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日記と短歌


by papiko

出会いはどれだって特別だろう


 ネットで知り合った人との繋がりなんて、血の通わぬ嘘っぱちだと思っていた。チャットをしていても、掲示板で会話していても、これは仮想現実だ、これはコミュニケーションではない、味も素っ気も無い作られた世界なんだと、ネットという得体の知れない魅力に引きずり込まれていく自分に、必死でブレーキをかけていた。
 その気持ちがかわったのは、自分が始めてサイトを運営してみてからだ。私はこのサイトを開く前、あるちょっとしたファンサイトを運営していた(現在更新終了)。ファンサイトなので、同じ対象を好きな人たちが集まってきて交流するわけで、サイト内に設置した掲示板やたくさんの人たちと関わる事が出来た。開設したばかりの何も無いころからずっと来てくれていた人もたくさんいたし、チャットなんかも参加するたび楽しめた。本当にいろいろな人と出会って、いろんな会話をした。
 そうして毎日コミュニケーションしているうちに、私は画面の向こう側に、だんだん相手の呼吸と生活を感じるようになった。みんなの名乗っている名前はHNという架空のものであっても、その文字を打っているのはじっとりと温度をもった人間の掌であり、私の打った文字を読むのは、動く意志と感情をもった人間の目なのだというあたりまえのことに、やっと気付いたのだ。
 実は今週の金曜日、そのころ出会ったふたりの人と遊ぶ約束をした。ひとりの方とはもう会った事があるのだけれど、もうひとりの方と実際に顔をあわせるのは初めてだったりする。ネットがなければ出会えていなかった、とても大切な人たちだ。ひどく人見知りをする私だが、今回は不思議と不安がない。オンとオフでの出会いの違いは、外側の皮が先に出会うか内側のクリームが先に出会うかだけだと思っているから、もうリラックスしてしまっているのだ。
 何かちょっと事件にネットが関わっているだけで、ネットって目の敵にされるけれど、使い方を間違えなければ、情報や作品や、そらから人との素敵な出会いがたくさんある。金曜日がとってもとっても楽しみだ。ネットの世界にだって、きちんと血は通っている。

 夕方、スーパーに買い物に出たら、サンダル蹴り飛ばして天気占いしたくなるほど夕焼けが美しかった。まさに『夕焼けの街は激しさをそっと忘れてる(B'z ALONE)』という感じのだるんした空気で、家々から漏れてくる美味しい匂いにお腹がきゅるりと反応して、桃色の雲が砂糖菓子になった。
 スーパーで買い物をしてでてみたら、外はもうすっかり暗くなっていた。だから夕焼けって好きなのだ。空がほんのひと時特別な人にだけ見せてくれる、幕を引く寸前の躊躇いのような、なんとも切ない尊さと儚さがある。それに、一日が終わる前と始まる前にだけ人間の唇や血と近い色になるというのも、優しくていい。少し前までは青い空が一番好きだったが、最近は夕焼けが大好きだ。夜空も好きだけど、東京の空はどうも星が見えにくいので悲しい。東京でも、見えるところに行けば見えるのだろうけれど・・。
by papiko-gokko | 2004-07-19 14:27 | Diary