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日記と短歌


by papiko

すききらい花占いのそのあとにケジメのような春風が吹く


 年上の人は苦手だ。特に、男の人は謎すぎる。二十歳以上離れていれば、もう完全に父親と同じ世代の人なんだなぁという感覚で全然平気なのだけど、十歳前後年上の男の人は、一体何をどんな風に考えているのか、さっぱり見当つかない。
 十歳前後の年上の男の人に笑いかけられると、なんでもお見通しだよと言われているような気分になる。私は見通されたくないことがたくさんあるから、それはとても、うろたえる。
 年上の男の人からは、得体のしれない匂いがする。もちろん、クサイとかではなくて。これまでに嗅いだことのない、身近に感じた事のない、なにか近寄りがたいような、あとずさりしてしまうような匂い。匂いというよりは雰囲気といったほうが正しいかもしれないぐらいの、かすかなその匂いを一瞬でも感じてしまうと、それだけでぎくっとしてまごついて、どうしていいかわからなくなる。優しいのか厳しいのか、強いのか弱いのか、一体全体、どうなんだ。

 ああ、春。どこよりも私の頭の中が春。ピラピラツルツルの安いサテン生地でつくった、カラフルな舞台衣装のような春が、ぽらぽらほぴほぴ、頭の中で踊っています。

 そんな感じで、今日は頭をぽらぽらさせつつ、会社から帰ってすぐ、私より帰りの早かった恋人と共に、自転車で近所の図書館へ行った。ここのところ寒くて図書館へ行く足が鈍っていものだから、返却期限が切れてしまっていて、大急ぎで返しにいくことになったのだ。
 図書館へ向かう道、恋人の背中を追って自転車こぎながら、あぁ自分の恋人が十歳前後年上の人でなくてよかったなぁとしみじみ思った。十歳前後年上だったら、威張ることも頼ることも、うまくできそうにないものな。今、彼と私は同じ匂いのなかにいる。
 ひさびさの図書館はあちらこちらの背表紙が輝いてみえて、今日も素晴らしい収穫に終わった。行くたびに、この図書館の蔵書センスには感動する。読みたいと直観的に思える本が、いくらでもある。どの本から読もうかな。今回は頭がぽらぽら春めいているので、文がぽらぽらやわらかそうな本ばかりを借りた。恋人が北欧の生活雑貨に関する大きな本を借りていて、それもかなり気になっている。

 ヤフーニュースのエンタメトピックに、太宰治の「人間失格」はブログの文体っぽいとかいう記事が載っていて、やかましい!余計な御世話だ!と心の中で憤った。太宰治は最も大好きで影響を受けている作家さんなので、集英社文庫で漫画の表紙にされたのも、ブログっぽいとかさらりと語られるのも、何だか知らないけどいろいろいろいろ腹が立つ!プライドが傷つく感じがする!心が狭いとは思うけど、いやなもんはいやだ!太宰治の作品は、そんなんじゃない!タレントがブログを再開したとか休止したとかいう記事と並べて表示してくれるな!なんかもう、ヤフーニュース、最近、うるさい!若者のブログ文化の分析とかもうたくさん!そんなもん、十把一絡げにして語るな!もう、もう、もうほっといて!本当にもう、うるさい!
by papiko-gokko | 2008-02-26 22:48 | Diary