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日記と短歌


by papiko

育ててはならぬ芽生えと知りながらその指に恋そそいでしまう


 好きになるのはいつも春。砂っぽい風と日向の匂いに満ちた教室で、ためらうことも忘れて、一気に注ぎ込まれるように好きになる。一度だけ秋に好きになったときは、ぽとぽとしずしず長引いて、ずっとしんどかった。たぶんもう、秋には人を好きにならない。スムーズに好きになるなら春なのだ。だから、ざわざわ。同期の子が、付き合い始めたばかりの彼氏とデートにどこいこうかなどと話していて、こっちまで気分がざわざわ。春のざわざわが始まったので、ざわざわするときには、短歌をたくさん詠もう。

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 帰り道、飛行機雲が夕日に照って、まっすぐな黄金色に輝き、とてもきれいだった。いつだったか飛行機雲を眺めていたら、「飛行機雲の雲は、飛行機の汚い排気ガスなんだよ、空にとって害でしかないんだよ」と、隣にいた誰かが教えてくれて、とたんに気持ちがささくれた。そんな知識、飛行機雲を見ている時には教えてもらいたくなかった。意地悪だ。地上から見上げる飛行機雲は美しい、それだけを感じて見上げることは、浅はかなことなのだろうか。いくつもいくつもの可能性を背負って目を開かなければ、真実を見ていることにならなくて、ひとつの可能性でも忘れていると、それが何かの事情や誰かの心を軽視していることになってしまうのなら、ますます目を、凝らしたくない世の中。
by papiko-gokko | 2008-02-25 21:33 | Diary