日記と短歌
by papiko
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あなたとの距離を切断するために一番深い地下鉄に乗る
 友だちと、春の遠足に行きました。行き先は、東京タワー。東京にもう3年住んだのに、実はまだ一度も行ったことがなくて、目の前にあの赤いタワーが見えたときには、思わず感動して声を上げながら指さしてしまいました。
 東京タワーについたらすぐチケットを買い、エレベーターでぐんぐんぐんぐん上へ昇っていきました。エレベーターに窓がついていて、ぐんぐん地上の小さくなっていくのが見えました。隣にいたおばさんが、「私、高いところ、苦手なのよね」といっていて、びっくりしました。一体全体、何であの人は、東京タワーに行こうだなんて、思ったのだろう・・・
 展望台につくと、一面のガラス張りの向こうに、東京の街がぶわーーっと、360度広がっていました。友だちと、写真をとったり、あのあたりが池袋かな、あれが例のヒルズかな、なんだあの沼のようなプールは、とかいろいろしゃべりながら、わいわい回りました。地上を歩く人たちの姿が、空を舞うカラスよりも黒く小さく見えて、ムスカの「ハハ!人がゴミのようだ!」を思い出さずにはいられませんでした。本当に、どこまでもどこまでもビルが広がっていて、建物しかなくて、改めて、東京という場所のものすごさを認識しました。
 ひと段落着いてから、展望台のカフェでアイスクリームを食べました。すぐそばの席で、一昔前の海軍さんのような制服の高校生らしき男子集団がアイスクリームを食べていました。彼らは安らいでアイスクリームを食べていたけれど、しかしそんな時でさえ鋭い眼をしていました。どういう人たちだったのだろう。なぞめいています。でも、みな楽しそうだったので、よいです。
 アイスクリームを食べ終わったら、展望台からまたエレベーターで降りました。今度はぐんぐん地上が近づいてきて、あー私もあのごちゃごちゃの一部なんだったわーと我に帰りました。友だちが、「なんか小さくなっていく感じがする」といっていました。まさに、大きくなったアリスがちっちゃくなる薬を飲んだときのような感覚でした。
 降りた後は、東京タワー内のいろんな展示を見て回りました。蝋人形館では、有名人そっくりの人形がたくさんありました。マリリンやらブッシュやら、今にも「ヘロウ」って言いそうにリアルで、怖かったです。人間じゃないのに人間そっくりっていうものは、やはりどうも怖い。それから、不思議なとびだだす絵をみたりしました。世の中は、謎だらけです。どうやってつくったんだかわからないことばかりです。
 歩いて歩いて、すっかり疲れて、しばらくベンチで休憩をしながら、とりとめのない話をしていました。小さい子どもがたくさんいて、可愛かったなぁ。小さい子って、なんであんなに可愛いのでしょうか。ベビーカーで手をむぐむぐ動かす赤ちゃんとか、ちょこちょこ走り回る3つぐらいの女の子とか、やんちゃな5つぐらいの男の子とか、可愛くて、つい目で追ってしまいました。それにひきかえ、向かいに座っていたカップルは、なんとも目をそらしたくなるような感じでした。人目を気にせずべたつくカップルというのは、なぜにあんなにも不快なのだろう。
 ベンチでかなり長いこと休憩してから、東京タワーとはさよならして、カラオケに行きました。ひとりカラオケもいいけど、ひとといくと、いろんな歌を聴けるのが楽しいです。友だちがうたった歌の中にも、このアーティストの歌、聞いてみたいなぁというのがいくつもありました。
 一日が終わり、ぼんやり大江戸線に乗って帰りました。昨日友だちから聞いてしったのですが、都営大江戸線は、日本で一番深いところを走っている地下鉄なんだそうです。そう考えると怖いです。超高いとこへ上り、超深いとこへもぐり、非常に地上に逆らった面白い遠足でした。またこんな風に、どこか行きたいです。
by papiko-gokko | 2005-04-30 23:48 | Diary
たんぽぽのわたげをゆびで追うように君を見ていた陽だまりの窓
 自分の書いた長い文章は、めったに読み返さない。しゃべっている時に我に帰ると、急に恥ずかしくなって即黙りたくなる。私はたくさんの言葉をいっぺんに吐き出している自分のことを、どうやら嫌いらしい。自分の言葉の騒がしさがイヤなのだ。だから小説なんかを書いたら、少しでも黙らせたくて、いつもつい削りすぎて意味不明になってしまう。
 歌詞を書ける人に憧れて、挑戦してみたことがあった。しかし、ダメだった。10行書けば、8行が無駄な装飾であるように思えて、やっぱり騒がしくて、黙らそうと削るうちにどんどん短くなってしまい、最後には全部消してしまったりした。
 短歌を詠んでみた。案外、ぴたっとはまった。どことなくリズムがあるところが歌の歌詞に似ていたし、31文字という制約があるから削っても消えることはないし、静かに自分の言葉を捜していける感じがするし、たちまち気に入った。
 だけど、最近、静かじゃなかったと気付いた。この世界、全然静かじゃなかった。私、ついていけそうにない。騒がしい、やたらとあちこち騒がしい。ただ、静かに地道に詠みためたいのに、それじゃあ短歌は腐るのか。ああ、せっかく心地よい世界みつけたと思ったのに。
 どうやったって、言葉は騒がしいのだから、本気で絵でもかきはじめればいいかもしれない。しかし、絵ほど騒がしいものはないかもしれないとも思う。そんならもう、表現すること自体、やめてしまえばいい。しかし、そうすれば、私のあほな感情はバランスをくずす。どうすればいいかわからなくないから、今、とりあえず、あくびが出るのを待っている。あくびがでたら、お風呂にはいろう。 
by papiko-gokko | 2005-04-28 20:14 | Diary
僕たちの戦争――荻原浩
 恋人に勧められて、「僕たちの戦争」という本を読んだ。 主人公は、2001年で生きている今時のフリーター健太と、1944年第二次世界大戦まっただなかに、飛行術練習生として生きている吾一という青年。ある日突然、健太は吾一のいた1944年に、吾一は健太のいた2001年に、タイムスリップしてしまうのだ。ふたりは顔や体格がそっくり同じだったため、健太は吾一、吾一は健太と思い込まれ、時代の違いに戸惑いながらも、健太は飛行術練習生として戦争時代で、吾一は健太として現代の世界で生活し始め、様々なことを体験し、いろんな人と出会い、考える。現代の吾一の生活と、戦争時代の健太の生活とが、1章ごとに交互に書かれており、ふたつの話が同時進行していく形になっている。
 吾一の場面では、吾一の視線を借りて現代の日本を客観的に眺めることが出来た。キラキラ横文字だらけで茶髪だらけの異世界が、未来の日本なのだと気付いたとき、吾一は呆然とする。「こんなもののために、俺たちは戦ってきたのか」と。この言葉は、私の中にじっと焼きついた。現代は、決して当時の日本人が望んでいた日本の姿ではなかったのだ。それじゃあ、あの戦争はなんだったのか。戦争の意味を考えたことは今までもあったけれど、こんなにはっきり強くこの疑問が浮かんだのは、初めてだった。
 健太の場面では、戦時中の日本を、健太の視線を借りながら、今度は主観的に見つめることが出来た。こんな風に、現代人の視点でこの時代を描いた作品に出会ったのは初めてだったから、とても新鮮だった。一番衝撃だったのは、この時代の兵隊のほとんどは、まだ高校生かそれより小さい少年ばかりだったということだ。特攻隊に任命され、お国のために戦うと意気込む彼らを、最初は信じられないという目で見つめていた健太だったが、彼らと触れ合っているうちに、「みんな、本気でお国のために死にたいんじゃない。ただ、まだ子どもなだけなのだ。仲間に負けたくない、自分を認めて欲しい、現代の少年と変わりない、少年なんだ」ということに気付き始める。私にとって、それはできれば、気付きたくないことだった。せめて当時の少年は、今とは違う価値観をもっていて、家族との別れを惜しみながらもお国のためにと誇らしい気持ちで死んでいったんだって、思っていたかった。そうじゃなきゃ、遣り切れない。
 こんなこと書くと、まるで重たい内容の小説のように思われてしまうかもしれないが、決してそうではない。いろんなドキドキがちりばめられていて、サクサク読める。ふたりの少年の、タイムスリップ先の時代や人に対するつっこみや、言葉の違和感など、単純におもしろかった。例えば何かに驚いたとき、吾一は2001年で「たまげた」といい、健太は戦時中に「マジやべえ」っていうのとか。それから、健太の恋人であるミナミの存在も、この物語から外せない存在だ。彼女が登場するたびに、何かが動いていく。
 最後まで読み終わり、ふりかえってみて気付いたのは、どっちの時代にも、健太や吾一を守ろうとする人がいたことだ。健太の場面では、笑顔で人を安心させ、命がけで人をかばう優しさをみた。現代で吾一は、現代人らしい、心配性で落ち着きがなくて、どこか情けなく滑稽で、だけど真剣でどこまでも途絶えない優しさを見た。どちらの世界も、とても美しい世界とはいえなくて、汚い部分がたくさんだけど、どちらの世界でも、人情は消えてない。それに気付いて、嬉しくなった。
by papiko-gokko | 2005-04-28 15:57
絵本
 気分がはるはるだったので、池袋のジュンク堂に行った。目的はもちろん、来週さよならするバイトのお姉さんの絵本選びだ。絵本のコーナーがなかったらどうしようかと思ったけど、さすがはでっかい本屋さん、ちゃんとたっぷりあった。嬉しくて楽しくて、読んだことのある本も、読みたいなぁと思っていた本も、たくさん開いてみた。ぐるぐる歩いて選びまわって読みつかれてふっと顔をあげたら、ガラス張りの向こうでもう日が落ちかけていて、いつの間にか2時間半もたっていて、びっくりした。
 悩んだ結果、お姉さんにあげる本は、いわさきちひろ絵の「おやゆびひめ」に決定した。だって、おやゆびひめの絵が、お姉さんにとてもよく似ていたのだ。おやゆびひめを見つけるまでは5冊ぐらい候補があったけれど、おやゆびひめを発見した瞬間、これだ!と即決定した。お話自体はたぶん、台湾でも有名なのだろうけれど、いわさきちひろの絵は、あまり知らないかもしれないし。気に入ってくれたら、嬉しいなぁ。
 はぁ、絵本はいいなぁ。文字を読まなくたって、開けばそこにもう、違う世界が映ってて、文字をひろったら、たちまちそれが動き出す。ひとつ絵本を読むたびに、ひとつわたしと出会う気がする。絵本の中には、いろんな姿をした「わたし」や「あのこ」が、かくれんぼしている。

 せっかく読んだので、読んだ本の中から心に残ったのを、いくつか紹介したい。

「おいていかないで」
 林明子さんの絵の本。「おにいちゃん!わたしもいく!おいていかないで!」って、すんごい可愛い!主人公の女の子の表情や様子が、すべてのページで最高に可愛らしかった。おにいちゃんがいるのっていいなぁ。憧れる。でも妹って小さい頃は、なんでなんでも兄や姉の真似したがるんだろう。

「あおくんときいろちゃん」
 うーほんっと素敵な絵本!これ、ずっと読みたかったんだ。素朴で、静かで、なんでもない絵になにかがあって、ふわっとしてきゅっとしてて、こういう絵本っていいなぁ。さすがレオ・レオニ。

「しろいうさぎとくろいうさぎ」
 これは実家にあって、たぶん何度か読んでもらったのだろうけれど、あまりおぼえてなかったので、読んでみた。そして、真中をやられた。絵とぴったり、優しくて幸せなお話。くろいうさぎは、わたしみたい。これは、小さい頃のわたしじゃこりゃあ、ちゃんと理解できなかっただろうなぁ。2年前のわたしでも、理解できなかったかも。

「すてきな三にんぐみ」
 前から読みたかった本。表紙の絵がなんとも言えず好き!お話も意外な展開でおもしろかった。ホント、奇妙で不思議ですてきな三にん。うーいいー、なんどみても、この絵がたまらんー!

「ゆきのひのたんじょうび」
 いわさきちひろの絵の本。いわさきちひろの描く子どもは、いいなぁ。うふふっとなるお話でした。主人公の女の子が、お友達の誕生日会でロウソクを間違えて消しちゃって、いじけて帰っちゃうとこがあって、わたしだーと思った。すごく楽しみにしてた集まりでバカな失敗しちゃって、ちょっとみんなに責められたり呆れられたりして、ふてくされて泣きながら帰ったりしたこと何度かあったなぁ。表紙の絵が大好き。

「あめのひのおるすばん」
 これも、いわさきちひろの絵の本。雨の日のひとりぼっちの世界、そのもの。みずっぽくて、透明で。世界がちひろの絵でできてるのだったらいいのにーと思った。この二冊を読んで思ったのだけど、いわさきちひろの絵は、誰かを待っているような絵が多いと思う。


 この他にも心に残ったのあったんだけど、今すぐぱっと思い出せない、残念。残念といえば、「なんじゃもんじゃ博士」を読んでみたくて、せっかく発見したのに、なぜだかそれにだけビニールカバーがかけてあって、読めなかった。なんでなんだろう・・・。ますます気になる。
 それから、ちょっと前話題になった「葉っぱのフレディ」も読んでみたかったので、読んでみたのだけれど、わたしにはイマイチぴんとこなかった。いいこと書いてあるなーとは思ったんだけど、それは頭で思ったことであって、心臓は無反応。期待しすぎていたのもあっただろうし、たぶん、読んだ時期が悪かったのかな。それに、写真だったしなぁ。わたし、絵本なのに写真がはいってたりするのって、どうも小さい頃から苦手なのだ。なぜだか、大人に欺かれた感じがして。絵本と思って読まなければ、あるいは感動できたかもしれない。
 そんな残念もあったけれど、とってもいい時間を過ごすことが出来た。生きるのって楽しいじゃないかーと思わせてくれるから、本屋って素晴らしい。各国海外旅行するのもいいけれど、そんなお金と労力つかわなくたって、本屋さんや図書館をちょっとまわるだけで、いろんな世界はぐんぐん広まっていく。はー、絵本大好き。
by papiko-gokko | 2005-04-27 15:58
消えないで目覚め続けていつまでもあなたの今日を描き続けて
 神戸に今年から大学生になった妹が住んでいる。中国には、単身赴任の父がいる。地元島根には、母と高校生の妹が残っている。だから、この前の福岡の地震も、中国の反日デモも、そして昨日兵庫で起きた脱線事故も、他人ごとではない。実際父は数日間あまり外に出られなかったというし、妹は昨日脱線した電車に、のったことがあるという。それを聞いた時、背筋がぞっとした。
 怖い。何処でいつ誰が、どんなことに巻き込まれるかわからない。どうかどうか、大事な人の、生きたい命を、どうかとらないでください。もう嫌だ、こんな風に、時間がたつに連れてだんだん死者の数が増えていく報道は、もうもう、怖すぎる、辛すぎる。同じぐらいの年の方や私より若い方も亡くなられているのを知って、なんだかたまらなくて悔しくって、心臓と目頭が熱くなった。私なんかがニュースを見たぐらいで感情的になって泣いたりするのは、いけないことなのかもしれないけど、でも、なんでこんなことが起こってしまったんだ。これ以上、どうか犠牲者が増えませんように。こんなことが二度と起こりませんように。亡くなった方の、ご冥福をお祈りします。
by papiko-gokko | 2005-04-26 20:12 | Diary
夢でさえ君のほぐれた学蘭の襟より上を見られずにいる
 最近、寝るのが楽しい。夢で、いろんな人に会えるから。本当に毎日、今までの人生のいろんな時期に出会った、いろんな人が夢に登場する。忘れかけていたクラスメイトや、怖かった担任の先生や、幼稚園のころの友だち、小学校の時のいじめっこ、近所に住んでいたコ、時々遊んだあのコ・・・本当に、びっくりするぐらいいろんな人がでてくる。
 みんな、今はもうあのころと違っているだろうけれど、夢では当時のまま、声や、着ていた洋服の感じや、髪飾りや、筆箱やカバンまで、鮮明に当時のままでてくる。誰かとさよならするたびに、私の中で、ひとつ、またひとつと、時間が止まるのだ。止まった時間は退屈になって、時間というもののない夢の世界に逃げていって、自由に遊ぶ。私はそれを、楽しんでいる。ケンカ別れしちゃった友だちと仲直りできていたり、現実にはほとんど話せず終わったいつかのクラスメイトと話をしていたり。夢はいい、私のワガママな魂を、許してくれるからいい。
by papiko-gokko | 2005-04-25 20:11 | Diary
実感は時間に預け砂利道をじゃぐじゃぐと行く サヨナラしたの 
 今日はバイトだった。来週のバイトがおわったら、お姉さんが台湾かえっちゃうのに、まだ実感が全然わかない。時間は実感を無視してどんどん進むから、そういうとこが嫌い。あー、好きな人と一緒に居る時間って、いつも短いよ。そういう時間こそ、うどんみたいに、時間がたつほどのびればいいのになぁ。にがい時間に限って、食べきれないから、のびて、もったりもたもたなんだ。
 今、お姉さんにあげる絵本をすごく考えてるんだけど、これがなかなか難しい。まず思いついたのは、「ふたりはともだち」。大好きなんだよなぁ、この感じ。でもこれ、日本の作家さんの本じゃないし、文字数が多くて、読むの疲れるかも。それから、五味太郎の「いっぽんばしわたる」。これは、日本語のおもしろさがあふれてて、お姉さんが台湾の子どもに日本語を教える時、ちょっとおもしろい教材になるんじゃないかなーとか思ったから。でも、なんかこの手の絵本は、好き嫌いがわかれそうで、ちょっと怖い。あと、林明子さんの絵の本もいいかなぁと思っている。可愛い優しい物語ばかりだし、日本の綺麗な風景がたくさん描かれていそうで、いいなぁと。でも、うーん、どうなのかなぁ。あんまり大きな本だと、荷物になっちゃうだろうかとも思うし。迷う。

**********
 恋人が微熱らしい。最近バイトが忙しそうだったしなあ。二月から本屋さんでバイトをしていて、本が大好物な彼にとっては最高のバイトだなぁと思うのだけど、ただ学校との両立は慣れるまでちょっと大変そうだ。この日記にかくと、熱がさがる伝説が私のなかにあるので、今回も書かせてください。熱が下がりますように。でも35度とかには下がりすぎませんように。明日目が覚めたら、ピカンとよくなっていますように。
by papiko-gokko | 2005-04-24 20:11 | Diary
ねばりけのある街並みだ君なしじゃもはや正しく歩き出せない
 矢井田瞳の『見えない光』という歌の中に、「私の見たい景色が向こうからやってくる今日はそんな日」というフレーズがあるが、今日は、まさにそんな一日だった。バイトに行く途中ですれ違ったベビーカーを押して歩く女の人、バイト中お店にきたパパとママと小さな女の子・・・なんだか、とても眩しくて、私ってお母さんになりたいんだなぁと、改めて気付いた。自分で生んだ命を、愛してみたい。綺麗なものをたくさん見せて、楽しい物語をたくさん聞かせて、やわらかい歌を繰り返し歌って、いろんな笑顔を教えたい。
 自分の夢を追いかけて、自分を愛し自分のために生きるいまどきの女性には、なれそうにない。一人じゃ生きていけない。愛すべきものがなにもなくなったら、バランスがとれなくて、たぶん足から呼吸が止まって死んでしまう。両手を繋いで、両手で抱きしめて、胸とお腹と腿と腕と、月のポジションで、私じゃない愛しい命を守りたい。

***********

 今日はバイトで、一緒に働いてるお姉さんに、台湾の住所を教えてもらった。遊びに来てくださいって言ってくれて、すごく嬉しくて、行きます!行きます!って言った。5月1日、お姉さんとの最後のお仕事の日まで、あとちょっと。四月ははやかったなぁ、むっくり起きて、目をこすってるうちに、ハラハラっとすぎちゃったよ。
 お姉さんは、台湾に帰りたくないなぁと言っていた。「日本に来たばかりのころは早く卒業して台湾に帰りたい!って思ってたけど、今は、こっちの生活が自由で楽しいし、帰りたくない。」って。私と同じだ。私も、島根から東京にでてきたばかりのころは、とにかく早く実家に帰りたかったのに、今では、東京での生活が体に染みて、大事な人たちもいて、ちょっとずつ居場所をみつけて、もう地元に帰って生活したいとは思わなくなった。お姉さんは日本に五年もいて、日本で恋人もできたのだし、友だちもいるだろうし、とても辛いと思う。
 はぁ、やっぱり、どうしても淋しいよう。。今日は暇だったから、ふたりで冷蔵庫とか拭いて、煤けてたのがすっごいピカピカになって、おもしろかったよう。お姉さんの門出?を祝って、なにかプレゼントを贈ろうと思ってて、今、絵本にしようかなぁと思ってる。綺麗で優しい柔らかい日本語の絵本がいいな。なにがいいかなぁ。なにかいい絵本を知っている人いたら、教えてくださったら嬉しいです。
by papiko-gokko | 2005-04-23 20:10 | Diary
この部屋を君が発つまであと五分おなじ量だけ残すコーヒー
 最近、心身ともにぼっさりしていたので、まず美容院で髪を10センチほど切ってもらい、それからカラオケに行った。初ひとりカラオケだったので、緊張のあまり脳内対人チャンネルを合わせ間違えて、バイトバージョン「もりそば一枚お願いします!」のノリで「ひとり一時間お願いします!」と言ってしまい、入って早々逃げたくなった。でも、店員のほうに無駄な感情がなくてマニュアルどおりの対応をしてくれたので、助かった。マニュアルって素晴らしい。
 部屋の番号札とマイクをゲットしてしまえば、もう大丈夫。部屋にそそくさと駆け込んで、まずはスピッツからスタート。最初はちょっと恥ずかしさと寂しさを覚えたけど、1曲歌い終わってからは、もうすっかり楽しい気分になって、稲葉ソロ、アジカン、ガーネットクロウ、中島みゆき、鬼束ちひろ・・・と、手当たり次第、歌って歌って歌いまくった。
 女性の歌はどうも私には高くてきつかったけど、中島みゆきだけは丁度ぴったり音域があって、のびのび歌えた。みゆきは大勢でのカラオケじゃなかなか歌う勇気がないので、やっぱこういうときに歌っておかないと。最後の方は、スピッツばかり歌っていた。スピッツのメロディを声でなぞるのって、すごく気持ちいい。体がすーっと音になって、どこかへ流れていってしまいそうになる。何度か魂がドーナツ化現象起こしてた。
 ラストにスピッツのロビンソンを歌い、空っぽだけど満たされているような、不思議な気分で、時々スキップしながら帰った。久しぶりにスキップをしたら、びんびん体が地面をはじいて、少しずつ、自分の自分なりのリズムがもどってきた気がした。早く走れなくなってもいいけど、スキップは、歳をとってもずっとずっと、できていたいな。
 私はすぐに、どうでもいい雑音を食べ過ぎて、ぐわぐわしてしまうから、時々こうやって歌って、自分の声を吐くのがいいのかも。考えてみれば、中学校の時はコーラス部で、高校は演劇部で、いつも声を吐いていたんだ。ひとりカラオケバンザイ。
by papiko-gokko | 2005-04-22 20:09 | Diary
意味なんてないんだよ 
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ぼくの名前はメロヘロさ~伸びて縮んで飛び跳ねて~今日も一日ご機嫌さ~カエルに間違われることが~どんなことより大嫌い~お腹がへるとバラバラになる~踏むな笑うな転がすな~
by papiko-gokko | 2005-04-20 20:05 | Diary


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