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日記と短歌


by papiko

場所ではなくてあなたでした


新幹線に乗っている。今年はやけに唐突な遠出が多い気がする。予期せぬ帰省もあったし、下の妹の演奏を観に浜松にも行ったし。道理でお金もたまらないわけだが、大切な人たちが遠くにいるのだから仕方ない、これは立派な必要経費。

さきほど、今まで見たこともないようなスケールの、広くなめらかな川を立て続けにふたつビューンと渡り、綺麗で感動したので思わず日記を書き始めている。最初の川を通ったときなにこの川!と思い窓にはりついて札を探したら、これまたなめらかで青々と美しい土手に、「木曽川」とあった。二番目に渡った川は、「長良川」だった。ふたつとも、地理で習って聞いたことのある川だ。こんなに素敵な川だなんて知らなかった。川ののびる先にはどっしりがっちりとした山々が連なり、そして田畑が広がっている。美しい景色だと思った。きっと新幹線からこの景色を見た多くの人が、美しいなぁと心地よく思いながら通り過ぎていくのだらう。だけどその一方で、この美しい景色のなかで暮らしている人たちのなかには、かつて景観を壊してくれるなと新幹線の開通を反対し、今も新幹線が走り抜けるたびにそれを苦々しい気持ちで見つめている人も多いだろう。ぶざまでわがままなのは、どっちなのか。美しい景色を目の前にして、ぼんやりそんなこと真面目に考えてみれば見るほどに、人間だけが美しくない。

もうすぐ新大阪につく。そこから電車で神戸まで。そのほうが少しだけ安いのだ。いまトイレに行こうと席を立ったら、途中からのってきて席に座れず立っていたおばさんに「あんたおりはるん!?」と大阪弁で言われ、迫力に押されて思わずハイと答えたら、マッハで席を取られてしまい、今はデッキに立っている。もうすく着くから別にいいんだけど、よその方言って、なんで早口で怒っているように聞こえるのだろう。驚いた。

せっかく行くのだから、神戸の雰囲気満喫してこよう。会いたい人のいる場所を訪ねるのが、私の旅行スタイルなのかも。太宰治に会いたいからいつか青森にいきたいし、初めての一人旅は稲葉さんの故郷だし、ライブで名古屋やら福岡やらも行ったし、。自然の景色のまえで人間だけが美しくないとしても、私は景色より、人に会いたくて旅行する。
by papiko-gokko | 2007-05-19 10:31 | Diary