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日記と短歌


by papiko

気まぐれに吹いたタンポポ綿帽子どうだっていい命のゆくえ


 寒さが去って、徐々に本格的な春の陽気。朝から職場に漂う空気がどことなくゆるんでいて、ブラインドから漏れる日差しがちょうど眠気を誘う程度に眩しく、ちょっと明けてある窓から入る生ぬるい風がふぉうふぉう首筋を撫で、仕事をしながらも、うとうとせずにいはいられなかった。誰かが書類をめくる音も、キーボードを叩く音も、会社の前の道をバイクのブイブイ過ぎ去る音も、けたたましくなる電話の音も、そしてその電話を取り次ぐ自分の声さえも、やけにうららかに間延びし、春めいていた。
 春爛漫になればなるほど、私の思考は散漫になり、冬に眠っていた命が目を覚ませば覚ますほど、私の意識は朦朧としてくる。春は季節そのものが魔法じみている。一見優しくみえて、かなりどぎつい種類の魔法だ。裸の木からある日を境にどんどんと桜が咲いて、咲いたとたんそれを誰もが見上げずにはいられないのだから。魔術みたいな春独特のもやもやした気だるさと焦燥が、あくびを大量生産し、うつらうつら頬杖をつく時間が多くなる。頬杖の先にあるものは、ほんのりどんよりした妄想だけで、計画とか構想、そんなものは皆無。それが許される空気だから、春が好きなのだ。最も苦手な夏の到来まで、しばし春の魔力にもやもや酔いしれよう。瞼が重い、急ぎたい、座りたい。

 せこいなぁ、なんかいろいろ、せこい。せこいわぁ。そこはかとなく腹が立つから、進まないように見せかけて、突っ伏しているように見せかけて、一方向へ地下鉄掘るよ。ばかみたいにメルヘンな電車走らせて、どの電車も回送。一方通行なので、ばかみたいにでかい車庫が必要。ばかみたいなテラテラの虹色路線図が、一方通行のくせいたるところに張ってある。
by papiko-gokko | 2007-03-22 22:48 | Diary