日記と短歌
by papiko
カテゴリ:幼稚園生活(長女)( 21 )
また今日も椅子取りゲームしたかった卒園なんてよく分からない
 幼稚園、最後のお誕生日会、最後のお弁当日、最後の放課後園庭開放。一つひとつ、最後が通り過ぎていきます。今朝、園門で立って園児に朝の挨拶をしている園長先生に、ついにはじめて、きちんと立ち止まって目を見て頭を下げて大きな声で挨拶をする、ということができました。
 最初のころは、まず大きな声で挨拶することができなくて、年長になったころやっと大きな声を出せるようになり、立ち止まって先生の目を見るところまでできるようになったのは、2学期の終わりごろでした。しかし、残る課題であるお辞儀は、恥ずかしいのか、タイミングが難しいのかなかなかうまくできず、あるとき私が「お辞儀もするんだよ」と注意すると「おかあさんは言わないで!」と怒ったので、それ以来何も言わずに、毎日祈るような気持ちで、挨拶する長女の後ろ姿を見ていました。昨日までは、先生の前で立ち止まるところまではできても、どうしても頭が深く下がらなくて、ヤキモキしていたのですが、今日突然、びっくりするくらい、これまでとは比べものにならないきれいなお辞儀をして、大きな声で挨拶できたのでした。
 最後の最後でやってのけるなんて、うちの子ってば最高じゃないかと、つい親バカなことを思いつつ、元気な背中をいってらっしゃいと見送ったら、なんだか急に、体中の力が抜けてしまって、再び自転車にまたがる気がしなくなって、次女を乗せたまま、家まで押してふわふわと歩きました。途中で同じクラスの子とすれ違い、挨拶を交わしながら、ふいに泣きそうになりました。
 卒園が近づいてから、ふとしたことで、涙ぐんでしまいます。幼稚園の体操服を干しているときとか、長女の髪の毛を撫でているときとか、ああこの子、もう幼稚園児じゃなくなるんだなあと思うと、寂しさと誇らしさで胸がいっぱいになります。そんなふうに感慨にふけっているのは親だけのようで、長女本人はケロッとしています。ただ、卒園したらもう今のクラスのみんなとはもう遊べなくなるんだというのは、なんとなく分かっているようで、今日お昼ご飯を食べながら「もっと椅子取りゲームしたかったのに、今日できなかった」と、うるんだ声でつぶやいていました。つられて私も泣きそうになったけれど、新一年生になる喜びが、そんな寂しさは吹き飛ばしてくれることでしょう。ここ最近、ますます一年生になる自覚が芽生えてきたのか、朝の着替え準備やティッシュハンカチの用意を自分でするようになるなど、また一つ、大きく成長した気がします。
 長女がはじめて経験する、慣れ親しんだ日常との大きなお別れ。まったく、長女にとっても私にとっても、なんて濃厚な2年間だったことだろう。しんどいこともあったはずなのに、別れが直前に迫ると、それも含めて何もかも眩しい思い出に思えてきます。別れが昨日までの日常を遠い過去に変えるたび、自分の人生に愛しいものが増えていきます。

by papiko-gokko | 2017-03-15 23:09 | 幼稚園生活(長女)
距離感が掴めなくなる参観日お互い妙によそゆきの顔
 3月になりました。1月の終わりごろ芽をだしたベランダのチューリップもぐんぐん伸びてきて、あと半月足らずで、長女の卒園式です。少し前に最後の参観日もあって、子どもたちの歌や踊りを見たり、一緒にリズム遊びなどしてきました。元気に声を合わせて歌うみんなの顔を一人一人眺めていたら、ああこの子たちみんな、もうちょっとでこの幼稚園を巣立つのかあと、急激に感極まって、声を上げて泣きたい衝動に駆られました。前にも書いた気がしますが、発表会や運動会でも、長女ひとりだけを見ているときより、長女から目を離して、ふとクラス全体の子たちを眺めたときのほうが、感動の涙がこみ上げてきます。長女だけに意識を集中していると、髪ゴムが変になってるなあとか、ハンカチがポケットから飛び出しそうになってるなあとか、そんな小さなことがあれこれ気になって、直してやりたくてうずうずして、感動どころではなくなってしまうのです。卒業式は、細かいことが気になってうずうずしないよう、ちゃんと長女の門出を心から祝ってやれるよう、身だしなみを完璧にして式に挑もうと思います。
 卒園式に未就園児は出られないため、卒園式の日、次女は人生初の託児経験をします。これまで、自分や夫の親に1時間程度預かってもらったことくらいなら何度かあるものの、知らない人に家以外の場所で長時間預かってもらうのは、完全に初めてのことです。幼稚園内で先生が託児をしてくれるようなので、場所見知りはないと思うのですが、どうなることか、想像がつきません。つい先日も歯医者さんで、治療中はまったく泣かなかった次女が、私が会計に立ってそばを離れたとたん大号泣しました。だからまた、私から離れたら大号泣するかもしれません。すんなりとはいかないだろうなあと、今から気がかりです。
 ただ最近、次女という子は思いのほか、場の空気を読んでわきまえることのできる子であることに気づきました。家では破天荒キャラの次女ですが、一歩社会へ出ると、その場の空気を全身で感じ取り、できる限りそれに見合った行動をとろうとするのです。だから、参観日のときも絶対に騒がないし、参観日後のPTA集会でも、ほかの未就園児たちが、室内に用意されていた遊びスペースで遊んでいるにもかかわらず、次女は私の膝から一歩も離れず、そして一言も発することなく、1時間以上ずっと静かに前を見据えて座り、難しい大人たちの話を聞いていました。そんなふうに、場の空気を全力で感じ取るタイプの子だからこそ、私のそばから離れることが、不安でしかたないのかもしれません。長女は場の空気うんぬんよりも、自分の好奇心、探究心のほうが断然勝る子なので、次女くらいのころにはもう、遊ぶスペースがあったら私から平気で離れて遊んでいました。家の中では次女が、どうやら家の外では長女のほうが、自由人になるようです。
 人生初の託児、果たして次女は場の空気を読んで、ちゃんと泣かずにがんばれるだろうか。それとも歯医者のときのように、パニック状態で号泣してしまうだろうか。どうか前者でありますように。

 今日はひな祭りだったので、例年通り、雛人形の前に子どもたちを並ばせて写真を撮りました。長女は幼稚園で作ってきたおひな様の飾りを手に持ち、次女にはアンパンマンの雛あられを持たせて撮影しました。次女は手をピースのかたちにしようとして自分の手ばかり見るし、長女はすぐにふざけて変顔をするしで、なかなかうまく撮れませんでしたが、それでもなんとか、去年とよく似た、今年の写真が撮れました。こうして同じ場所で同じように写真を撮ると、成長がよく分かって、感慨深くなります。まだ首の据わらない長女を雛人形のそばで抱いて写真を撮ったのが、もうずっとずっと遠い昔のことに思えるけれど、あれはまだたった6年前のことなのか。次女が生まれた年のひな祭りは、引っ越しの直前で、めちゃくちゃな状態の中、それでも飾って、私が次女を抱いて、そばに長女を立たせて、写真を撮ったなあ。もう長女も次女も、私が抱かなくても、ふたりで並んで立ってポーズをとれるようになりました。去年までは、雛人形を出すあいだ、次女を夫に見てもらっていたけれど、今年は次女も一緒に出しました。お雛様、どうかこれからも娘たちをお守りくださいと、祈りを込めて飾りました。いろいろな力に守られながら、二人とも、どんどん成長していきます。眩しいです。眩しくて、寂しくて、幸せです。

by papiko-gokko | 2017-03-03 21:47 | 幼稚園生活(長女)
もうそんなことを言うのかまだそんなことで泣くのか卒園間近
 節分の日。去年の節分では、鬼がくる豆まきが怖くて幼稚園を休んだ長女でしたが、今年は「○○ちゃんが、ただのお面だから怖くないって言ってたもん」と、勇気を奮い立たせていきました。お迎えに行くと、園庭じゅうに豆が散らばっていて、次女が「どんぐりみたい」と夢中で拾い集めていました。かなりの数がまんべんなく散らばっていたので、鬼も園児も、相当走り回ったのでしょう。帰ってきてから感想を聞くと「ただの人間がお面かぶってただけだったから怖くなかった」と、誇らしげに言いながら、幼稚園でもらった豆と、画用紙で作ったピンクのお面を見せてくれました。ああ、とうとう、鬼が怖くなくなってしまったか。成長しちゃったな。
 数日前には、生活発表会にもありました。歌、合奏、劇、運動と盛りだくさんの発表会です。年中のときに比べると、年長さんの発表会は、やはり断然見応えがありました。ピアノの演奏に合わせてずらずら出てきて舞台のひな壇に並んだ年長さんたちは、カメラやビデオを構えた大勢の大人たちを前に、みんな今にも泣き出しそうな笑い出しそうな、ふだんと違う緊張感たっぷりの顔をしていました。年中さんのときも緊張はしていたけれど、去年の緊張が、なんで今日はこんなに大人がいっぱいいるんだろうという素朴な疑問から来ている感じだったのに対し、年長さんの場合は、発表会がどういうものかをもうしっかり理解しているからこその、失敗したくないなとか、いいところを見せたいなという思いから生まれてくる緊張なのが、見ていて分かりました。長女も朝からすごく緊張していたようで、ふだんはめったに転ばないのに、その日の朝は幼稚園に行くまでの道で、二度も派手につまずいて転びました。
 歌も、合奏も、劇も、運動も、長女を含め、みんな本当にがんばっていて、キラキラしていて、心が洗われるようでした。入園したてのころ、毎朝下駄箱で泣いていた子が凜々しい顔つきで立派に木琴を演奏していたり、囁くような声でそっとしゃべるのしか聞いたことのなかった子が大きな声でハキハキと台詞を言っていたり、ちょろちょろ落ち着きのなかった子がちゃんと自分の立ち位置やタイミングを把握して役目を果たしていたり。わが子の成長は日常でも感じることができるけれど、ほかの子の成長はこういう場でしかなかなか分からないので、ああみんな、こんなに大きくなったんだなあと、長女と一緒に園に通った子たちみんなの成長ぶりに胸を打たれました。また、その一方で、可愛いピアノの演奏に合わせて行進し、大きな口をあけて歌い、時々はにかみながら全力でがんばる子たちの様子を見て、年長さんってまだまだこんなにも純真でまっすぐで屈託がない年頃なのかと、新鮮な気持ちにもなりました。みんな本当に一生懸命で、ひねくれて冷めている様子の子なんて、一人もいませんでした。人って一体、いつごろひねくれるんだっけ。
 がんばる姿に涙ぐまずにはいられない場面もあれば、ほのぼのした笑いに包まれる可愛らしいハプニングもあり、この1年の成長と園児の純真さをたっぷり感じることのできた、とても温かな発表会でした。次女も楽しかったようで、一度もぐずったりすることなく、長女が出ているときも出ていないときも、真剣に舞台を見ていました。そして幼稚園が終わってすぐ長女に「ぜーんぶ、たのしかったよ!」と伝えて、長女を喜ばせていました。長女はビデオで舞台の上の自分の姿を見て、実に満足げです。「長女のアップだけじゃなくて、もっと劇全体を撮ったほうが楽しいのに」と、私のビデオの撮り方にダメ出しまでしてきます。まったく、成長しちゃったな。

by papiko-gokko | 2017-02-03 23:18 | 幼稚園生活(長女)
気がつけば思い出だらけ園庭の水たまりからあふれ出す声
 長女が風邪をこじらせ、発熱。今日はお休みしました。午前中に病院で薬をもらい、午後からはちょうど長女の幼稚園で個人懇談がある日で、熱の長女を雨の中歩かせるわけにもいかず、長女だけ家でお留守番させて、次女とふたりで懇談に行ってきました。行き先は幼稚園なのに、行きも帰りも次女とふたりなのが、なんだか不思議で、雨だったこともあり、夢の中の出来事のように思えました。
 懇談では先生から、長女の幼稚園での様子を、いろいろ教えていただきました。仲良しのお友だちとのおままごと遊びにはまっていて、包丁の使い方が上手になってきたこと、最近では竹馬や縄跳びにも挑戦していること、運動会の練習では、最初なかなかうまくできなかった動きを顔を真っ赤にしてがんばって、みんなに拍手してもらえたこと、先生のお話の途中で集中が途切れがちなところがあるけれど、絵本の時間はいつも最後まで真剣に聞いていること、お絵かきや物作りが得意なこと、わりと男の子と気が合ってお弁当の時間などにグループでひとりだけ女の子になっても楽しそうに笑っていること、歌が好きなこと、最初のころは怖じ気づいてうまく参加できなかったしっぽ取りゲームや鬼ごっこにも積極的に参加できるようになったことなどなど、話したのはほんの10分程度だったのに、先生の言葉から、春から冬までに長女が過ごした園生活と、長女の楽しそうな顔やがんばっている姿が、スライドショーのようにありありと浮かんできて、長女がその場にいなかったこともあってか、涙が出そうになりました。先生がずっと長女のことをよく見てくださっていたことが、よく伝わってくるお話でした。
 壁には、子どもたちが水彩画で描いたらしいクリスマスツリーの絵が飾られていて、棚の上には、もうじきあるお楽しみ会で使うのであろう手作りパーティー帽子も並んでいて、長女はいつも、私と離れている時間、この教室や園庭で、先生やお友だちと、力いっぱい精いっぱい楽しく過ごしているのだなぁと思うと、幼稚園に対して、感謝の気持ちでいっぱいになりました。卒園がだんだんと近づいてくるにつれ、幼稚園に対する愛着みたいなものが湧いてきます。うんざりすることも多かったはずなのに、今日は、ストーブでぬくもった教室も、くもった水槽も、廊下にあった大きなツリーも、雨に濡れて水たまりだらけの園庭も、なにもかもが、あたたかく潤んで見えました。
 懇談を終えて、次女とまた雨の道を帰り、近所のドラッグストアで、風邪引きの長女のために甘いジュースやのどあめなどを買って帰りました。長女は寝転んでDVDを見ていて、赤いほっぺをしていました。これまで、10分程度のお留守番はしたことがありましたが、今日は生まれて初めて、1時間近くのお留守番でした。そんなに長く一人でいられるようになったなんて、大きくなったものです。物騒な世の中なので、できるかぎりお留守番などさせたくないけれど、今日のような場合に、ちゃんと一人でお留守番できるようになったのは、かなり助かります。昨日の歯医者での次女といい、今日の長女といい、私がそばにいなくては何もできない子たちではどんどんなくなっていっているのを、ひしひしと感じます。
 風邪薬を飲んで、赤い顔をして寝た長女。明日はよくなりますように。そういえば風邪薬も、いつのまにか、粉薬を水で飲めるようになりました。ちょっと前まではシロップだったし、粉になってからもしばらくは、ゼリーにまぜないと飲めなかったのに、すごいな。そんな長女を見て、最近次女はよく、「長女ちゃんみたいになりたい!」と言うようになりました。憧れのお姉ちゃんになれているなんて、すごい!
by papiko-gokko | 2016-12-13 22:26 | 幼稚園生活(長女)
長女、年長になる
 長女が年長さんに進級しました。登園すると、園庭にテーブルが置いてあって、クラスごとに色分けされいる新しい名札が並べられており、そこで初めて、長女が何組になったのかを知りました。花壇のお花みたいに並ぶピカピカの可愛らしい名札の中から長女の名前を見つけだし、さっそく胸につけてやりながら「きれいな色の名札だねえ」と言うと、長女は誇らしげに頷いて、笑いをこらえるみたいに、頬をふくらませました。3月からずっと、この日を楽しみにしていたのです。クラス替えなどの新しい環境に不安を抱いていたのは私だけだったようで、長女は意気揚々と新しい下駄箱のほうへ駆けていき、自分の名前を見つけ出し、さっさと上履きに履きかえると、ほとんど振り向きもせず、年長さんのクラスのほうへ消えていきました。そういえば入園式のときも、ちっとも物怖じしなかったものな。新しい世界に対する不安より、期待とか興味のほうが強い子なのでしょう。
 今日は始業式だけだったので数時間後に迎えに行くと、子供たちがわらわらと教室から出てきてクラスごとに一列に並びはじめました。長女を探すと行列の一番最後に並んで、まったく焦る様子もなく飄々とした顔で、桜の花びらをいじりながら歩いていました。年中のころから、相変わらずのマイペースぶりです。いつも家にいると、比べる対象が次女しかいないので、長女は手足も長く大きく感じるのですが、同じ年長さんたちと並んでいる姿を見ると、長女はとても小柄で、新鮮な気持ちで眺めました。
 降園連絡と帰りの挨拶が終わり、さあ帰ろうと次女を抱き上げ、それから長女の手をとろうとしたら、ほんのちょっと目を離したすきに長女の姿が見えなくなり、慌ててあちこち見回すと、長女は園庭の片隅で、せっせとタンポポを摘んでいました。本当に、相変わらずの自由人です。入園式の日、あまりの自由っぷりに青ざめたのを思い出しました。幼稚園に通い始めたことで、ルールや周りの状況を理解して集団行動するということができるようにはなったけれど、根本的な部分はあのころと変わっていないのだろうなぁと、その姿を見て思いました。あれしてみたいこれしてみたいという強い思いと新しい考えが、いつでも長女の頭の中には渦巻いていて、だから、あれしなさい、これしちゃだめと口を出してくる母親に、反抗したくもなるのでしょう。
 自転車をこぎながら、新しいクラスはどうだったか聞くと、「楽しかった!」という、一番聞きたい言葉が、爽やかに返ってきて、ほっと一安心しました。一番仲良しだった子とはクラスが離れてしまったけれど、そのこともほとんど気にしていないようです。幼児ってそんなものなのかな。また気の合うお友だちができることを祈ります。楽しい思い出いっぱいの1年になりますように。

 それにしても、長女とたった3時間ほど離れるだけで、ぜんぜん気持ちが違っていて、驚きます。ちょっとぐらいのワガママなら、余裕を持って向き合えます。長女もそれは同じみたいで、幼稚園で何かが発散されたらしく、私に対するふてぶてしさがなくなりました。やっぱり、いくら親子でも、ある程度大きくなってくると、お互いのために、離れて過ごす時間も必要なのだな。この春休み、それを学びました。この反省を生かし、夏休みは、実家に1週間くらい帰省したり、ほかにもいろいろと策を立てて、よい関係を保ちたいと思います。
by papiko-gokko | 2016-04-11 21:25 | 幼稚園生活(長女)
手をつなぎ名前を呼んでくれた人はじめて習うお別れの歌
 年長さんの卒園を目前にひかえ、長女の心が揺れています。昨日もカレンダーを眺めながら、「自分が年長さんになれるのは嬉しいんだけどね、年長さんが卒園していなくなるのは悲しいからね、嬉しい気持ちと悲しい気持ちと両方あって、なんだか、へんな気持ちなん・・・」と、言っていました。
 長女の幼稚園では、入園してすぐに年長さんと年中さんでペアを組み、1年を通して(特に園生活に慣れるまでの期間)様々な場面でペアになった年長さんが年中さんのお世話をすることになっており、長女にも、春からずっとお世話をしてくれた年長さんの子がいました。登園中などに会うといつも長女の名前を呼んで明るく挨拶してくれるその子のことが、長女は入園したばかりのころから大好きで、そういえば最初に長女の口から出たお友だちの名前も、その女の子だったのでした。だから、もうすぐいなくなってしまうのが、寂しくて仕方がないようです。私も、会うたびとびきり明るい声で長女の名前を呼んで手を振ってくれるあの子の存在に幾度となく元気づけられていたので、4月からはもう小学校へ行ってしまうのだと思うと、たまらなく寂しい気持ちになります。4月からは、長女が新しく入ってくる子をお世話するようになるなんて、信じられません。お世話できる? と長女に聞いたら、「いつも次女ちゃんのお世話してるから、できるにきまってる!」と、胸を張って言いました。年長さんの新しいバッヂを付け、張り切ってお世話しようとする長女の横顔が、目に浮かぶようです。
 『おかあさんといっしょ』の大好きなたくみお姉さんとのお別れと、1年間たくさんお世話になった年長さんとのお別れ。今年は長女にとって、生まれて初めて、別れの切なさを味わう春になりそうです。
by papiko-gokko | 2016-02-27 01:15 | 幼稚園生活(長女)
この場所はいつもあまりに陽だまりで眉間に皺が寄ってしまうよ
 先日、幼稚園で生活発表会がありました。長女がクラスのみんなと一緒に舞台に出て、歌ったり、踊ったり、劇をしたり、合奏をしたりするのを、ビデオに収めました。母もこの日のためにやってきていて、私と次女と一緒に観賞しました。
 朝、緊張しているかと聞いたときには、「してない」と答えていた長女でしたが、最初に舞台へ出てきたときの表情はあきらかにこわばっていて、ピアノが鳴って歌い始めたときも、家で歌っているときのようには声を出していないのが、ぎこちない口の動きから分かりました。続いての劇では、おそらくたくさん練習しただろうに、大勢の観客を前にしてみんな緊張してしまったのか、だれもかれも声が小さくてもじもじして、先生の助けを受けながらなんとか台詞を言うような感じで、園児に台詞や動きを覚えさせて演技させるというのは、かなり難しいことなのだろうなぁと思いました。劇の完成度はともあれ、みんなのはにかみが可愛らしくて、ふだん送り迎えのときに見ているのとは一味違った表情を見ることができて、それだけで十分楽しめました。長女は緊張していたのかなんなのか、劇の間中ずっと何かにびっくりしているような顔をしていて、大きな効果音とともにオオカミの出てくるシーンでは、本気で怖がって隣のお友だちの手を握っていました。踊りは劇のときとは打って変わってみんな大張り切りで、長女も振り付けをすっかり覚えて上手に踊っていました。合奏では、タンバリンとトライアングルを、真剣な顔で叩いていました。
 長女が出ているときは撮影で忙しく、それに、ああ今日にかぎって長女の髪がなんかぼさついている・・・とか、ああ靴下がなんかずりかけてる・・・とか、体操服の下から肌着が出そうになってないか・・とか、小さな事があれこれ気になって、感動どころではなかったのですが、長女のクラス以外のときは、目の前の幼児たちをゆったりした気持ちで鑑賞することができ、長女と同じときに入園したこの子たちがもうこんなことできるようになったなんてなぁ・・・と、ふいに感極まって涙ぐんだりしていました。本当は長女のことも、そんなふうにゆったりした気持ちで鑑賞してやりたいのですが、わが子がでているとどうしても、感動よりも心配のほうが上回ってしまうようです。
 人生初の発表会はかなりくたびれたようで、家に帰ってからの長女は、いつもよりちょっとワガママでした。長女がその日の日記に記した「はっぴょうかいだった。ほんばんだった。がっそうした。げきもした。うたもした。たのしかった。うれしかった。とってもつかれた。」という言葉が、この日のすべてを物語っています。楽しくて嬉しくてとっても疲れることが、人生にはこれからもたくさんたくさんあるんだよ。本番が終わってしまったのが、いまは寂しくてしかたないようで、次女を相手に、発表会ごっこをして遊んでいます。長女が先生、次女は園児、私が観客役ですが、次女が言う通りにするはずもなく、それで何度となくケンカになっていました。私もよく、妹とそんなケンカをしていたのを覚えています。5歳になった長女は、ますます私の記憶のなかにある幼いころの私に似てきていて、しみじみと可笑しく、愛しいです。
by papiko-gokko | 2016-02-03 23:06 | 幼稚園生活(長女)
いろいろなかたちの石が投げ込まれ泡立ちながらしずかに沈む
 今朝、長女を幼稚園に送ったあと、幼稚園にちょっとした用事があったので、すぐに帰らず駐輪場に自転車を止め、数分ほどで用事を済ませてから駐輪場のほうへ戻りつつ長女の教室に目をやると、教室から長女がこちらをじっと見つめていました。まだ朝の準備をしている途中らしく、手にはコップの袋か何かを持ったまま、どことなく心細げに突っ立っています。隣を歩いていた次女に「ほら、お姉ちゃんがいるよ」と教えながら、長女に手を振ると、長女は少し間を置いてから、はにかんで笑い、手首だけ使ってこっそり手を振りかえし、それからタタッと自分のお道具箱が置いてある棚のほうへ走っていきました。普段、園門前での別れ際に「いってきます」と手をふるときの明るい緊張感とはまた一味ちがった長女の表情で、ひさびさにすこしだけ、胸の締め付けられるお別れでした。
 お迎えのときには、明日が勤労感謝の日ということで、クラスの園児みんなで声を合わせて「いつもがんばってくれてありがとう、だいすき」と言いながら、一人一人がどんぐりで作った置物をプレゼントしてくれました。長女も、ほかの子たちもみんな、嬉しそうに恥ずかしそうにもじもじにこにこしながら渡していて、ほのぼのと可愛らしいひとときでした。
 しかしそのあと帰り際、長女には悲しい出来事が起こりました。一番仲良しの子の機嫌が悪くて、長女が追いかけて何度「ばいばい!」と言っても返事をしてもらえなかったのです。私のほうを振り返った長女は、悲しみで顔じゅうしわくちゃにして泣き出してしまいました。そのお友だちは気分屋なところがあって、機嫌の悪いときはいつもそんな感じなので、そういうときまで無理に仲良くしようとせずにほかの子にも目を向けたらいいのにと、親としては思うのですが、長女の小さな小さな世界では、そのお友だちの反応が何より大事で、そのお友だちのことが大好きで、ほかの子に目を向けるのは難しいことのようです。大人でもそんなこと、難しいものな。まだまだ感情のコントロールができない子供たちの全力のぶつかり合いは、傍で見ているだけでパワーを使います。
 幼稚園にいるとき、長女の目はいつも大きく開いていて、その瞳は、石が投げ込まれるのを待ち構えている水面のように、張り詰めて見えます。彼女の世界には、毎日いくつもの石が、ときに優しく、ときに乱暴に投げ込まれて、だぼんたぽんぽちゃんと、さまざまな音を立て、泡立ちながら沈んでいくのでしょう。その石のいくつかを、家に帰ってから拾い上げ、私に話してくれることもあるけれど、最近は楽しかったことほど「ひみつ!」と言って、教えてくれなかったりします。日々、水面のような長女の瞳に投げ込まれて沈んでいく石たちが、だんだん蓄積して島をつくり、その島が将来、長女が物事を見定めるための目印になったり、周りを見渡すために上る高台の役割をしたりするのかもしれません。
 10月に引き続き、11月もあれこれ行事があって、遠足においもほり、稲刈りにミカン狩り、収穫祭に演劇鑑賞などなど日々いそがしく、最近の長女は少し疲れ気味ですが、とても楽しそうです。楽しすぎて家でも幼稚園を味わいたいのか、家に帰ってからは自分が先生になって、幼稚園ごっこをしたりもしています。今日は次女も長女のリュックと帽子をかぶって水筒まで下げて、ノリノリで園児役を買って出ていました。また2学期の終わりには個人懇談があるので、先生に幼稚園での長女についてどんなお話が聞けるのか、楽しみです。

 
by papiko-gokko | 2015-11-20 22:55 | 幼稚園生活(長女)
幸せなこと。怖いこと。遠足のこと。
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 前々から依頼していたぽぽちゃんの洋服を、夫が作ってくれました。長女のちいぽぽちゃんと、次女のぽぽちゃんの、色違いのおそろいで2着作ってくれました。ふたりとも大喜びで、とくに着せ替え遊びの大好きな次女は、しきりに着せたり脱がせたりして楽しんでいます。家族の持ち物のなかに、こうして手作りのものが増えるたび、自分の家族と暮らしへの愛しさがあふれてきます。世界中のどこを探してもこの家にしかないものを、家族であたりまえに共有していることが、とても幸せです。

 長女がお昼寝をしているあいだに次女と知らない町にでかけて次女を見失い、そろそろお昼寝から起きた長女がひとりぼっちで不安がるだろうと思いながら次女を探して名前を呼び続け、おかあさんおかあさんという呼び声に向かって走り続けているところで、ぶわっと目が覚めました。それはとても怖い夢で、動悸がして、背中にびっしょり汗をかいていました。起き上がって横をみると、娘たちはふたりとも布団をはねのけて寝ていて、布団をかけ直しながら現実の感触を取り戻したあとも、しばらく寝付けませんでした。
 いま、私にとって何が怖いって、わが子が自分の見えないところ、助けられない場所で泣いていることほど、怖いことはありません。泣くなら私のところで泣いてほしいし、離れていてそれが無理なときにはせめて、先生だったり、仲の良いお友だちだったり、涙の意味を一緒に考えてくれるだれかのそばで泣いていてほしいと願います。まだ、もう少し大きくなるまでは、一人で泣くことのない世界のなかで、生きていてほしいです。そして、涙の原因ダントツの1位がもうしばらくは、「お母さんに叱られた」だったらいいと思います。

 今週は幼稚園の遠足があり、はじめて長女が私や夫と一緒ではなく、一人で(といっても、もちろん幼稚園みんなと一緒ですが)バスに乗りました。長女は先生に誘導され、少し緊張した面持ちでお友だちと手をつないで乗り込んでいき、バスに乗ってしまったあとはもう姿が見ませんでした。私はほかのお母さんたちと一緒に、まるで異国へ向けて出航する船を見送るかのごとく、出発するバスに手を振って見送りながら、こんなふうに、公共の乗り物に乗ったわが子を見送る日がくるなとは・・・と、ひそかに感極まり、泣きそうになりました。県内のちょっと遠いところまで行くだけの遠足と分かっていても、どうか無事で帰ってきてねと、オーバーに祈らずにはいられませんでした。それは夫も同じだったようで、昼休みにわざわざ電話をかけてきて、「無事に帰ってきたらすぐにメールして」と頼まれました。
 帰りの時間に迎えに行くと、みんなバスで寝ていたのか、ぼやーっとした顔の子が多く、長女もやはりぼやーっとした顔で降りてきました。全員降りてさよならの挨拶が終わり、ばらけたところで「おかえりー」と長女のそばに駆け寄っていくと、長女はしばらく歩いてから、おんぶーといって泣き出したので驚きました。ふだんはこんなこと言わないので、遠足のあいだ、よほど気を張っていたのでしょう。次女がいておんぶはできなかったけれど、次女と長女をそれぞれ両腕にかかえてしばらく歩いたら満足したらしく、降りて麦茶を飲み、そこからは元気を取り戻して歩き始め、運動会とはまた違った緊張の場面が、きっとたくさんあったのだろうなぁと思いながら、そんな長女の後ろを追いかけました。
 長女の話してくれた遠足の話はどれも愉快で、話の中にときどき、お友だちがこんなこといったーというレベルのプチトラブルエピソードもあったけれど、全体的に楽しめたようでした。なかでも長女の心がもっとも踊ったのは、お弁当のあとおやつを食べているとき、年長組の先生が「そのおやつ、先生が子供のころにもあって、先生、大好きだったんよ、いいなあ」と言ってくれたことだったようで、その話を私にも夫にも、繰り返し話していました。どこへ行ったのかはそのうち忘れてしまっても、その先生とお菓子の思い出は、いつまでも長女の記憶に残るような気がします。リュックサックの底や敷物にひっついていた砂も含めて、長女の話してくれたことぜんぶ、私も一緒に覚えておこう。
by papiko-gokko | 2015-10-29 22:05 | 幼稚園生活(長女)
園庭に愛のシャッター降り注ぎビニールまとった園児らが舞う
 朝、水道の蛇口をひねると、キンと冷たい水が出て、思わずお湯をひねりたくなりました。自転車を漕いでいると、どこからともなく、金木犀の香りが漂ってきました。そこかしこに、子どもの喜ぶ赤い実がなり、日に日に秋が深まっています。

 週末に長女の幼稚園で開催された運動会は、ほのぼのとしてあたたかく、とても愉快なものでした。客席の場所取りなど殺伐とした感じになるのかなと怯えていましたが、いざ行ってみると、園児の数自体がそれほど多い園ではないので、のどかなものでした。私たちは次女もいたので、一応後ろのほうに敷物は敷いたものの、ほとんど立ってあちこち移動しながら過ごしました。長女の晴れ姿を見るため、私の両親と下の妹もかけつけて、あっちでもこっちでもカメラを構え、あらゆる角度から長女の勇姿をカメラに収めました。
 競技中も待っている間も、長女の顔はキラキラして、運動会を心から楽しんでいるようすでした。私たちの存在に気づくたび手をふってくれて、かけっこ的な競技のときまで、こちらに手を振りながらふわふわ走るという余裕っぷりで、ほかの子より速く走ろうという発想がないようでした。家でもたくさん見せてくれていたダンスは、可愛らしい衣装をまとってニコニコしながら、時折こちらに目配せしつつ、みんなと一緒にとても上手に踊っていました。そばにいたクラスの子となにやら可笑しくてたまらなそうに笑っていたりして、ああすごく、この子はいま、大丈夫なんだなぁ・・・と、幸せな気持ちになりました。整列するときにはきちんと整列し、お返事し、体操し、入園式のときからは考えられないほどしっかり集団行動ができていました。
 参加型の競技もそれなりにあって、祖父母と一緒に参加する玉入れには父が、親子競技には夫が、そして親子ダンスには私が参加しました。来年には次女も、未就園児として参加できるかもしれません。今年も参加しようと思えばできたようなのですが、私も次女も人見知りすぎて、参加しそびれてしまいました。来年はお互い、殻をやぶってがんばろう。
 ふだんの参観日では、なかなか長女のクラス以外の子たちの様子を見る機会が少ないのですが、運動会では、年少さんや年長さんの様子も見ることができました。まだあまりよく分かっていないなりに駆け回っている様子がなんとも可愛らしい年少さん、はにかみながら力いっぱいがんばる年中さん、難しい競技やダンスをこなしてみせる誇り高き年長さん、みんなそれぞれに、きらきら輝いていました。本当に、「きらきら」という言葉が、繰り返し頭に浮かんでくるくらい、みんながきらきらぴかぴかしていました。

 運動会が終わって家に帰ったあとも、長女はご褒美として幼稚園からもらったメダルやらグッズをみんなに見せて喜び、がんばったご褒美にと母が買ってきてくれたケーキをみんなで食べてはしゃぎ、興奮冷めやらぬ様子でした。夜はさすがに疲れて早く寝てくれるかと思いきや、いつもと同じ時間に寝て、翌朝いつもより早く起き、元気だなぁと思っていたら、その日の午後にいきなり「だるい・・・おなかいたい・・・」と不調を訴え初め、、夕方おんぶしてやっていたら、私の背中めがけて思い切り嘔吐しました。気力体力ともに限界を超えるといきなり嘔吐するというのは、1歳半ごろぐらいからなので、この現象ではもうそれほど焦らなくなりました。嘔吐したあとはよく眠り、次の朝にはほぼ回復していました。人生初の運動会、限界を超えるくらい全力で、本当によくがんばりました。まぶしくて、すてきな運動会でした。

  
by papiko-gokko | 2015-10-13 23:36 | 幼稚園生活(長女)


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