日記と短歌
by papiko
夜の闇が忍び寄る
 静寂には、ふたつある。ひろがっていく静寂と、四角く小さく切り取られたような静寂と。
 出雲の静寂はひろがる。どんどんどこまでもどこまでも、ひろがっていく。耳をすますと、虫や蛙の鳴き声が聞こえてきて、そのまましばらく耳をすましていると、視界が開けていくみたいに、聴覚が近くの鳴き声を辿り遠くの鳴き声へと広がって、いつの間にやらとんでもなく、遠い遠いところの鳴き声を聞いているのだ。遠くへ遠くへと広がり続ける静寂に、どんなことも夜になってしまえばくだらないんだと、思考がひらたく伸ばされて、私はその敗北感に安堵しながら、宇宙規模で寂しくなっていく。
 東京の静寂はしかくい。静かだなぁと思って耳をすますと、耳をすませばすますほど、自分のいる小さな空間が、鉄の壁で切り取られているような気持ちになる。私は世界から遮断されてしまったんだ、区切られてしまったんだ、と感じる。本当に何も聞こえないのだ。聞こうとすればするほどに、空間が小さく小さく沈んで、呼吸の限界まで縮む。縮んでいく自分の世界に、私は安心しながら、誰かの声が欲しくなる。
 どちらが好きというわけでも嫌いというわけでもない。どちらにしても、静寂は安心で寂しいし、どちらの静寂も、結局のところ、完全ではないし。

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 昨日土手の話を書いたから、犬さんがたの散歩で近くの土手を歩いたとき、写真をとってみました。夕日と、夕日に向かって突っ走る犬親子。彼らは走るよ、より心地よく用を足せる場所を目指して。
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 椎名林檎の唄ひ手冥利其ノ壱にはいっている「灰色の瞳」を、今日はじめて聞いた。椎名林檎と草野正宗がフォルクローレを歌っていると教えていただいてから、ずっとずっと聞きたかったのだけどいつも見つからなかったのだ。地元のTUTAYAに今日いったら、ついに発見したので即効で借りた。
 やばい、やばい。よすぎる。やばい。ひきこまれすぎて、呆然とした。どうしようもなくひきこまれた。すばらしすぎる。椎名林檎と草野正宗の声でフォルクローレとか、最強すぎる。フォルクローレのメロディが、私は好きなんだと、確信した。やばい、やばい、言葉とか見つからないよ。うわぁん、荒れ野と突風とはためくスカートと、とめどない思い出。いない、誰にも会えない、そういうメロディ。きゅーーー・・死んでしまいそうな寂しい思いだねーー。
by papiko-gokko | 2006-05-04 22:28 | Diary | Comments(2)
Commented by さほたまむら at 2006-05-05 04:14 x
トップの絵の女の子がとても可愛い。
すごく雰囲気があって、暖かい感じが伝わってきます。

あたしは最近絵を描いていないけれど、
少し描きたくなったかな。

東京の静寂も好きですよ。朝になって皆が動き始める
あの瞬間がたまらなく好き。なので朝の散歩によく出かけます。
Commented by papiko-gokko at 2006-05-06 11:47
>さほたまむらさん
コメントをありがとうございます♪
トップの絵、そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです。
久しぶりに絵を描いて、絵は楽しいなぁと思いました。
さほたまむらさんが絵を描かれるの、楽しみにしてますっ。みたいなぁ・・

そうかぁ、東京の静寂は、朝に繋がっているんですね。
以前一度朝早い新宿を歩いたときのことを思い出しました。
まさに、動き始める瞬間っていう感じで、胸がしんっとしました。
私は朝が苦手だけど、朝の散歩、してみたいなぁ。
朝の散歩をしたら、夜の静寂も寂しくなるような気がします。
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