日記と短歌
by papiko
抱きしめるたび泡だって赤ちゃんじゃなくなっていくでも抱きしめる
 長くハードに感じた5月が過ぎ去り、気づけばもう6月4日。なんとなく、6月は早く過ぎていきそうな気がします。
 5月、長女の運動会があって小学校の運動会の迫力に圧倒されたり、次女とバスで少し遠くの図書館までお出かけして木陰のバス停でパンを食べたことが宝物の思い出になったり、長女が小学校から持って帰ってきたアサガオの種を次女と植えたらあっという間に芽が出たり、日記に書き留めておきたいことは、たくさんたくさんありました。それに昨日は、うちの一家と上の妹一家と下の妹と神戸で集合してみんなで王子動物園へ行き、動物を見たりお弁当を食べたり遊園地ゾーンで長女が初めて回転ブランコの遊具に乗っておでこを風でピカピカにしながら大はしゃぎしたりして、日帰りでくたくたになったけれど楽しく豊かな時間を過ごしました。
 そんなふうに、本当にたくさんたくさん、文章に残しておきたいことは日々起こっているにもかかわらず、書く元気を振り絞れないまま、明日こそ、明日こそと思っているうちに、自分の中で出来事の質感が薄ぼんやりしてきて、もういいか・・・と、書くのを諦めてしまってばかりいます。文章を書くことは三度の飯より大事と思っていたはずなのに、もういいか・・・と、諦めてしまえるようになったことが、悲しいです。書き残したい気持ちに、疲れを癒やしたい気持ちが勝ってしまうようになり、書かなければとれない頭と心の疲れだけが蓄積して、考えることが重くどんよりぼんやりしてきます。自覚をもって、くっきり生きていくために、もっと書かなければ。そのためには、体力をつけなければ。日記を書くそのためだけに、意識して体力をつけなければいけない年齢になってきたのか。日記を書く力の湧いてくる画期的なサプリメントがあれば箱買いするのに。

 公園と買い物以外だいたい家にいる私がどうしてこんなに日々疲労困憊しているのかというと、子どもたちが、やたらめったら大変だからです。3歳児には3歳児の、6歳児には6歳児の、それぞれに違った大変さや苛立ちや心配ごとがあって、それが一日中、プリンターから吐き出され続ける印刷用紙のように、際限なくどんどんがんがん押し寄せてきて、処理しきれないまま重なっていくのです。ハチャメチャなことを自信満々にしでかす3歳児と、憎たらしいことを言ったりちょっとしたウソで誤魔化そうとしたりなど無邪気ではなくなってきた6歳児、どちらも、私には受け止めきれないパワーで、だけど私が受け止めるしかないから、なんだかもう、ボクシングジムのサンドバッグみたいな、弓道場の的みたいな、そんな気分になってきます。ちょっとやそっと叱っても、二人とも聞きません。結局、こっちが本気で大きな怖い声を出さなければ、あっちも本気を出してくれないのです。腹を立てて大きな声を何度も出すと、眉間のあたりが疲れます。眉間のあたりを休ませるために、少しでも長く眠りたくなります。長女に負けないくらい寝るのが大嫌いだった私なのに、昼夜問わず、ああ寝たい・・・と思うことが増えました。寝ているあいだは、子どもたちのワガママを跳ね返したり受け止めたりしなくていいから、寝るのはとてもいい気持ちです。

 長女は、小学校をとても楽しんでいて、運動会前は踊りを毎日踊っていました。運動会が終わってかなりたつ今でもまだ、たとえば日焼け止めを塗ってやっている最中などにいきなり踊り始めたりして、今は踊るときじゃないでしょうと叱られたりしています。先生にも物怖じせず質問したりしているようで、外の世界を楽しむのが得意な子だから、今のところ不登校などの心配はしていませんが、お友だちがちゃんとできてきているのかなと、そのことはとても心配です。親から見ても不可思議なところのある子だから、余計に心配です。長女にとって優しい存在の子がいてくれるといいなと思うし、長女も誰かにとって、優しい存在の子になってほしいです。優しい関係をひとつ築ければ、辛い場面があっても、がんばれると思うから、それを切に願っています。
 夜に本読みタイムをつくってから、長女はもりもり本を読むようになり、最近1冊、読み終えてすぐ「この本、すっごく面白かった!本当にすっごく面白かった!だからお母さんも読んでみて!ぜったいに!」と、今までにないほど長女が大絶賛した本がありました。『ジェインのもうふ』というアメリカの作家さんが書いた児童書です。読んでみると確かによくできたお話で、長女にぴったりの内容でした。図書館で借りた本なのですが、本当によほど面白かったらしく、いつもはそんなこと言わないのに「この本、何度も読みたいから買ってほしい」とまで言いました。それから、「この本みたいな、何年間もの長いあいだの出来事がぎゅっと詰まっていて、主人公がどんどん成長していくようなお話が好きだから、そういうお話をもっと読みたい」というようなことも言っていました。何年間もの出来事と成長がぎゅっと詰まったお話、きっといろいろあるのだろうけれど、私の読書量では、ぱっと出てこないなあ。児童書に関する本やサイトを読んで、研究しなければ。
 子どもの本の世界って、知れば知るほど楽しいです。子どもたちのおかげで、すばらしい絵本にもたくさん出会えました。これからはきっと、自分が読まないまま過ぎてしまったすばらしい児童書にもたくさん触れることができるのだろうなと思うと、幸せです。子どもたちのおかげでそんな楽しみがもらえるのだから、がんばってサンドバッグにでも弓矢の的にでもなろうじゃないかと思えます。そんなふうに思えない瞬間もかなりたくさんありますが、今は子どもたちが寝ていて静かなので、心に余裕があって、そんなふうに思えます。

 次女に関しては、ちょうど今日で、3歳5カ月を迎えました。赤ちゃんっぽさが、固形石鹸のように、ぷくぷく泡立ちながらだんだんだんだん小さくなっていきます。だから太股やおでこのあたりにまだ残る赤ちゃんっぽさを、目と手で毎日たくさん愛でています。あともう少しだけ、赤ちゃんぽさを味わっていたいのです。
 最近の次女は、ジブリにはまっていて、『となりのトトロ』と『崖の上のポニョ』が大好きです。今の次女は、フォルムも動きも発言もメイちゃんそのものなので、メイとさつきが長女と次女にしか見えなくて、次女がトトロを見るたび、私は泣いてしまって鼻をすすっています。今日は私の希望で『天空の城ラピュタ』を見たのですが、次女にはまだ難しかったらしく途中から積み木で遊びはじめ、ただ「もしもしもしもし!?」のところだけはとても気に入ったようで、見終わったあとも真似して笑っていました。
 お絵かきでは、女の子の絵を毎日たくさんかいています。女の子の周りや女の子の服にハートをいっぱいかくようになりました。なんて乙女なんだろう。当時の長女とはかくものが全然違っていておもしろいです。次女は長女のかくお姫様の絵が大好きで、自分も長女のようなお姫様の絵をかけるようになりたいと、鉛筆をしゃっしゃと動かしている長女に羨望の眼差しを向けていました。
 絵本も大好きで、毎日読んで攻撃があります。夜は絵本のあと、昔話もします。お気に入りの昔話は、赤ずきんちゃんか、桃太郎か、浦島太郎のどれかなのですが、今日は、「オオカミはいやだから、キツネさんに会った赤ずきんちゃんにして」と言われて、キツネに出会って一緒におばあさんの家に行く話になりました。赤ずきんちゃんとキツネとおばあちゃんと一緒におやつとブドウ酒を食べましたというところまで話したら、「そしてタヌキさんもきました、そしてブタさんもきました」と、次女が途中から話を作ってくれました。
 次女と話していると、この子は頭がやわらかいなあと思うことがたくさんあります。たとえば公園でシーソーをしているとき、自分が上にあがるたび片手を高く上げるので、「何をしてるの?」と聞いたら「お空を触ろうとしてるの」という、なんともメルヘンチックな返答がきて、ほんわかしたりしました。おしゃべりでずーっとしゃべっているので、つい聞き逃してしまいがちだけれど、実は3歳ならではの発想でかなり面白いことを言っていたりすることも多くて、本当ならメモをもって常に書き取りたいくらいです。心のお友だちみたいなのも無数にいて、「ふりるんちゃんは、お口の中に、消しゴムのカスがいっぱいなの」とか「ひらりんちゃんは、ふうせんがおうちなの」とか、「めらりんちゃんは、風が目なの」とか、謎の設定が次々に飛び出してきて、それだけで、一冊絵本ができそうなくらいです。
 最近はよく、自分自身も別の名前の女の子になっています。次女が悪いことをしたときに私が「次女ちゃん駄目でしょ!」と叱ると、「次女ちゃんじゃないわ、わたち、チャミーちゃんよ」とか「あたちいま次女ちゃんじゃないわ、アルミホイルちゃんよ」などと言い返してきます。プール用のゴム入りタオルを腰に巻いてドレスにし、ボウルを頭にかぶって、何かわけの分からない人になりきっている姿は、おかしくて可愛くて、笑ってしまいます。
 ワガママで、理屈が通じない次女といると、くたくたになるけれど、可愛くて、やっぱり抱っこしてしまいます。だけど、あんまり抱っこしすぎると泡だって、赤ちゃんぽさがまた少しだけ減ってしまう気がしまうから、慎重にしなくては。そういえば、抱と泡は似ているな。そんな3歳5カ月です。


by papiko-gokko | 2017-06-04 23:39 | 月齢ごとの成長記録(次女) | Comments(0)
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