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日記と短歌


by papiko

春きにけらし


 最近、耳と皮膚で空模様を感じとれるようになってきた。会社の窓はほとんどの時間防音のためにすべて閉めきられているし、パソコンをつかうためブラインドもすべて閉められているので、通勤時間以外、外の天気がほとんどわからないのだ。
 だから、皮膚が湿度の微妙な変化に気づくようになったし、それに、よく耳を澄ますようになった。耳を澄ましていると、空模様を教えてくれるいろんな音に気づく。空模様によって、音の混ざり合い方が違う気がする。車のシャーっと通り過ぎる音も、空模様によって変わるのも発見した。晴れの日は、筆で線を書くように、曇りの日はもぐるように這うに、雨の日は激しく地に反発するように。今日なんて、曇って雨がふってそして晴れたから、その変化がよくわかった。
 時々休み時間になると、誰かが窓をあけて、ブラインドをあげる。どんな空かな?と、ほとんど無意識にそちらのほうを見るのだけど、見えるのは空ではなくて、隣の建物のコンクリートで、私はそれが嬉しくなる。なんだか空が見えないなんて、東京っぽくて、楽しい。大きな空が見えないことを嘆く気持ちはいい加減葬って、コンクリートのなかで、耳を澄まして空を思うことにする。

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 お昼休み、いつも読んでいた本を読み終えてしまって暇だったので、短歌でも考えようかなぁとノートをひらいたら、期せずして、桜の押し花ができていた。ノートのまっさらなページに、ぺったりくっついていたのだ。まだ入社して一週間目ぐらいのとき、髪の毛に桜の花びらがついていたのを先輩がとってくださって、なんとなく捨てるのがもたいなかったのでノートにはさんだのを思い出した。入社一週間目は、本当に桜が満開で、舞い散る桜の中を自転車で走っていたんだったなぁ。たった二週間前のことなのに、今思い出すと、幻の数日間みたい。舞い散る桜の記憶は、思い出を幻っぽい空気にかえる。

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ぽんこりたんか

どこまでも騙していてねさいごまで騙されたまま滅びたいんだ

背中からはがれはじめた恋 君は悲しいなんて今更わらう
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by papiko-gokko | 2006-04-25 22:18 | Diary | Comments(0)