおさまり、あぁ、本当に、私と母は似ているなぁと、しゃくりあげながら思った。

 さぁ、洗濯物を干そうかなぁ。部屋干しだから大丈夫。何が大丈夫なのかよくわからないけど、部屋干しというのは、外干しよりも、いろんなことが大丈夫。何事も、外より内が大丈夫。暖房ですぐ乾くし、ファブリーズもあるし。部屋干しで生じる問題には、ちゃんと対策が用意されてあるので、外干しよりもずっと大丈夫。外干しは強風とか、雨とか、泥棒とか、黄砂とか、対策できないし。うんうん、そうそう。
by papiko-gokko | 2008-02-23 23:11 | Diary
真剣に考えだすと好きな気がしてきて困る早くちゃかして
 職場である人にひとつ、話しかけて尋ねたいことがあって、だけどお互いに自分の仕事をしているし、私は普段誰にもほとんど自分からは話しかけないから、話しかけるタイミングがいつまでもつかめず、結局タイミングを逃しに逃して昨日も今日も終わってしまった。私がタイミングをつかめずもたくさしているあいだ、いろんな人がさらりとその人に話しかけては去っていき、そのどれもタイミング悪くなくて、でも自分が話しかけようと顔をあげるととたんに電話が鳴り出したりとかして、あぁ私ってなんでこんな鈍臭いんだろうと、惨めになった。悔しさはバネになるかもしれないが、惨めさは手の施しようがない。悔しさはがんばることで解消されていくけれど、惨めさはひとたび湧きだすと、がんばるほどに粘り気を帯び増殖していく。たちの悪い感情の部類だ。
 嗚呼、尋ねたかったなぁ。B'zのDVDを、買ったかどうかと、その感想。

 営業部事務員4人のうち、今日は先輩ふたりが休みで、同期で下っ端の私とえびちゃん(仮名)だけだった。こんなことは珍しい。そんなわけで今朝えびちゃんとふたりで仕事の分担の話をしていたら、営業さんに、「へえ、今日はちびっこ二人だけか」とつぶやかれ、しばし愕然とした。ちびっこ!22歳のえびちゃんと、24歳の私が!そういう認識をされていたとは、思いもよらなかった。大人な社会人生活をしているつもりでいたし、そのような認識で扱われていると思っていた。ちびっこ!三十代の男の人から見ると、22歳や24歳は、ちびっこに見えるのか。ちびっこ!何度思い出しても驚く。そして驚きがひいていくと同時に湧きあがってくるこの、あまったるい安心感とねじれるような屈辱感はなんだろう。ここではまだもう少し大人になれていなくてもいいんだ・・・という思いと、日々仕事をしてお金を稼いで生活しているのにちびっことは・・・という思い。三姉妹の長女として常に一番年上で育った私は、ちびっこなんて全然言われ慣れていない。いつも自分が妹をちびっこ扱いしていたほうで。ゆえにこれは、私にとって非常に戸惑う言葉なのだ。ちびっこ!私が!
 最近、営業さんたちとよく会話をするようになって――といっても会話のほとんどは、えびちゃんを中心になされており、私はそれを聞いてひそかに驚いたり楽しんでしている感じなのだけど――、何かと思いもよらない衝撃をうける。三十代の男の人とは、私にとって知れば知るほど未知の生き物だ。恋人が三十代になったら、どんな人になるのだろう。

 ミュージックステーションをひさびさに見た。でも聴きたかったのは宇多田ヒカルの歌だけだったので、他のときはずっと音声を消してみていた。音声を消してみていると、歌番組はとたんに空虚な映像になる。歌う顔は声がなければただ必死に顔を歪ませているだけで痛々しいばかりだし、歌詞もメロディなしでは力が弱くまるで顔をかじられたアンパンマンのパンチみたいだし、歌の調子に合わせてあるのであろうスタジオの照明もけばけばしいばかりで、なんだか片頬がひくっとなるほど、恥ずかしくて居た堪れない映像になる。ぼおっと見つめながら、あー、これはたぶん、誰かの目に映る私のブログそのものなんだろうなーと、なんとく、思ったりなんかして。こんな音楽番組の見かたは最低だと思うので、今度からは録画して、見たいアーティストのとこだけ見るようにしようと思う。
by papiko-gokko | 2008-02-22 21:58 | Diary
かっこつけてないで必死な姿を晒すよ
 DVDで稲葉さんの歌っている姿を久々に見て、稲葉さんは自分の歌声を、ものすごくものすごく大事に労わり愛情を込めて扱っているなぁと感じた。どんなに叫んで声を遠くへ放っても、決してその声の行先を、見失ったりしない。ちゃんとその声の心臓だけは手放さずにぎり続け、それをタコ糸のように巧みに慎重に操っている。
 稲葉さんと歌声の関係は、長らく連れ添った主人と愛犬のようだ。これまであらゆる散歩をしてきたから、もう、どんなコースだって二人でいけて、たとえ綱を離しても、お互いの位置がわからなくなることはない。主人のちょっとの合図で、ちゃんと帰ってくる愛犬。犬の体調のすぐれないときには、歩き方や歩く場所を工夫して、決していたずらに痛めつけるようなことはしない。そんな最愛最高のパートナー。
 
 それにひきかえ、私の日記記事の扱い方のガサツさときたら。はなった言葉を見失いっぱなし、手放しっぱなし。飼い犬に手をかまれっぱなし。反省した。自分がどの記事で何を発したのかわからないまま、平気で日々を放ち続けている。これじゃだめだ。反省だ。私も稲葉さんのように、自分の発したもの、放ったものの心臓を自分で握っておきたい。
 そこで、カテゴリーわけみたいなことをしてみた。日々の記憶みじかな人音楽書く描く読む詠むという、四つ。私はひとつの記事に幾つものことを書くことが多くて、ひとつの記事をひとつのカテゴリーに振り分けるというという方法が難しいため、ブログのカテゴリー機能は使わず、サイト内をよく使うキーワードで検索にかけて、そのキーワード別で振り分けた。記事ひとつひとつ読みながらわけることができれば一番いいのだけど、さすがにそこまでする時間は今とれそうにないので、検索機能の力を借りて、ざくざくと掘り出してもらった。
 これで少しは、自分で自分の記事を把握できるようになったし、埋もれていたものを救出できたかなと思う。客観的にみれば、たぶんここまでするなんて、気持ち悪い。どんだけ自分好きなんだよと思われそう。本当は、過去の記事なんか読んでくれなくていいっていうスタンスでやっていくほうが、スマートでカッコいい。それでも、ダサくても痛くてもいいから、大事にしたい。労わって、愛情をこめて扱いたい。そうして大事にした結果、ひとりでも私の救出した文章を読んでくれたなら幸せ。
by papiko-gokko | 2008-02-22 00:50 | Diary
憧れでなぞり続けたその肌のホクロ探しに専念します
 恋人がいきなり体調をくずした。去年ダウンしたときと、まったく同じような症状で、どうやら胃腸の風邪らしい。微熱もあって、今朝いったん仕事へ出かけたものの仕事にならず帰ってきたのを見ると、相当しんどいようだ。とりあえず、栄養ドリンクとゼリー類を買って帰ったら、消え入るような声で「おいしい」とつぶやきながら食べ、「さっき自転車をこぐ夢とかみたよ・・」とつぶやきつつ布団に戻り、それからまたずっと寝ている。明日も悪ければ病院へ行って、点滴してもらったほうがいいのだろうか。今日一日ずっと寝ているから、治ると思うけど。「一日いい子しとけば治るわね」と、子供のころから風邪で寝込むたび母に言われたのと同じ言葉を、恋人に向かって言い聞かせている自分がいて、あぁこの人は私の守る人なのだと気づく。自分で自分を守り切れないかわりに、自分を守ってほしい人のことは自分が守る。そうやって生きていく。

***

 今日はB'zの最新ライブDVD「B'z LIVE in なんば」の発売日。さっそくゲットして、先ほど鑑賞し終えたところだ。もう、もう、あいかわらず最高で、稲葉さん、カッコよすぎる・・!カッコいい可愛い渋いセクシー麗しい美しい力強いみやび!どんな賛美の言葉を並べても、あの魅力は表しきれない!前半ワイシャツにネクタイという大好きパターンで登場して、ネクタイをくるくる弄びながら歌うその姿に指先に、くるんくるんと酔いしれた。ネクタイの似合う大人No.1だ。最も稲葉さんは、私にとってあらゆるランキングで不動のNo.1なのだけども。ネクタイすると、稲葉さんはすごく先生っぽくなる。稲葉先生のとこいきたい・・・と思っているうちに後半になり、今度はタンクトップ姿で登場して、その腕の美しさを余すとこなく見せつけてくださった。稲葉先生は放課後、タンクトップ姿になって優しくテニスを教えてくれます。お給料日前の4000円はきつかったけど、買ってよかった。憧れの人、理想の人、煌めく人。
by papiko-gokko | 2008-02-21 00:13 | Diary
君のいる記憶にわかに過去となる桜の気配卒業のうた
 平日二日目火曜日にして、早くもふてぶてしい心を装備して過ごすことができた。少し前までは木曜あたりでようやく装備が整っていた私だけど、最近みちがえるほど、装備がすばやくなったのだ。ふてぶてしさを装備した私は、その心とは裏腹に、外側に対してとても穏やかで柔軟にいられる。ふてぶてしい私の心は低温に保たれ、受け流すということと開き直るということを知っているから、どんな感情が生じようとも動じず、いつもちょっと首をかしげて片頬で笑っている。到底理解しきれそうにない時には、へらりと受け流すことも大事。反省しなくていいと自分が感じた時には、けろりと開き直ることも大事。自分らしさを求められない場所で、自分なりに生きていくために、ようやく私が身につけたこと。

 そんなわけで、社会で働く人三年目に差しかかってからついにようやく、仕事に心を乱されることがぐんと減ったので、今年は仕事以外のことを、去年よりがんばろうと思う。
by papiko-gokko | 2008-02-20 00:33 | Diary


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