日記と短歌
by papiko
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草いきれ君とやぶった約束を夢で叶えてまた思い出す
 過ぎていく時間の中で消化し切れなかったいろんな出来事と言葉は、私の背後にいつまでも停滞している。そして時々なにかの拍子に竜巻になって、私をいきなり襲うのだ。竜巻は、私の中身を散らかすだけ散らかして、また私の背後に停滞する。ずっとずっと、消えるつもりはないんだろう。
 もう二度と会えないであろう人たちに私が置き去りにしたままの言葉、会えない人たちが私の中に刺しっ放しにした言葉。言えなかったごめんね、聞き損ねた理由、断っちゃった「一緒に遊ぼう」。竜巻に襲われて散らかってしまった心の中を片付けながら、あぁ、君たちをまだ、私は覚えていたんだね、こんなにもそのまま忘れていないんだねと、けだるくなる。
 当時のままインプットされているいろんなみんなの声も表情も、今はもう変わっているに違いないのに、私の中ではいつまでもリアルに生きていて、どれもこれもが解決されないままで、たぶんこれからもずっと解決されないまま背中にひっついているんだと思う。それを思うと、なんだかけだるい。もういいから、消えてくれ。
  
 商店街を歩いて、いい香りのする果物屋さんの前を通ったとき、ああ果物になりたいなぁと思った。みかんとかりんごとか、ありふれながら愛されている果物がいい。でも、果物は人間と一緒で腐るからなぁ。おもちゃ屋のおもちゃの方がいいかもしれない。あんまり人気がなくて、子どもの手に届かない棚の上のほうに片付けられちゃって埃かぶってる箱の中にあるやつ。
 違う、違う。本当は、果物屋さんの前で果物を見て、おもちゃ屋さんの前でおもちゃを見て、「わぁこれを買って帰ったら、あのこ喜ぶだろうな」と思って楽しくなる、お母さんになりたい。

 ヘイヘイヘイに久しぶりにB’zがでた。カッコよかった!でも、個人的には、稲葉さんおでこ出さない方がカッコいいと思う。男の人がおでこだしている髪型は、どうも基本的に好きじゃないらしい。
by papiko-gokko | 2005-02-28 19:04 | Diary
雪の道君の歩幅で編み込んだ白く散る息二月の記憶
 私は私の歩幅を知らない。高校まではいつもひとつの流れの中で、追ったり追われたりして歩いていたから、自分の歩幅なんて考えたことがなかったから。でも、大学生になってそういう流れから外れて、やっとひとつわかった。どうやら私は、私の好きな人と歩いている歩幅が一番好きらしい。例えば恋人とか、家族とか、友だちとか、実家の犬とか。好きな人と一緒に歩いている時の自分の歩幅が一番心地よい。急ぎ足になったり、ゆっくりになったり、人や日によっていろいろバラバラだけど。だから、もしもいつか本物のひとりぼっちになってしまったら、私は自分の影法師の歩幅に張り付いてしまって、しゃがんでしまって、もう進まないかもしれない。
 この感覚は依存ではなく共存だと思いたいけど、みんなは私がいなくても歩けるんだから、やっぱり私の一方的な依存になるのかな。

 短歌むずかしい。私はなんで詠むのかな。何かに応募しているわけでも、参加しているわけでもないしのに。何でこんなに毎日詠み続けるんでしょう。意地でしょうか、癖でしょうか。ビートのような何かを維持したくて、やめられない。
by papiko-gokko | 2005-02-26 00:20 | Diary
こんな日にこんなに青く晴れないで 少し私を知りすぎた空 
 楽しい用事で郵便局へ行った帰り道、ぼけーっと散歩していたら、吹き飛びそうな突風が吹いた。春一番だ。風に毛糸の帽子とマフラーを攫われそうになって、とっさに頭と首を抑えて歩いた。春一番がこんなに強い風なのは、「毛糸の帽子やマフラーの季節がもうすぐ終わるぞー!」と、合図するためなのか。ちょっと乱暴すぎるのは、春特有の照れ隠しか、まったく春は可愛い。
 春は大好きだ。私の生まれた季節だし。家の近くの空き地一面に、昔はレンゲやシロツメクサが咲いていて、友だちといろんなものを作って遊んだのを思い出す。それに日本の春といえば、やっぱり桜。地元にもいろんなところで桜が咲いていたけれど、桜を見上げて目を細めるようになったのは、上京してきてからのような気がする。なんだか、都会の桜って、散り方が綺麗なのだ。華やかで繊細で、一枚一枚に存在感があって。なんでだろう、土の匂いがないのにちゃんと咲くから?田舎の桜より、たくさんの人に見上げられているから?不思議だ。
 そういえば、ケツメイシの新曲のさくらに、「舞い散るサクラ舞い戻る記憶」というフレーズがあって、うわぁこのまま短歌になるじゃん!と思った。ヒップホップと短歌って、実はちょっと似ているような気がしないでもない。正直ヒップホップは、私にはよくわからないんだけど。
 短歌といえば、ブックオフで俵万智「かぜのてのひら」を購入。他の歌集はもっていたんだけど、これだけ持っていなかったから、ずっと欲しくて。やっぱり俵万智の短歌はいい。こんな歌を詠みたいって、いつも思わされる。
by papiko-gokko | 2005-02-23 00:20 | Diary
諦めの理由が欲しい当てはまる答えが欲しい濁す境界
 ちいさいころ、大きくなったら、誰もがなりたいものになれるんだと思ってた。大きくなったら誰もが、自分の最も得意なことを生かしたお仕事をできるんだと思ってた。例えば看護士さん、スポーツ選手、歌手、運転手、作家、ケーキ屋さん・・・だれもが自分の仕事を、大好きなんだと思ってた。
 だけど、それは違うんだなぁと、最近になってわかった。自分の力で生きていくということは、そんなに単純なことではないんだ。世の中には、自分の好きなことや趣味を楽しむために仕事してお金を稼いでいる人と、自分の一番好きなことや趣味自体を仕事にしている人と、二通りの人がいるのかなぁと思う。そして、そのどちらも、同じぐらいに素敵なことだと思う。
 この二通りで考えるなら、私はたぶん、前者になるだろう。自分の趣味を仕事にすることは、かっこいいけど、すごく大変なことだ。趣味としてやっているなら、それをやりたい時に好きなだけやればいいけれど、仕事の場合は、したくない時もしなければならないし、やりたくてもできないことだってあるのだ。一番好きなことを仕事にしてもその好きなことを嫌いにならないでいられる自信も覚悟も情熱も、私にはない。それ以前にまず、生きるための仕事として成り立つような趣味をもっていない。
 だから、考えなくちゃいけない。自分に出来ることは何か、自分に向いている業界はどこなのか。そういうことを知りたかったら、説明会とか、もっと参加するべきなんだろうけど、どうもなんというかなかなか覚悟が・・・。家でぼけぼけ考えて今のところたどり着いたのは、教育業界。といっても、指導する人じゃなくて、事務のほう。専門学校とかの事務の仕事について、パンフレットやお便りをつくる広報の仕事とかできたら楽しいなぁと思ったりする。
 あーだけど、わからない。とにかく、あんまり周りに急かされないように、自分のペースでやろう。どうにかなるさ、なるようになるさって、なるべくでっかく構えていよう。恋人にも言われたけど、私は本当にすぐ、「うあああもうダメだー!」ってなりすぎるので。
by papiko-gokko | 2005-02-22 00:19 | Diary
すれ違う空車タクシー走れない僕を拾って今を抜けてよ
 今日もバイトが忙しかった。忙しいって、心を亡くすと書くのに、私の場合は亡くなってくれない。逆に、忙しさが増してくれば増してくるほどに、心が膨張してくる。しかも、イガイガ尖りながら膨張するので、痛くて息苦しい。そういうときは、ちょっとお客さんの言動に心が動揺しただけで、一気にその場で蕎麦啜ってるお客さんみんなが嫌な生き物に見えてきて、憎悪や嫌悪の感情に支配され始め、目を見れなくなる、笑えなくなる、レジを打ち間違える。
 本当にまったく、接客のできるような器じゃないんだよ、私。のろくてどんくさいし、融通が利かないし、状況判断悪いし、二つ以上のことを同時に考えることもすることもできない。なのになんで飲食店でバイトとかやってるんだ私。
 仕事をするということ自体は、嫌いじゃない。いつもバイトが終わったあとの帰り道は、気持ちがいい。仕事内容に関しても、接客以外の仕事は、どれも好きだ。暇な時にノリを切ったり、お絞りをあっためるボックスに詰めたり、箸を袋詰めしたり、ヤクミを分けたり、洗い物をしたり、そういうことは、全然苦じゃない。ただ、接客だけは・・・。ノリを切っているときにお客さんが入ってきて、ノリを切ることを中断しないといけなくなると、憂鬱な気持ちになってしまう。

 ・・・ワガママなのです。私のこんなすべての感情は、ワガママという一言で、片付くのです。もうどうでもいいから、子どものふりしてぐずぐず泣いて、それで終わらせとけばいいです。もしくはもっとワガママ言って、誰かにガツンと叱られたらいい。叱られないとダメだ、私、こんなにワガママなのに。
 本当の気持ちと本当の気持ちがぶつかりあって、嘘の主張をつくりだす。
by papiko-gokko | 2005-02-20 00:18 | Diary
雨の夜の赤信号の危うさにあなたを待っていられなくなる
 祖父の肺の手術が、一応無事終わった。水曜日に一度手術して、でも空気が漏れてしまったらしく、昨日の夜緊急で再手術をしたのだそうだ。再手術は、最悪の場合死んでしまうか人口の肺を背中に背負って生活をすることになるかもしれなかったのだけど、そういう事態にはならず、普通に空気の漏れていた穴をふさぐことが出来たと聞いた。
 再手術が無事に終わって、ICUで祖父が目を覚ました時、叔母(祖父の娘)も、私の母も祖母も、いっぱい泣いてしまって、まだしゃべることができない祖父にジェスチャーで「泣くな」と怒られたそうだ。祖母は、祖父の手を握り、「ああ、手がぬくい、よかったよかった。」と、繰り返していたらしい。
 そのことを電話で母から聞いて、私も涙が出た。私も今すぐおじいちゃんの側にいきたいという思いが、破れそうに溢れた。家族と遠く離れているということは、こういうことなんだなぁ。自家用ジェットがあればいいのに。東京から島根なんて、ぎゅーんとひとっとびなのに。
 今まで、自分自身が入院したことはあっても、家族が病気で入院したなんてなかったから、今回、いろんなことを感じた。家族の誰かが入院することが、こんなにも日常のリズムや漂う空気を変える事だなんて、知らなかった。家族の誰かが入院すると、家族みんなが同じ雲を背負うから、みんなそれぞれ家族に対して、いつもより素直に優しくなれるかもしれない。
 母の話では、祖父の回復力はすごいもので、まだICUにいるというのに、もう禁煙パイポを吸いながらテレビを見ているのだそうだ。すごい気力と体力。さすが、川で鮎を釣り、山でイノシシや鹿を撃っていただけのことはある。
 祖母や母は、毎日病院に通っているし、妹たちもちょくちょくお見舞いにいっているのに、東京で自分のことで頭をいっぱいにしてのほとんとしている私は、ダメな孫だなぁ。帰省した時も風邪引いちゃって、一回しかお見舞いにいけなかったし。退院したら、東京からお花でも送ろう。いや、おじいちゃんにお花って似合わないから、禁煙パイポがいいか。

 今日は、こんな微妙な内容の日記を書いて、ごめんなさい。こんなことでも、私の中では結構衝撃が大きくて、衝撃が大きいことがおこると、私は誰かに話さないと心の振動がおさまらないものだから、誰かに聞いて欲しくて、ここに書いてしまいました。それに、この日記に書くと、早く元気になる気がするのです。私の風邪も、書いたらささっと治ったし。
by papiko-gokko | 2005-02-19 00:17 | Diary
君なんて忘れたけれどあの街であの頃のまままた出会いたい
 家にいるときは、同じ音楽ばかり聞いている。同じ音楽を繰り返し聞きながら、同じことばかり悩んだりしている。全部むりやり解決できればいいのに。 あぁ、なんだか今日は、やけに疲れた。買い物以外、なにもしてないのに。

*****こぼれ短歌*******
夢の中あなたに触れた指先で卵を割って顔を洗って

とまらない君の背中を追いかけた見失うのを恐れ望んだ

ぎこちなく抱きしめるから隙間から鼓動が逃げてしまうじゃないか
by papiko-gokko | 2005-02-17 00:17 | Diary
切り捨てた幼い理想不可解なモチーフばかり転がる未来 
 何かを、誰かを好きでいないと、私はダメになってしまう。今までずっと、常に何かを大好きでいた。何かを好きでいたから、大丈夫だったのだと思う。大学は絶対東京がいいって思い始めたのだって、好きなものやそれを作り出す世界が、たくさん東京にあるからだったし。
 何かを好きでいることで、私は歩けているのかもしれない。好きという感情の自由を奪われたら、心の呼吸は止まるだろうなぁ。そしてどんどん崩れていくと思う。何も好きじゃなくなったら、朝起きる理由もわからなくなる。あれが好き、これが好き、好き、好き、好きと繰り返すことで、私はどこでも私でいられる。

 前から、お店でかかるたびに、いい歌だなぁ・・誰の歌なのかなぁ・・・と思っていた歌の題名と歌っている人たちの名前が、今日歌の大辞典を見ていてやっとわかった。アンダーグラフの『ツバサ』。歌詞も丁寧で真剣でいいし、歌声も私の好きな感じ。ちょっとだけ鼻にかかったような。私はいいなぁと思ってから、その人たちについて知るまでに、いつもかなり時間がかかってしまう。
 今日の歌の大辞典は平成3年。3位だったKANの「愛は勝つ」の歌詞に、普通に感動している自分がいてびっくりした。「心配ないからね」という優しい言葉から始まるサビがいい。心配ないからね、大丈夫だからねって、嘘でもいいから言って欲しい世界だし。「愛は勝つ」の直後に大塚愛の新しい曲がかかって、「もっともっとあたしを愛してぇ~」と甘ったるい声で歌っているのを眺めながら、いろんな愛があるもんだ・・・と思った。
by papiko-gokko | 2005-02-16 00:16 | Diary
眠れぬ夜過ぎたもしもを並べては独りよがりの寝返りを打つ 
 なんだか私は、大事な人に叱られすぎるし、大事な人の前で泣きすぎるなぁと思う。大事な人の前では、ずっと笑っていたいのに。大事な人の言葉は、直接感情の真ん中に入ってくるから、私はそのたびぐしゃっと崩れて、ワガママになってしまう。困ったことだ。

 今日はやっと熱が下がって、入院中の祖父のところへお見舞いに行ったり、母の買い物についていったりした。大人の自分を見せる予定だったけど、風邪をひいてしまったので、子どもの頃風邪を引いた時と同じぐらい世話と心配をかけてしまった。「子どもの頃と全然かわってないわね」と、母に言われてしまった。当初の予定では11日に東京へ戻るはずだったけど、熱が出たこといによって明日14日にのびてしまった。バイトも休ませて貰ってしまった。
by papiko-gokko | 2005-02-13 00:15 | Diary
風邪
 実家に帰って早々、風邪を引いてしまって、微熱がでて、日記をちゃんとかけません。
 でも明日には元気になる予定です。もっといいこにするので神様お願いします。東京に帰りたいです。月曜日にはチョコをつくるんです。
by papiko-gokko | 2005-02-09 00:15 | Diary


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