日記と短歌
by papiko
世界が見えるのは受話器からだけなのさ
 玉ねぎとネギをしばらく放置していたら、玉ねぎが人差し指ほどの芽をはやし、ネギが花を咲かせていた。野菜が成長していると、ぞくっとする。生気が恐い。土を離れ食材として人の手に渡ってもなお、生き続けようとする自然の力が、底知れなくて気持ち悪い。完全な死体としてパック詰めで売られている魚や肉よりたちが悪い。植物は動物と違って様々なことに気を取られることなく、ただ生き延びることにのみ命の全てを注げるので、どんな状況に置かれようとも、あくまでも成長しようとする。それを今日は、うっとうしいと感じた。
 
 明日でやっと一週間が終わる、今週はひときわ長かった。会社で自分のアホな間違いを穏やかに指摘され、自分の駄目っぷりに腹が立って、イライラしてメモ用紙をちょっと乱暴に引きちぎったら、メモ用紙を止めていたアヒルのクリップが大破した。がちょんとチャチな音を立てて、目とクチバシがぶっとんだ。去年働き始めたばかりのころ。少しでも会社での時間を楽しく過ごそうと思って東急ハンズで買い求めたクリップだ。直るところまでなんとか直したけれど、ぶっとんだきり見つからないパーツもある。こんなものは、買わなければよかった。
 仕事中は、かかってくる電話だけが、外の世界を味わう手立てなので、受話器から届く声のその背景の雑音を、無意識に聞こうとしている自分がいる。遮断機の音とか、別の人の話し声とか、町の喧騒とか、そういうものがほんのわずかでも聞き取れると、ちょっと景色を分けてもらったようで、つかのま楽しい気分になる。
 だけどそういえば今日は、ちょっと久しぶりに電話口で怒鳴られたりもしたのだった。電話口で意味不明に怒鳴られるのにはもう慣れて、電話中も冷静でいられるのだけれど、電話を切って我に返ると、手足が震えていて、喉元が火照り頬がひきつっている。頭の中は、本当に平気のはずなのに、どうしてだろう。思考と体がバラバラだ。大体昔から、恐いことや悲しいことが身に降りかかると、思考よりも体が先に反応する。涙が出てきて、ああそうか私は悲しいんだなと気付いたりする。

 ジャパハリネットのアルバムを4枚借りる。どうやら今のところ出しているのはこの4枚らしい。今流しているのは、「現実逃走記」。いい、題名からしていい。CDと一緒に見たかった映画も借りたし、昨日図書館で借りた本たちも今回はなかなか当たりが多い気配だし、今、スピリチュアル的に、よい作品に出会える運気がきている気がする。もりもり取り入れなければ。何を聴いても何を読んでもしっくりこない時期も結構あるので、この時期は非常に貴重。
 今日はテレビも収穫だった。「アメトーーク」に、ヘリクツ芸人ということでおぎやはぎと劇団ひとりがでていて、相当おもしろかった。おぎやはぎと劇団ひとりは、私の大好き芸人さんなのだ。そうか、私は、ヘリクツな人が好きだったのか。
by papiko-gokko | 2007-05-25 00:31 | Diary | Comments(0)
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