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日記と短歌


by papiko

なるべくは好きでありたい人達に豆腐のような私で挑む


 ついに本格的な春。朝早くコートを着ずにゴミを捨てに出てもちっとも寒くなくて、日向はぽかぽかしていて、短い階段の途中で、ポストに刺さった新聞紙をとるのも忘れて、夢中で深呼吸する。昨日の生ぬるい雨が、春風ともう少し遊びたくてぐずる冬に優しく子守唄を歌って、秋風のころまたねと眠らせたのですね・・・風は季節を呼び覚ます雄叫びで、雨は季節を眠らす子守唄だ・・・とか、そんなことへろへろ考えて嬉しくなりつつ布団に戻り、二度寝する春の土曜日。

 しっかりとした春の日差しだったから、朝ごはんを食べてすぐベランダにずらずら布団や毛布を干し、それから午前中は自転車で図書館へ出かけた。少し前まで自転車に乗る時は手袋と耳当てが欠かせなかったけれど、今日からは身軽なスプリングコートに帽子。帽子が何度か風で飛ばされそうになって、春風に飛ばされそうな帽子・・・というシチュエーションが嬉しくてニヤニヤしながら帽子を押さえた。春の私は気持ち悪さが倍増します。
 図書館は、今回いつにもまして大収穫。私の住む町の区立図書館では一人十冊まで借りることができ、私はいつも自分で自分の借りた量に圧倒されないよう五冊ぐらいに留めているのだけど、今回は気付けば十冊カゴに入っていて、どれもこれも借りたくて、どさりと全部借りてしまった。幸せだ・・・

 午後は、宇多田ヒカルを聴きながら部屋の掃除。暖かくなるということはゴキブリがでるということで、だから今回は、キッチン周りを重点的に掃除した。流しの下の調味料及び乾物置場を特にがんばった。一度全部だして、ちょっとこぼれていたパン粉なんかを全部掃除機で吸って、拭いて、封の切ってあるものは全部タッパーとかジッパーのついた袋に入れて。冬の間は輪ゴムでとめておく程度で大丈夫だったけど、これからの季節はダメだ。虫と湿気で大変だ。ゴキブリが出る前に綺麗にできてよかった。どうかでませんように。黒光り退散。

 掃除が終わった後は、ぼーっとネットしたり、前髪を切ったり、短歌を詠んだり借りた本の短編を読んだりして過ごした。よい休日。今日読んだ小説にでてきた大学生の男の子が、昔好きだった人にどこかとても似ていて、その人が主人公「私」と恋に落ちたり話し合ったり食事をしたり寝たり別れたりするので、ざわざわと不可解な気持ちになった。あの人はどのような恋をして、何度別れて、いつ結婚するのだろうかなぁ。知りたいけれど、誰にも教えてもらいたくない。水晶玉とかタロット占いとか、そういったものの力で知りたい。知るというより、眺めるという感じ。

 前髪を切って短編をひとつ読み終えて短歌を三首読んだころ日が暮れて、ベランダから布団をとり込んだら、太陽の匂いがした。太陽の匂いを抱えて素足で畳を踏む幸福感。素晴らしい一日のしめくくり。
 平日は、出来事を書くと全部愚痴になってしまいそうで書けないけど、休日はこうして、出来事を文章にかけるから、かきたくなるように自分で生きることができるから、だから休日が好きだ。人にしても出来事にしても、文章や歌にしたくなるかどうかが、私にとって重要。文章にするために何かするわけじゃないけれど、文章にしたくなることがしたい。

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今日読んだ題詠短歌 

集まっておいでよ夏の公園に影を忘れて帰ったみんな (題:集)

今ぼくは苛立っていて怒ってて鳩よ少しは脅えてくれよ (題:鳩)

なるべくは好きでありたい人達に豆腐のような私で挑む (題:豆腐)
by papiko-gokko | 2008-03-15 22:58 | Diary