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日記と短歌


by papiko

衣替え去年よく着たセーターとよく似た冬がタンスに並ぶ


 冷たい雨降る秋分の日。休みの日にも関わらず、今日はがんばって早起きしました。そしてとんでもなく珍しく、仕事にいく夫のために、お弁当をつくりました。、私の退職後は毎日つくるという約束をしたので、その約束に信憑性をもたせるための、予行練習です。お弁当といっても、つくったのは卵焼きと豚肉炒めだけで、あとは冷凍食品。ご飯のほうには、のりと、おかかと、シャケを入れました。イメージでは三色旗のように美しくなる予定でしたが、実際には、乱れたテレビの画面みたいになりました。眠たくて眠たくて、それが精一杯でした。仕事を辞めてからは、もう少し自分に厳しくなろう。

 夫を見送ってからたっぷり二度寝をして、10時半ごろ再び起きたら、窓の外から強めの雨音がして、低く雷が鳴っていました。起きて空気を入れ替えようと窓を開ければ、クーラーをつけずにいられない暑さだった昨日とは打って変わって、靴下を履かなければつま先が冷たくなるような肌寒さです。こうしちゃいられないと、慌てて衣替えをしました。衣装ケースから冬服を取り出し、タンスから出した夏服と入れ替えていると、あぁ巡る季節のなかで人生はぐるぐると繰り返しながら過ぎていくのだなぁと、可笑しいような物悲しいような気持ちになりました。人生って乗り物に例えるならば電車とか自転車とか、そういう前進する物のイメージだったけれど、本当はいくつかの小さな、観覧車なのかも。ぐるぐる回りながら、私の場所に誰かが乗ったり、降りたり、私もまた誰かの場所に、降りたり、乗ったり。景色が素晴らしかったり、風がひどくて揺れて泣いたり、霧に覆われたり、不思議な色の鳥が通り過ぎたり。
 衣替えをしながら、スピッツを聴いていました。秋から春にかけての生活になじむのは、スピッツなのです。9月29日に発売される新曲『シロクマ』が公式の試聴ページにアップされていたので聴いてみたらたまらなく素敵で、繰り返し聴いています。「星なる少し前に」という歌詞に、きゅんと一気に心を持っていかれました。スピッツを聴いていると、日本語ってこんなに可愛い言葉だったんだなぁと、日本語をつかう文化で生きていることが嬉しくなります。

 午後は、腐りかけのバナナを発見してバナナのパウンドケーキを焼いたり、かぎ針編みの特訓をしたりして、のどかで理想的な休日の過ごし方に成功しました。ケーキの焼き上がる甘く香ばしい匂いと、ゆるゆると編まれて小さくなっていく毛糸玉の柔らかさは、私をとろけそうに幸せな気分にしてくれます。今日はケーキの香りが漂い始めるタイミングと編み物の調子が上がってくるタイミングが同時だったので、鼻をクンクンさせながら針を動かし、でろでろ悦に入っていました。こんな幸せ気分に浸れるのも、秋が来てくれたおかげです。夏の間は息も絶え絶えな毎日で、のんびり編み物なんてできる精神状態じゃなかったし、お菓子も焼く気にならなかったものなぁ。かぎ針編みは特訓の甲斐あって、鎖編みとこま編みに続き、長編みと方眼編みもできるようになりました。この調子でどんどん覚えて、一ヵ月後には、なにかしらベビーニットを編み始めていたいです。
 夕方には夫が帰ってきました。雨の中自転車をこいで帰って来た彼はハイテンションになっており「雨の中を自転車ですっとばしてると、無敵な感じがしてくる!」と、濡れた前髪をふるふるさせて言いました。無敵なのは気のせいだけど、誕生日にプレゼントした雨合羽がさっそく役に立ったようでよかったです。
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by papiko-gokko | 2010-09-23 23:20 | Diary | Comments(0)