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日記と短歌


by papiko

帰りたい場所にも冬はやってきてコタツを出して待つ人がいる


 とても空が晴れていて、にも関わらず布団を干す気力を搾り出せなかった。だから今日は、眩しければ眩しいほど哀しかった。シーツだけは干したけれど、そのころにはもう日が翳り始めていて、風も冷えていて、ちっとも乾いてくれなかった。相変わらず駄目だなぁ、私。
 
 年末年始に帰省するための切符を買う。夏以来の帰省だ。帰りたい。犬さんたちをくしゃくしゃいじめたい。妹たちとゲラゲラ笑いたい。母とだらだら話したい。
 帰るころには山間部に雪が積もっているだろうか。冬の山陰の風景は、とても淋しい。空がどんより低くて、山がかすんで、風が響くほどに静かで、視覚と聴覚に吹き込んでくるような、圧迫感のある淋しさ。どんなに雪が積もっても仕事はあるし、東京みたく電車なんてないから、テカテカに凍った道を、誰もが車にチェーンを巻いて、じりじり走る。雪をかぶった信号機がかじかみながらキチキチ色を変え続け、淡々と時間が過ぎていく。大袈裟に音を上げるなんてこと、誰もしない。かといって、楽観的に笑ったりもしない。寒いなぁ、春はまだだねぇと、大人しくつぶやきながら、生活を続ける。
 明け方、屋根からばたばたっと雪の落ちる音が、私の知っている冬の音のなかで、一番淋しい。あの音も、今年も暖かな布団のなかで、夢うつつのなかで、聞くのだろうか。

 近くのイチョウ並木が、今、金色まっさかり。東京駅のイチョウを拾って帰ったのが、もう一年前なのか。今年もどこかの駅でイチョウが拾いたいという半分嘘で半分本当の理由をつけて、今年中に上野動物園いこうという約束を、恋人との会話に無理やりくくりつけた。実現させたい。動物園に行きたい。特別動物に興味があるとか好きとかいうわけじゃないけど、単純に、人間じゃない生き物をみたいから、行きたい。
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by papiko-gokko | 2006-12-03 21:54 | Diary | Comments(0)